燃え尽き症候群とは?チェック方法とならないためにできること!
カテゴリー:お勉強シリーズ
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「燃え尽き症候群」という言葉を聞いたことはありますか?
名前からも想像がつくかもしれませんが、気持ちと心が燃え尽きたようになってしまう疾患です。
では一体、燃え尽き症候群とはどのようなものなのでしょうか。
詳しくみていきましょう。
Contents
燃え尽き症候群とは
燃え尽き症候群の別名は「バーンアウト」と呼びます。
名前の通り、燃え尽きた灰のように情熱や意欲が沸かなくになってしまう状態です。
症状が曖昧なので、燃え尽き症候群かどうかをチェックするのは自分でも難しく、職場や家族など周りの方が変化に気づいてあげることが大切です。
症状のチェック方法は記事中盤で解説しているので是非とも参考にしてください。
燃え尽き症候群の症状を分かりやすくまとめると下記になります。
- 情緒的消耗感
- 脱人格化
- 個人的達成感の低下
なんとなく不安定さが伝わる状態ばかりですね。
情緒的消耗感
仕事やスポーツなどに情熱を注いできた方が陥る症状で、目的を達成もしくは、達成不可能になった場合に今までのエネルギーが消耗してしまい、疲労感を感じるようになります。
部活動をやり切って、進学した先でスポーツをしなくなる学生などが当てはまるでしょう。
脱人格化
脱人格化は情熱がなくなったことで、思考力が低下して他者への思いやりや行動がなくなってしまいます。
「最近、人当たりが悪くなった」などの症状がある時には注意が必要です。
個人的達成感の低下
ずっと追い続けてきた目標が達成または達成不可能になった場合に、やりがいを感じられなくなり喪失感を感じるようになります。
国際大会で活躍した選手が一度休息を入れるのも、こちらに当てはまります。
走り続けることも大事ですが、自分を保ち続けることの方がもっともっと大切です。
疲れた自分を認めてあげて、最適な判断ができると理想ですね。
燃え尽き症候群から回復するには
燃え尽き症候群から回復するには本人の物事の捉え方や見方を少しづつ変えていく必要があります。
新たな情熱を注げられることを見つけたとしても、何かあったときに再度発症してしまう可能性が高いので、なぜ燃え尽き症候群になったのかを自ら原因を見つけて、考え方を変えていきましょう。
方法の一つとして、環境的要因を変えることも重要です。
仕事が原因として考えられる場合は、仕事をすぐにでも辞めて環境を変えることが回復に繋がります。
燃え尽き症候群とうつの違い
燃え尽き症候群とうつは症状が精神的なものなので、間違えられやすく専門の医師でも判断が難しいのが実情です。
一般的には燃え尽き症候群は仕事やスポーツなどの環境要因が主な原因で発症する可能性が高く、うつはあらゆるストレスが原因によって発症するという特徴があります。
丁寧な診察と問診が必要となりますので、慎重な病院選びが必要です。
燃え尽き症候群のチェックと診断基準
燃え尽き症候群を診断するためのチェック表があるので参考にしてみてください。
当てはまる項目がたくさんある方もいるかもしれませんが、必ずしも当てはまるから燃え尽き症候群ということではなく、なりやすい方の指標として把握しておくと良いでしょう。
周りの方で心配な方がいる場合は、本人しか分からないことなので、このチェック表を見せて上げてください。
- こんな仕事もうやめたいと思うことがある
- われを忘れるほど仕事に熱中することがある
- こまごまと気配りをすることが面倒に感じることがある
- この仕事は私の性分に合っていると思うことがある
- 同僚や顧客の顔を見るのも嫌になることがある
- 自分の仕事がつまらなく思えてしかたのないことがある
- 日の仕事が終わると「やっと終わった」と感じることがある
- 出勤前、職場に出るのが嫌になって、家にいたいと思うことがある
- 仕事を終えて、今日は気持ちの良い日だったと思うことがある
- 同僚や顧客と何も話したくなくなるようなことがある
- 仕事の結果はどうでもよいと思うことがある
- 仕事のために心にゆとりがなくなったと感じることがある
- 今の仕事に心から喜びを感じることがある
- 今の仕事は私にとってあまり意味がないと思うことがある
- 仕事が楽しくて、知らないうちに時間が過ぎることがある
- 体も気持ちも疲れ果てたと思うことがある
- われながら、仕事を上手くやり終えたと思うことがある
たくさんのチェック項目がありますが、あくまでも一つの参考ですので自分自身の評価として受けてめておきましょう。
燃え尽き症候群になりやすい人
燃え尽き症候群になりやすい人の特徴は以下の通りです。
- 頑張りすぎる方
- 厳しいノルマや長時間労働の職場にいる方
完全に原因を断定することは難しいのですが、一般的に考えられている要因としては個人的要因と環境要因の2種類があります。
個人的要因は頑張りすぎる方や性格的に真面目で熱心に物事に取り組むことができる方がなりやすい傾向にあります。
一見仕事でもスポーツでも成果を出しやすい人の特徴でもありますが、燃え尽き症候群になる可能性があるので要注意です。
次に環境要因は仕事環境や家庭環境などが原因です。
長時間労働や仕事のやりがいがなかったり、人と関わらない仕事をしている方が燃え尽き症候群になりやすい特徴があります。
個人的要因と環境要因のどちらかが原因でなるというよりかは、どちらの要因も考えられる場合が多いと言われています。
退職のタイミングで燃え尽き症候群になる理由
燃え尽き症候群になるタイミングは、仕事に取り組んでいる最中ではなく退職する時です。
退職するとこれまで取り組んでいたプロジェクト、かけていた時間や労力がすっかりなくなってしまうので、どうしていいか分からなくなってしまいます。
心にぽっかり穴が空いてしまったようになってしまう定年退職者は多いのです。
部活動を一生懸命した学生にも同じことが当てはまります。
やる気が出ないのは燃え尽き症候群かも?
急に今まで取り組んでいたことのやる気がなくなった場合は燃え尽き症候群かもしれません。
真面目な性格の方は、やる気が出ない自分にムチ打って頑張ろうとしてしまいますので、精神的な兆候を見逃さずに心の声に従って、まだ先に続く人生のために休むことも大切です。
燃え尽き症候群の治療方法
燃え尽き症候群の治療方法としては、なるべく薬などに頼らずに自然回復が望ましいでしょう。
具体的には下記の方法で自然回復を待ちます。
- 睡眠をしっかりとる
- ストレスの少ない環境を作る
- 原因からなるべく距離をおく
職場が原因と考えられるのであれば、仕事を変えることも大切です。
精神を壊してまで働かなくてはいけない仕事などありません。
自分を大切にしてくださいね。
燃え尽き症候群にならないために
燃え尽き症候群にならないためには、仕事量が精神的負担になっていないか、やりがいを感じているかなどに気を配り、改善していくことが大切です。
また、本人では気がつかないことも多いので、職場や家庭の周りの方がコミュニケーションをとり、燃え尽き症候群のチェックリストに当てはまっていないかを見てあげるようにしてください。
仕事やスポーツ一筋で努力家の方ほど燃え尽き症候群のリスクが高いとされていますので、ストレス解消方法や気分転換になることを見つけておくことも大切です。