足の裏が痛い時の対処法を原因別に解説!原因がわかれば怖くない!
カテゴリー:脚の痛み
この記事は約 8 分で読めます。
足の裏は全身を支え、日頃の動作や歩行、スポーツなどでも駆使されている部位でもあるので、痛みを感じることもは珍しくありません。
心身の状態や健康のバロメーターともなる足の裏の痛みは、何らかの病気が潜んでいる可能性もあるのです。
今回の記事では、足の裏の部位別に痛いと感じる原因とその対処法をお伝えします。
Contents
足の裏が痛い(全体)
足の裏の全体が痛い原因には、扁平足や糖尿病などの心配な病気が隠されている可能性もあります。
足の裏全体が痛い際の考えられる原因、扁平足と糖尿病について一緒に見ていきましょう。
扁平足
扁平足は体重の急激な増加や長年の足裏への荷重による負荷によって、足の骨と骨をつないでいる靱帯が伸び、骨格が崩れている状態のため、足裏にあるアーチの形が崩れ、足裏全体の痛みにつながります。
濡れた足の足跡が、足の裏全体見えるようなら扁平足と言えるでしょう。
扁平足について詳しくはこちらをご覧ください。
→扁平足のテーピングでの治し方をご紹介!コツは【引っ張る方向】だった!
糖尿病
糖尿病の症状のひとつとして血管障害があり、足裏に痛みやしびれ、ムズムズなどの違和感をもたらします。
足裏全体の痛みは糖尿病による、
- しびれや痛み、足裏の感覚が鈍くなる神経障害
- 足裏への血流が悪くなる末梢血流障害
などが合併して痛みを発すると考えられています。
もし、上記のような症状を感じた時には、すぐに治療が必要な症状ですので、迷わず病院へいきましょう。
足の裏が痛い(かかと側)
足の裏のかかと側に痛みを感じる場合は、踵骨後部滑液包炎の可能性が考えられます。
足の裏のかかと側の痛みの原因、踵骨後部滑液包炎の症状について見ていきましょう。
踵骨後部滑液包炎とは
踵骨後部滑液包炎は、アキレス腱に起こる障害のことを言います。
アキレス腱は、その動きをスムーズにするために、前後に滑液包という薄い膜が存在しています。
この膜が繰り返し刺激され、強い負荷がかかると、炎症によって内部に液体が溜まり、かかと側の足裏の痛みにつながることがあります。
踵骨後部滑液包炎について詳しくはこちらをご覧ください。
→踵骨後部滑液包炎はアキレス腱の痛みと違うの?対処法や治療法とは?
足の裏が痛い(真ん中)
足の裏の真ん中が痛む場合は、足底筋膜炎の可能性があります。
足底筋膜炎の症状と原因を見ていきましょう。
足底筋膜炎とは
足底筋膜炎とは、足にあるアーチ構造を支える足底腱膜が組織の損傷や炎症を起こしている状態のことを言います。
そのほか、足の裏を構成する筋肉が固くなっても症状は出てきます。
足底筋膜炎はかかとや足の裏が地面についた際に過度に伸びて、足裏の真ん中痛みを感じることが多く、中にはかかと近くに痛みを感じることもあるでしょう。
足底筋膜炎について詳しくはこちらをご覧ください。
→足底筋膜炎の原因と治らない理由、お勧めのインソールとテーピングの巻き方
足の裏が痛い(つま先側)
足の裏のつま先側が痛い場合は、女性に特に多い外反母趾やモートン病、種子骨炎・障害などが疑われます。
外反母趾・モートン病、種子骨炎・障害のそれぞれの症状と、つま先側の足裏が痛む原因を見ていきましょう。
外反母趾
足の親指が不自然に小指側の方へ曲がっている状態のことを外反母趾と言います。
中足骨が内側に反り、母趾は靴の先の締め付けによって外側に押し曲げられた状態になるため、皮膚や筋肉が引っ張られて負荷がかかり、つま先側の足裏の痛みが生じやすくなります。
外反母趾について詳しくはこちらをご覧ください。
→外反母趾の原因と予防法、テーピングとストレッチを詳しくご紹介!
