ぎっくり腰を放置したり、腰痛を我慢し続けるとどうなるのか?
カテゴリー:腰の痛み
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こんにちは、白石接骨院いとうです☆
本日は「ぎっくり腰を放置したり、腰痛を我慢し続けるとどうなるのか?」という内容になります。
よく患者さんに、「ぎっくり腰はクセになるんですか?」という質問を受けます。
私はこう答えます。
「なりやすい状態にするとクセになります」と。
では、読み進めていきましょう。
Contents
ぎっくり腰を放置するとどうなるのか?
ぎっくり腰を放置するとどうなるのか、皆さん気になるところだと思います。
当院に来院される患者さんをモデルにお伝えしますね。
ぎっくり腰の起こる年齢は幅広いです。
早い方は10代後半から働き盛りが最も多く、70代くらいになるとぎっくり腰というよりも、長年抱えている腰痛の方が多いです。
さて、人生初のぎっくり腰になったとしましょう。
痛みの程度により、その後の行動も変わっていきます。
痛くてどうしようもなく病院や接骨院に行く人、痛いけどとりあえずは安静にして仕事を休む人、気合を入れて仕事に行く人…
それぞれの状況により選択肢があります。
人生初なのだからきちんと治した方がいいと考える人、まだ初めてだから何とかなるだろうと思う人、さまざまです。
何かしらの治療や施術を受け楽になった人、家で安静にして動けるようになったとしましょう。
ここで大切なことは《痛みの根本が改善されているのか》ということです。
「痛くない、楽になった = 治った」ではないのです。
ここが今後の大きな分かれ目となります。
痛くないならそれでいいのでは?
「痛くない、楽になったならそれでいいのでは?」と思うのは当然です、「痛くない、楽になった」のですから。
ですが、症状だけで判断すると後々良くないことが起きやすくなります。
この時、安静にしながら薬やシップ、注射などで痛みだけを少なくするのは根本へのアプローチにはなりません。
いわば、「臭いものにふたをする」状態と同じなのです。
症状があるなら感じないようにすればいい、ということ。
では、痛みの原因と考えられることに何かアプローチはしたでしょうか?
病院で診察の際になんと言われましたか?
年のせいにされましたか?
若い人は年のせいにされずに「筋肉が張ってるから」なんて言われませんでしたか?
では、その張っている筋肉は果たして本当に柔らかくなったのでしょうか?
甚だ疑問です。
これが、再びぎっくり腰を起こしてしまう要因の一つなのです。
再びぎっくり腰が起こるワケ
痛みが無くなった、楽になったからといってぎっくり腰の原因が排除できたわけではありません。
医学的にぎっくり腰の原因とされるのは、圧迫骨折やヘルニア、骨の歪み、ストレス、運動不足、筋肉の張り…などなど。
上記の様な基礎的なことが身体にあったうえで、最後の一撃が身体を使った動作になるのです。
そして、この時、最も頑張っているのが腰回りの筋肉です。
この筋肉がいつまでも硬い状態でいると、ヘルニアや再びぎっくり腰になってしまうのです。
腰回りの筋肉が硬いと何が起こるのか?
次の項目でお伝えします。
腰回りの筋肉が硬いとなぜ良くないの?
背骨側の腰回りの筋肉はとても大きな力を発揮します。
力を発揮するとき、筋肉は縮みます。
力を発揮するとき縮むということは、背中側では筋肉が背骨を上と下から潰すことになるのです。
背骨の間には「椎間板」というショックを吸収する柔らかい組織がありますが、常に椎間板を潰すような力が加わると力の逃げ場が無くなり椎間板が飛び出してしまう「椎間板ヘルニア」になってしまうのです。
一度に大きな力が加わっても同じことは起きてしまいます。
「大きな力」というのは、ものを持ったり、中腰になったり、スポーツをしたりと様々な場面で起きています。
仕事で日常的にものを持つ、中腰動作が多い方がぎっくり腰や腰痛になりやすいのはこのためです。
動くときに筋肉は伸び縮みをするのですが、硬いことが原因で筋肉自体を痛めてしまうのです。
痛めた筋肉はどうなるのかというと、肉離れのような状態になったり、防御反応として動きに制限が出てしまうのです。
こうなると「痛くて動けない…」という状態になります。
ぎっくり腰になりにくくするために
ぎっくり腰になりにくくするためには、腰回りの筋肉を柔らかい状態で維持することがもっとも効果的です。
腰回りの筋肉を硬くしないことが一番の得策なのですが、腰に負担のかかる仕事となると回避することはとても難しいでしょう。
ですので、常に腰回りの筋肉へのケアや施術が必要になるのです。
【関連記事】「ぎっくり腰の原因と予防、そして自分で早く治す方法とは。」はこちらから☆
さて、ぎっくり腰や腰痛を放っておくとどうなってしまうのでしょう…
根本にアプローチが出来ないとどうなるのか?
痛みなどの症状がなくなったり、楽になったということで根本の原因にアプローチしないとどうなるのか?
患者さんの体験談が全てを物語っています。
「いつもは仕事を休んで横になっていると3.4日で楽になるんだけど、今回は一週間もひどいから来た…」
「病院で薬とか湿布で楽になるんだけど、今回のは何してもダメなので来ました…」
「いつも痛いのは当たり前なんだけど、今回のは強い症状がずっと続いてどうしようもないです…。体も曲がって何するにでも辛いです…」
心の中では「もっと早くに適切な行動をしていればこんなことにはならなかったのに…」と思うのですが、知らなかったのですから仕方のないことです。
今後同じことが起きないように全力でサポートいたしますm(__)m
痛みを抱えていることで腰は伸びなくなり、腰を伸ばさない時間が長いほど骨も変形して、ついには真っ直ぐならないことにもなります。
腰痛の放置は腰曲がりの原因となるのです。
そして、痛みを常に抱えていると腰だけの問題ではなくなります。
脳で症状を覚えてしまうのです。
こうなってしまうと施術も腰だけでなく、脳へのアプローチも必要になります。
早めに適切な処置を受けることが、再び同じ症状にならない為に必要なことなのです。
病院と接骨院の使い別けも難しいですよね…(@_@)
もう同じ症状にならないために
同じ症状にならない為には、常に身体のケアと上手な身体の使い方を身に付ける必要があります。
ものを持つときには腰を曲げるのではなく、お尻を落として股関節を曲げ、足で持つのです。
ほんの少し腰を反るのがポイントです(^_-)-☆
急ぐとどうしても腰で持ち上げてしまいますが、その積み重ねが腰へのダメージを蓄積させるのです。
もし、腰への配慮が難しいのでしたら、定期的に身体のケア受けることをオススメします。
なってからでは遅いのです。
ならない為に「今から」何が出来るかです。
元気のないあなたを見るのは家族もツライものです。
腰が痛くて仕事を休むと会社の方々に迷惑をかけてしまいます。
くれぐれも身体をいたわってあげてくださいネ!
本日もお読みいただきましてありがとうございます☆
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