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公開日:2024年10月7日

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こんにちは、白石接骨院いとうです。

本日は「変形性股関節症」について、接骨院の立場から書いてみたいと思います。

股関節周辺に違和感や痛みを感じ、レントゲンを撮ったら「実は変形性股関節症でした」となることが多い病気なんです。

話を伺うと何らかの症状を感じ始めたのは10年以上前、なんてことも珍しくありません。

年齢を重ねてきて日常的に症状が出始めた方に聞くと、「20代頃から時々違和感はあったのよね~」ということもよくあります。

『何らかの対策を講じていれば、年齢を重ねてからの症状も日常生活には支障はなかったのに…』といつも思います。

では、変形性股関節症にならない為の予防法と、症状が出てしまった時の対処方法をご紹介します。

院長:伊藤良太
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変形性股関節症とは

変形性股関節症とは簡単にいうと「股関節の変形により、痛みを感じたり動きの範囲が制限されるもの」です。

放っておくと関節の変形が進み、最終的には手術になることも多いです。

発症してしまう原因も、生まれつきのものから、のちの生活習慣により発症してしまうもの、薬の服用によるものとさまざまです。

特に女性に多く、ホルモンの影響もあり発症率は男性より4倍の確率となっています。

防ぐことは出来ないのでしょうか?

変形性股関節症の症状を予防するには?

変形性股関節症の症状を予防する代表例は、

  • 筋力トレーニング
  • 過度の加重や運動はしない
  • 急激な体重増加を避ける
  • 同じ姿勢での作業を出来るだけしない

となります。

接骨院的立場から一つひとつ見ていきましょう。

筋力トレーニング

筋力トレーニングは少なからず関節に負担をかけますので、想像しているような、懸命に汗をかいてバーベルを上げるようなトレーニングはご法度です。

負荷をかけながらも筋肉へのアプローチで最適なのは「水中ウォーキング」です。

水中で関節の動く範囲でゆっくり大きく動かすことで、身体の中心部分のインナーマッスルを鍛えることができます。

地上では受けられない負荷が水中では受けることができ、しかも、不安定性がありながらも水の抵抗によりすぐに転ぶこともありません。

転んだとしても浮力によりケガをすることもないでしょう。

水の圧力により、一瞬不安定になりながらも身体の使い方を修正している時にインナーマッスルは使われます。

この運動を地上でしようとすると、転倒の危険性とケガのリスクが高いので、水中ウォーキングは足元に不安定性のある方や、運動不足の方にはとてもお勧めです。

一番の近道であり、効果的なのは「ケガなく最大限の負荷と効果を得ること」です。

効果的だけどリスクがある、安全だけど効果を感じられない、というトレーニングは数多くあります。

若い年代から筋力トレーニングを行っている方は、自重(自分の体重)だけでは負荷が弱いこともあるので、症状を感じない範囲で器具などを使って行ってもよいでしょう。

ですが、頑張って行うものではなく、「今ある筋力を落とさない」という認識が大切です。

「今から一生懸命鍛えよう!」という意気込みで行うと、かえって関節を痛めることになります。

十分気をつけてくださいネ!

 

生まれつき股関節に異状がある方は、自重でのトレーニングが長い目でみると安全で効果的です。

運動としてウォーキングもオススメですが、一番のネックは「効果を感じづらい」ということでしょうか。

40、50代の方が30分程度歩いたとしても、それは普通のことであり、身体にとっては負荷とはなりにくいです。

「一日中座っている」「運動時間ゼロ」という方なら少しは効果はあるでしょう。

ですが、身体づくりというのは数か月、もしくは年単位での時間が必要ですので、行ったことにすぐ結果や効果を求めない方がいいですよ!

その代わり、日課として継続できる何か、例えばウォーキングなどを行うと良いですよね☆

そしてある時、「最近転ばなくなった(=゚ω゚)ノ」「躓いても踏ん張れるようになった!」と、ふとした瞬間に効果を感じるのです。

一番は、「症状を強くしないこと、股関節の状態を進行させないことです」

これ、ホント大事!

