反り腰チェックでひどい腰痛の原因を知ろう!答えはインナーマッスル⁉︎
カテゴリー:腰の痛み
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「人の印象は見た目が9割」といわれていますので、いつでもキレイな姿勢をキープしたいものです。
キレイな姿勢とは背筋が凛と伸びた姿勢で反り腰でも猫背でもありません。
あなたの姿勢はいかがですか?
もしかすると反り腰かもしれません。
自分では判断が難しいかと思いますので、「反り腰チェックでひどい腰痛の原因を知ろう!答えはインナーマッスル⁉︎」を読んでいただき、 反り腰について知っていただければと思います。
反り腰改善についてはこちらをご覧ください→反り腰改善トレはインナーマッスルにあり!改善ストレッチもご紹介!
Contents
反り腰のチェック方法
反り腰の立ち方はこのようになっています。
このような反り腰になっていないかチェックしみましょう。
壁さえあればどこでもできますし、床に寝てもチェックできますので是非とも確認してみてください。
壁で反り腰チェック
壁に
- かかと
- お尻
- 背中
- 後頭部
をつけて立ちましょう。
この時、壁と腰の間に手の甲が片手分なら正常の範囲です。
もし手の甲が2枚以上入る場合には反り腰ということになります。
寝て反り腰チェック
反り腰は寝た状態でもチェックできます。
硬い床に仰向けで寝て、腰の下に手の甲は何枚入るでしょうか?
手の甲が片手分だけなら正常の範囲内ですが、それ以上入るようになると反り腰と判断して間違いないでしょう。
猫背チェックも
反り腰チェックで
- かかと
- お尻
- 背中
- 後頭部
の4点付くのが最低条件ですが、「お尻はつくけど頭が付かない!?」なんて方もいるでしょう。
その方は猫背、または円背(えんぱい)かもしれません。
猫背(円背)になると頭だけでなく、背中までつかないのも珍しくないのです。。
頑張ると壁に4点付く方はまだ改善の余地がありますが、自分ではもちろん、誰かに押してもらっても壁に付かない方は背骨がすでに硬くなっている証拠です。
高齢の方ほど硬くなった背骨が再び柔らかくなるのは難しいでしょう。
反り腰になる原因
さて、反り腰になる原因にはどのようなものがあるのでしょう。
筋肉の衰えや柔軟性の低下
インナーマッスルである腸腰筋(ちょうようきん)の筋力低下と柔軟性低下は骨盤を前傾させるので反り腰の原因となります。
腸腰筋は大腰筋(だいようきん)と腸骨筋(ちょうこつきん)の2つの筋肉で構成されてます。
腸腰筋とは背骨と股関節をつなぐ筋肉で姿勢の維持と股関節を曲げる役割を担っているのです。
腹筋の筋力低下によりお腹の壁の支えとなる筋肉が低下すると骨盤は前傾し、太ももの前にある大腿直筋(だいたいちょっきん)という筋肉の柔軟性が低下によっても骨盤の前傾を招きます。
体型の変化
体重増加や妊娠によって重みが身体の前にあると、重心を保つために腰は反るようになります。
お相撲さんの立ち方、歩き方を見るとわかりやすいでしょう。
ヒールの高い靴による姿勢の変化
女性が履くヒールは重心を前にしてしまうため、バランスを取るために反り腰になってしまいます。
いわば「つま先立ち状態」で立つ、歩く、になっているのです。
私も過去に7センチのシークレットブーツを履いた経験があるのですが、2時間立ち座りしただけで腰が痛くなりました。
履いているときの感覚は腰が詰まっているようでした。
反張膝(はんちょうひざ)
反張膝とは脚が後ろに弓のように反る膝で、身体の柔らかい子供や関節の緩い女性に見られます。
膝が後ろに反ることで重心が前にかかるので、腰でバランスを取るために反り腰になってしまうのです。
反り腰とインナーマッスルの関係
反り腰とインナーマッスルである腸腰筋はとても深く関わっていて、《反り腰は腸腰筋が機能しているかどうかにかかっている》といっても過言ではありません。
腸腰筋の役割とは
- S字をキープして姿勢の維持
- ぽっこりお腹の予防とヒップアップ
- S字姿勢キープによる腰痛予防
- つまづきにくくなる
背骨から股関節につく腸腰筋が、程よい緊張感の維持により背骨はキレイなS字の生理的弯曲となり、効率の良い動きと姿勢を保つことが出来るのです。
背筋の伸びた姿勢になると腹部も緊張した状態となり、適度に腹筋が使われ、筋肉は使われると緊張し、張り感がでて、お腹としての壁を作りポッコリお腹予防になります。
腸腰筋は脚を前に上げる時に働く筋肉ですので、きちんと使えると歩く時に脚(膝)が上がってつまづきにくくなります。
年齢と共に足が上がらなくなるのは腸腰筋の低下によるものなのです。
反り腰になるとひどい腰痛になるワケ
反り腰になると腰痛、時にはひどい腰痛になることも。
