良性発作性頭位めまい症はこうして対処する!
カテゴリー:お勉強シリーズ
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こんにちは、白石接骨院いとうです☆
本日は当院にご来院理由としても多い「良性発作性頭位めまい症」についての内容になります。
良性でありながらも症状はけっこう重いというめまいで、薬が効かないこともあり苦しんでいる患者さんもこれまでたくさんみてきました。
その中でも変化の良かった施術をセルフで出来るようアレンジしてお伝えしていきたいと思います。
自分で対処できるとなると気持ちに余裕も出来ますよね! 是非とも実践してみてくださいネ☆
良性発作性頭位めまい症とは?
良性発作性頭位めまい症はよくみられる病気で、頭の位置が変化して内耳にある後半規管が刺激されると、それに反応して、短時間の回転性めまい(動いたり回転したりしているような感覚)が生じます。
難聴や耳鳴りがないのも一つも特徴となっています。
私も一度めまいを経験したことがありますが、立っているのが出来ず、その場に座り込んでしまいました。
それがいつ来るのかわからない、といった心理状態でいるだけでも精神的に疲れてしまいますよね。
実際、患者さんも疲れ果てて「先生…何とかしてください…」と藁にも縋る想いで来院される方も少なくありません。
めまいの原因は?
調べてみると、「考えられます」という書き方であって、断定した表現ではありませんでした。
詳しくはわかっていないのです。
考えられる原因というのは「耳の中のあるカルシウムの耳石というものが本来あるべきところから離れてしまい、その離れてしまった耳石が半規管内へ入ってしまい、脳からの信号と、実際に見えている目からの情報と筋肉の感覚の不一致でめまいが起こる」ということです。
症状を解決する方法としては、離れた意思を戻せばいい、ということで、「エプリー法」という治療法がありますが、万能の治療法ということではないようです。
エプリー法はこちら→https://www.youtube.com/watch?v=XispiTJXCuQ
見えていないところなので、なかなか難しいようです。
人の身体はまだまだ未知のことばかり。
そして、違う観点からの原因は《就寝時の歯ぎしり》です。
歯ぎしりの力は約300キロかかっているとも言われ、通常の噛む力よりも4倍~7倍かかっていることになります。
この力は起きている時に再現しようとしてもなかなかできません。
寝ているときにはリミッターが外れたように大きな力を発揮し、歯ぎしりの力の振動が顎関節を通して耳の中に伝わります。
この振動の伝わりやすいところに耳石があり、本来あるべきところから耳石が浮き上がってしまうということになるのです。
実際に患者さんの顎に触れてみると、筋肉が硬く、噛む動作をする筋肉が盛り上がり発達しています。
硬くて、押すと痛みを訴えることもあります。
歯ぎしりは顎だけでなく、歯にも良くないので早急に歯医者さんでマウスピースなどの処置を受けましょう。
睡眠の質も良くなり、めまいの他にも肩こりの改善などの恩恵をもたらしてくれることでしょう。
私もマウスピースを入れてからは睡眠の質が良くなりました☆
白石接骨院いとうでの施術方法
この病名が診断されてきた患者さんの時には、必ず首の筋肉の硬さをチェックします。
全員と言ってよいほど首の筋肉はカチカチで、左右が向きづらかったり、上が向けないほどのこともあります。
そんな時には、首の筋肉を緩めるとその場で良い変化を感じていただけることが多いです。
その首の緩め方は後ほど…
予防法とは?
この病気の予防法は 《長時間、頭を動かさずに同じ姿勢を避けること》です。
一番に思い浮かぶのがデスクワークの方ですよね。
身体全体を使って動く仕事ではないのでなりやすい傾向にあるようです。
患者さんのお仕事内容を確認してみるとやはりデスクワークの方が圧倒的に多いです。
仕事をしているとやらなければならないことに集中してしまい、気づいたら「身体が…(゚Д゚)」なんてことになるのですね。
同時に、精神的不安定や緊張しやすい人でもなりやすい傾向があります。
同じ姿勢が多いとなりやすいめまい、デスクワーク、首の筋肉の硬さ、それぞれは繋がっているようにもみえますよね。
首の筋肉を緩めると楽になる、というのは医学的には原因として当てはまりませんが、実際に首の筋肉への施術によりめまいが変化するのですから、何かしらの関与はあると考えるのも当然の流れかと思います。
「緊張」というキーワードがあるということは、この病気にも「ストレス」が関与しているのかもしれませんね。
頭を動かしたり、緊張を解放する意味でも、定期的に席を立って動く時間を確保することが必要ということです。
会社内でチャイムでも鳴らして休憩するわけにはいかないのでしょうか??
首の筋肉をセルフで緩める方法
首の後ろから手を回し、当てる範囲は首の骨から耳の下のラインまでにします。
人差し指から小指までの4本指で首沿いに指を当てると硬いところがあるかと思います。。
硬いところに当てた4本指は筋肉から離れない方に、首を右左のゆっくり動かします。
動かすたびに筋肉が硬くなったり緩んだりします。
筋肉が伸びるときに痛みが強くなる場合には、押す力を少し緩めましょう。
ですが、筋肉を緩める大きなポイントは『筋肉が縮んだ(緩んだ)時にほんの少しだけ押すこと』なのです。
繰り返し行うことで少しづつ筋肉は緩んでいき、首の動きや軽さを感じることでしょう。
強く押して筋肉痛にならないように気をつけてくださいネ!
まとめ
いかがでしょうか?
日常的にめまいを感じると生活にも支障をきたし、めまいによって身体がふらつき転倒してしまっては大変危険です。
適切な治療、処置、施術を早期に受けることで、めまいを抱える期間も短くなることでしょう。
《いつな治るだろう…》ではいけません。
自らの行動で快適な生活を取り戻してください☆
本日もお読みいただきましてありがとうございます☆
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