当院の患者さんを一例ご紹介します。

60代男性、身体を使うお仕事で、以前から股関節に症状はありながらも休むことなく仕事を継続していました。

いよいよもって歩くだけでも痛くなり、病院を受診。

「変形性股関節症」と診断され、ご紹介により来院。

初回時の症状と状態は

  • 歩く、体重をかけると痛い
  • 歩き方も偏りがある
  • 股関節も硬くて曲げられない、痛い

という状態でした。

施術と同時に、水中ウォーキングのリハビリをオススメしました。

週に3回、ケアと施術を続けること5ヶ月。

無事、以前と同じくらいの動きと運動量を取り戻しました。

正直、施術の結果よりも、患者さんご自身の頑張りで手繰り寄せた結果だと私は強く感じます。

本当に努力されていました。

間違った方向を向かずに、私を、ご自身を信じてリハビリを続けるたことで結果に結びつきました。

その覚悟と意思がないと身体は変えられません。

ダイエットも筋トレもそうですよね(+_+)

結局、最後はご本人の行動力ということです。

いつから始めるか…

今でしょ!

これ、本当に大事なこと!

私も肝に銘じます…

過度の加重や運動はしない

生まれつき股関節に異状がある場合には、若いころの運動が負の遺産となり、年齢を重ねていくにつれて股関節に症状を感じ始める方もいらっしゃいます。

若いころの負担が、年齢を重ねるごとに徐々に関節の変形をもたらしてしまうのです。

学生時代に運動をしている時に、将来の自分の身体の事なんて考えて動いている人なんていないと思いますが…。

ましてや数十年後の将来のこと。

その時は一生懸命に頑張っていたのです。

「私、股関節があまり良くないからこのくらいでやめておこう」なんて思って動くものなら、指導者に「手を抜くなぁ~っ!」と言われることでしょう( `ー´)ノ

無理なトレーニングもよくありません。

学生時代でも、大人になってからでもです。

学生時代では指導者にが構成したメニューにそってこなしていますが、この時に身体の使い方がきちんと出来ているかどうかで身体への負担は変わります。

力で動いているのか、効率の良い動きをしているのかで、ということです。

少ない筋肉量で、最大限の動きを身に付けると、負担も少なく、しかも体力も無駄に消費しなくなります。

この分野は指導者がきちんと勉強しなければならないことですが…。

急激な体重増加を避ける

体重増加もそうです。

急激な体重増加が股関節に負担となるのです。

体重増加と共に筋肉量も増えているのでしたらまだ許容できますが、大人になると脂肪が増えるのに反比例して筋肉量は減ってしまうのです。

これでは負担でしかないですよね(゚Д゚;)

頭ではわかっているのです。

でも目の前の欲求には勝てない…

人間とは弱いものですよね。

体重が適正重量より多い場合には、必ずと言ってよいほどドクターに「痩せなさい」と言われることでしょう。

「それはわかってるって!」と心の中で思ってもダメ。

結果が欲しいなら、動かないとぉ~。

同じ姿勢での作業を出来るだけしない

社会人になると、職場環境によって身体は良くも悪くも変化します。

デスクワークでずっと座っている、生産ラインでずっと立ちっぱなし。

このように、動かないでずっと同じ姿勢をしていることも股関節への負担となり、同じ姿勢からの動き出しの時に股関節に症状を感じるようになります。

同じ姿勢でいることがなぜ負担なのでしょうか?

「座っている、立っているという同じ姿勢の方が安定していて、負担がないのでは?」と思いませんか?