ひどい腰痛になるワケは「骨盤が前傾姿勢になるために腰についている筋肉が常に緊張状態となり、痛みとなって感じる」からです。
腰痛の痛みの85%は原因不明ですが、病院で調べられていないものがあり、それが筋肉の硬さなのです。
逆にいうと硬くなった筋肉を緩めると腰痛のほとんどは改善する、ということにもなります。
反り腰からくる腰痛も、腰周辺の筋肉の緊張状態の継続によってもたらされる症状なのです。
《反り腰→骨盤の前傾→腰の筋肉が硬くなる→限界になると痛みとなって現れる》という流れです。
先ほどの反り腰チェックを行い、反り腰に当てはまる方が立っていると、または座っていると腰痛がひどくなるのはその姿勢の時に反り腰が強くなっているために痛みが強くなると捉えて間違いないでしょう。
反り腰と猫背のほかによくない姿勢
反り腰と猫背以外にもよくない姿勢がありますので、参考までにご紹介いたします。
平背(フラットバック)
本来背骨には生理的湾曲といってS字で保たれています。
そのS字が減少してしまうと地面からの衝撃吸収の機能が低下して、腰や背中への負担が大きくなり、腰痛や背中の痛みを抱えやすくなります。
太ももの裏が硬かったり、デスクワーク、バレエをしている方に多い骨格です。
反り腰と猫背の複合型
腰が反った状態の反り腰と背中が丸くなった猫背が一緒になった複合型は色々な不具合を体にもたらします。
代表的なのが腰痛であり、腰痛から派生して脊柱管狭窄症やヘルニア、このほか背骨の曲がる脊柱側弯症、緊張性頭痛などを招きます。
こうなるまでには長期的な不良姿勢を続けた結果といえるでしょう。
反り腰になってしまう座り方
反り腰になってしまう座り方は、腰痛対策で腰にクッションなどを挟んで座っている方です。
腰と背もたれの間に何かを挟むと腰は反る姿勢となり、知らない間に反り腰になってしまいます。
腰痛対策をしているのに、実は腰痛になりやすい姿勢をつくっていた、というのでは元も子もありません。
イスの硬さや高さは座る方の身長や体型によって合う合わないと様々です。
腰にクッションなどを入れないで座れるイスを見つけ、あなたにあったポジションを探しましょう。
反り腰が引き起こす症状
反り腰が引き起こす症状は腰痛だけではなく、様々な症状を引き起こします。
まずは代表的な腰痛からみていきましょう。
慢性的な腰痛
腰を反らす筋肉が常に緊張状態になると腰周辺の血流が低下し、血流の低下によりさらに筋肉は硬くなり身体が我慢しきれずに痛みとなって現れてきます。
デスクワークや作業の姿勢で同じ姿勢が続くと慢性的な腰痛に移行していくでしょう。
腰部脊柱管狭窄症
反り腰になると腰椎(腰の背骨)同士に通常よりも大きな圧迫力が加わり、断続的な圧迫により骨は変形していきます。
その骨の変形が背骨の中を通っている神経を圧迫すると、足の痺れや痛みを発症する腰部脊柱管狭窄症になるのです。
腰部脊柱管狭窄症になると長時間の歩行だけでなく、中には数メートルも歩けないほどの痛みを感じることもあります。
梨状筋症候群による坐骨神経痛
反り腰になると骨盤の前傾により梨状筋(りじょうきん)という筋肉が通常の位置よりも伸ばされてしまい、梨状筋の下を通る坐骨神経を圧迫してしまい、お尻や足に痛み・しびれを感じるようになると言われています。
ぽっこりお腹や胃下垂
反り腰になり腹筋が緩むと、お腹の壁としての役割が弱くなるので腹部の中にある内臓や靭帯、膜などにも緩みが起き、ぽっこりお腹の原因になります。
腹筋があれば腹部の内臓や靭帯、膜などの緩みが起きても、お腹の壁として支えられるのですが、その壁が柔らかい、支えとしては緩いのために内臓などがもたれかかってきても腹筋が弱いために支えきれず、ぽっこりとお腹が出てしまうのです。
反り腰によってぽっこりお腹になるだけでなく、お腹の緩みによって胃が下がる胃下垂状態になり、胃の膨らむ空間もできるために以前よりも食べる量が増えてしまうなどの影響も出てしまいます。
むくみや冷え
反り腰により腹部の緩みが出ると、内臓の位置関係も変わることで血管やリンパ、そのほかの流れが滞り、むくみや冷えの症状も中には出てきます。
そのほか、反り腰による前傾姿勢のために指に力が入るので太ももの前が張ったり、外反母趾や巻き爪にもなりやすいのです。
反り腰にならないために
反り腰にならないためには普段からの仕事や作業、家での姿勢を気をつけるしかありません。
身体の痛みなどが引き起こす場合には、痛みや不具合を感じた時に適切な対処と治療・施術を受けましょう。
我慢しても身体に良いコトは一つもなく、かえって身体の形を変えてしまいます。
身体というのは気づいたら変わっているもの。
お風呂上がりや出かける前など、普段から姿勢のチェックは欠かさずに行うと良いでしょう。