モートン病
モートン病とは、足の指へ向かっている神経である足趾が、その付け根で圧迫を受けて生じる神経障害のことを言います。
神経や筋、骨への圧迫は足裏のつま先側に強い負荷をかけるため、痛みが生じやすくなるのでしょう。
モートン病について詳しくはこちらをご覧ください。
→モートン病に効くテーピングとマッサージの方法、歩き方とインソールの関係
種子骨炎・障害
種子骨炎は、足の親指の付け根にある種子骨が何かしらの影響によって痛みが出る障害のことを言います。
足の親指の付け根や、つま先側の足裏に過度な圧がかかり、痛みが生じやすくもなります。
種子骨炎・障害について詳しくはこちらをご覧ください。
→種子骨ってナニ?種子骨炎・種子骨障害の原因や治療法・対処法を解説
足の裏が痛い時の対処法
足の裏が痛い時の対処法を知っておくと、痛みに対しての心配も少なくなるでしょう。
ここでは、足の裏の痛みを感じた際、セルフでもできる4つの対処法をお伝えします。
インソール
足の裏の痛みのケアに役立つインソールは、普段履いている靴の中に敷いて使うだけの手軽なアイテムとして注目されています。
インソールには、
- 足裏の痛みの原因の扁平足をケアするアーチの形成
- かかとの安定
- 足裏の衝撃を吸収する
- 足指の機能、筋力の向上
などに働きかけることができ、歩行時はもちろんスポーツのシーンでも幅広く活用できます。
当院では「シダス社」のインソールを扱っています。
シダス社公式HP→https://sidas.co.jp/
画像のインソールは普段履きに使いやすいオールラウンドタイプで、場面に応じた種類も豊富ですので使い分けることも可能です。
足の裏に何かしらの不具合を感じてい方は一度体験してみると良いでしょう。
マッサージ
足裏の痛みによるストレスの緩和・予防にも役立つマッサージは、仕事や家事の合間にできるのでオススメです。
足裏の痛みを感じた際にすぐにできるマッサージ法をご紹介します。
~マッサージのやり方~
- 足裏に摩擦を軽減するためクリームを塗る
- 足裏に指の腹をそっと当て、かかとから足指の前の方に指の腹を滑らせる
※足裏のマッサージをこするように強くやってしまうと、痛みが出たり効果が半減してしまうこともあるため、ソフトなタッチで行いましょう。お風呂上がりやスポーツ後などは血行が促進されているため、マッサージの効果が出やすいと言われています。
滑らせないで、局所に固いところや痛いところを、指で数秒間押す方法も効果的です。
ストレッチ
足の裏が痛い時のストレッチは、硬くなった筋肉や腱をほぐし、足全体の動きをスムーズにします。
仕事や家事の合間にもすぐにできるとても簡単なストレッチですので、すぐに試してみてください。
方法は、つま先を立てて正座をするだけです。
突然、全体重をかかとにかけると足の裏の組織を損傷してしまいますので、初めのうちはジワジワとゆっくり体重をかけましょう。
椅子に座りながらの方法では、足首90度の状態で、趾を反りましょう。
10回を1セット、1日3回行ってみましょう。
ストレッチの方法について詳しくはこちらをご覧ください。
→間違ったストレッチをしないために、知っておくべきこととは?
竹踏み
「踏み踏み」するだけで足裏の痛みの緩和・予防につながる竹踏みは、竹を半分に切ったものを使うことがオススメです。
片足25歩ずつを目安に、テレビを見ながら、歯磨きをしながら行ってみましょう。
より効果的な方法は「固いところに当てたまま数秒〜10秒程度踏み続ける」と足を離した後に、血液が流れるのがわかるでしょう。
足の裏の痛みは、足裏の中央部分が硬く、痛みが強く出ていることもあるため、この部分に竹踏みを当て、集中的に「踏み踏み」してみましょう。
やりすぎると筋肉痛になるので、ほどほどに行ってくださいね。
足の裏が痛い原因
足の裏が痛い原因には何があるのでしょうか。
考えられる3つの原因を解説していきます。
使いすぎによる筋疲労
足の裏は立つ・歩く・動くのすべての動作で負担がかかりやすい部位です。
- 長時間の歩行
- 立ちっぱなしの仕事を休みなくしている
などが常になっていると、足の裏に負担がかかりやすくなり、使い過ぎによる痛みが生じます。
そして、走る、ジャンプをする、急に止まるなどの動きを頻繁にしていると、足全体の筋肉が疲労し、足裏の痛みにつながりやすくなります。
筋肉は疲労すると硬くなり、筋肉が硬くなると筋肉の付いている部分が骨を引っ張ってしまい、痛みを出してしまうのです。
足のつき方
足をつく際に効率の悪い着き方をしていると、筋肉への負担はもちろん、足を構成する関節にまで影響を及ぼします。
初めのうちは足の裏の一部に痛みを感じていたものが、経過とともに広がってきたり強くなったり、そして足首や膝にまで痛みが広がることも珍しくありません。
効率の悪い動きは、筋肉や関節に影響を及ぼすことを知っていただければと思います。
病気
足の裏の痛みは、種子骨炎・障害やシーバー病の他にも、
- 踵の骨が折れて足裏の痛みを生じる踵骨(しょうこつ)骨折
- 運動などの負荷によって外脛骨に炎症が起こる外脛骨(けいこつ)障害
などが原因の場合もあります。
足の裏の痛みが長く続く場合は、病気の可能性もあるため、我慢や自己判断をせず早めに先生にみてもらうようにしましょう。
有痛性外脛骨障害についてはこちらをご覧ください。
→有痛性外脛骨障害の原因と対処法、早期復帰のためのセルフ施術もご紹介!
【足の裏が痛い時の対処】は原因がわかれば解決!~おわりに~
足の裏の痛みは、その原因を把握し、原因に応じた対処をしていると、重症化を防ぐことができ、しかも日常生活には支障がなくなります。
日々酷使されている足の裏の健康に気を配りながら、痛み解決のための対処法を早めに実践してみてくださいね。