私もそう思います。

ですが、負担をかけてしまう瞬間があるのです。

それは「動き出しの時の筋力が強すぎる」ということです。

項目にも書いていますが、同じ姿勢が良くないのではなく、その状態からの動き方が良くないのです。

座っている状態からの立ち上がりや動き出しを例えると…

ゼロからの筋力(実際にはゼロではないですが)が、動く時の筋力発揮時の圧力が関節にかかるのです。

身体を動かすには、筋肉が縮まなければなりません。

そして筋肉は、必ず関節を超えて付いています。

関節を超えた筋肉が、動く事により縮むと、関節には圧力が加わるのです。

関節に上と下から潰すような力が加わるということ。

この現象は、先ほども書きました過度な運動や、体重増加の現象にも当てはまります。

動き出しにより関節には過剰に負荷がかかり、その負荷が連続的に加わることで徐々に関節が変形していくのです。

職場環境を変えることはかなり難しいこと。

変えられない環境により、身体の状態は次第に変わり、しまいには症状として現れてしまうのです。

究極の発言となってしまいますが、皆さん仕事をしないと健康だと思うんです。

こう思うのって、私だけ?

症状を出しにくくするために出来ること

これまで予防と思われることを書いてきました。

ですが、仕事を例にしても防ぐのにはかなり大変ということがお分かりかと思います。

その中でも全く対策を講じないのでは進行を早めるだけです。

出来ることはありますので、行ってみてください。

同じ姿勢からの動きの時

座っている、立っている状態から症状を感じてしまう時には、動きだす前に少し「予備動作」をするのです。

同じ姿勢の状態から動くと痛いのですから、準備段階として、座っている、立っているそのままの状態で少し脚を上げ下げ、開く閉じる、もしくはその場で足踏みなどを行ってください。

動きの強さは、股関節への刺激程度と捉えてください。

この「予備動作」をするだけで症状軽減となるでしょう。

急激ではなく、次第に負荷をかけることが関節への負荷軽減となるのです。

そして一度、予備動作を入れることにより、関節の柔軟性へのアプローチにもなるのです。

硬さのある関節に負荷が加わったらどうでしょう、壊れやすいと思いませんか?

硬いところに負荷が加われば、当然壊れやすくなるのです。

その連続が変形を招いてしまうのです。

それを防ぐために是非とも予備動作を入れてみてください(^^)/

当院ではそのようにお伝えして、実際に行っていただくと良い結果となっています☆

筋肉の硬さ

筋肉が硬くなると関節への負荷は大きくなります。

何故か?

筋肉は緩んだ状態になると関節への圧迫も緩むのですが、いつも「筋肉が硬い」という緊張状態だと関節への圧迫が通常よりも加わっている状態なのです。

緩みにくいということは、関節への圧迫が常に続くということ。

結果、関節の変形の進行を早めてしまいます。

このようにならない為にはどうすればよいのでしょうか?

それは、「筋肉の硬さを最小限にすること」なのです。

要は「筋肉は柔らかくしていましょうね~」でということ。

方法は、

  • ストレッチ
  • プロによる施術

となります。

ストレッチは股関節周辺を、気持ち良さを感じながらゆっくり行ってください。

「気持ち良さ」がポイントです。

次に、プロによる施術ですが、「施術」と思い浮かぶのがマッサージでしょう。

マッサージも良いのですが、ここで注意が必要です。

痛みを我慢しながらのマッサージはオススメしません。

人は痛みを感じると緊張の反応をします。

痛みで筋肉は緊張している状態なのに、マッサージをすると「緊張している筋肉 VS 緩ませようとする刺激」がケンカ状態となります。

そして、強い刺激により翌日に痛みを伴うこともありますので、マッサージを受ける際にはきちんとした技術や説明のある所で受けた方がいいですね!

ストレッチも、痛みに耐えながらするような所には行かない方がいいですよ!

まとめ

いかがでしたでしょうか。

無理は禁物、頑張りも必要ないのですが、行動するということだけは必要です。

すでに症状が出ている方は、適切な対応・施術により症状の軽減、進行を抑えることは十分可能です。

「時々、股関節が気になる」程度の方は、症状を出さないように、または時々しか症状を感じないようにすることも出来るのです。

ご自身の行動力と適切な対応をしてくれる先生に出会うことでよりよい身体を手に入れることができるのです。

「諦めたらそこで試合終了…」

身体も一緒です。

出来ることから始めてみてくださいネ!

本日もお読みいただきましてありがとうございます(^_-)-☆

 

院長:伊藤良太
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仙南 白石接骨院いとう(院長:伊藤良太)
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