骨挫傷とは?症状や状態、治療法と疑問集にお答えします。
カテゴリー:お勉強シリーズ
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骨挫傷(こつざしょう)とは外部からの衝撃により、骨の内部が損傷した傷害のことです。
ここでは骨挫傷について、症状や状態、
Contents
骨挫傷とは
骨挫傷は骨折や打撲に比べると、
骨挫傷には、
- スポーツによる外傷
- 交通事故などによる衝撃
などで関節内で骨同士がぶつかり、骨が損傷してしまいます。
骨挫傷は骨の内部に損傷が見られるものの、骨折やひび、
打撲と骨折の違いについてはこちら。
→打撲と骨折の見分け方とは?見た目や症状の違い、部位別の見分け方をご紹介
骨折や打撲の場合はレントゲンやCT検査で異常を発見することが
骨折の種類についてはこちら。
→骨折の種類について。性状や分類、原因や治療法などをお伝えします
症状
骨挫傷には、
- 内出血
- 患部の炎症
- 強い痛み
- 患部を押した際の痛み
などが主な症状になり、骨挫傷を生じると、
- 外力による衝撃で血液が貯留する場合
- 骨の内部を構成するスポンジに似た海綿骨が損傷しているケース
のどちらか、または両方が見られ、骨の表面には断裂が見られないのも特徴です。
骨挫傷にはその他にも、関節の曲げ伸ばしをする際に痛みが強く出
組織を損傷すると必ずと言っていいほど現れる内出血。
その内出血は身体の異常を教えてくれる貴重な情報です。
詳しくはこちら。
→内出血の対処法と身体からの危険なメッセージの見分け方をご紹介!
状態
骨挫傷は強い外力の衝撃によって、骨の内部が損傷し、
骨挫傷と似た症状となる骨折の場合は、
捻挫と骨折の見分け方についてはこちら。
→捻挫と骨折の見分け方は?それぞれの対処法と疑問にお答えします
治療法
骨挫傷は、レントゲンやCTでは骨の異状が発見できないものの、
骨挫傷のMRI検査後は、痛みの程度に合わせて
- 消炎鎮痛剤の服用
- 外用剤の塗布
- 受傷部位の固定や負荷の軽減
が行われるでしょう。
骨挫傷の痛みが強い場合はプレートなどの器具を使った固定を行い
一般的には固定により患部の組織が修復されるまで【待つだけの治療】となりますが、超音波や酸素ボックス(カプセル)などにより【積極的な組織の回復】を促し、早期回復は可能です。
骨挫傷がなかなか治らない理由
骨挫傷がなかなか治らない理由には、
- 適切な安静・固定期間を維持していない
- 骨挫傷後の施術や治療が遅くなってしまった
- 放置して、適切な治療や施術を受けていない
骨挫傷はレントゲンやCTでは写りにくいため、打撲や捻挫と判断されて適切な治療・固定が行われないことも珍しくありません。
数日経っても症状に変化のない場合にはその旨を先生に伝えて、MRIを撮るなどの適切な対処をしていましょう。
我慢は禁物です。
関連記事はこちら。
→オスグッドが治らない理由は?オスグッドに関する疑問にお答えします!
骨挫傷についての疑問集
続いては、
スポーツ復帰までは?
骨挫傷になってからスポーツに復帰できるまでは、
ただ、骨挫傷の痛みの程度、
先生に指示のもと、焦らずに過ごしましょう。
早く治す方法はあるの?
骨挫傷を早く治す方法は、
- 異状に気づいた時点で施術や治療を受ける
- 骨に良い食事バランス
- 安静期間でも適度に体を動かす
ことが基本で、同時に
- 体重がかかりやすい部位の骨挫傷は松葉杖などを使って局所の負担
を軽減する - 骨の回復に良い超音波治療
- 傷病やケガの回復に有効な酸素ボックス(カプセル)
などの方法は早めの回復が期待できます。
骨折を早く治すための方法はこちらをご覧ください。
→手や足の骨折を早く治す方法は?骨の回復を早める秘訣を教えます
完治までどのくらい?
骨挫傷の組織修復まで《いわゆる完治》までには1~2ヶ月程度の期間が目安となるでしょう。
骨挫傷の初期段階においては、
- 適切な応急処置
- 適切は安静と固定
ことで、1ヶ月程度で完治が見込めるケースもあります。
状態と症状を照らし合わせて、早期に動き始めると患部の組織修復も早まりますので、一概に《安静期間が長い=早く治る》ではありません。
半年経っても治らないのはなぜ?
骨挫傷になってから半年が経過しても治らない場合は、
- 患部に強い負荷がかかっている
- 栄養状態が良くない
などが考えられます。
骨挫傷は受傷後すぐに時期では患部にできるだけ負荷を与えないことが早期回復につながり、その後は歩き方や動作の改善、患部修復のための栄養の摂取が必要です。
歩き方や動作の改善は治療や施術、
リハビリ方法は?
骨挫傷のリハビリには痛みのない範囲にて、
- 関節可動域を広げていくストレッチ
- 筋力を取り戻す筋トレ
- 以前の動作を取り戻すトレーニング
- 患部を使うことの恐怖心克服
などがあります。
効率的に筋肉をつけるには「加圧トレーニング」がお勧めです。
詳しくはこちら。
→加圧トレーニングの効果とは?実は良いことだらけなのをご存知ですか?
骨挫傷のリハビリにて、徐々に動きが正常に戻った場合は、
- スクワットなどの筋力強化のトレーニング
- 身体のバランスを改善する筋トレやストレッチ、コーディネーショントレーニング
などにステップアップし、
ストレッチをより効果的に行う方法はこちらをご覧ください。
→間違ったストレッチをしないために、知っておくべきこととは?
後遺症はあるの?
骨挫傷は骨の内部が損傷した状態のため、
骨挫傷の後遺症は主に以下のようなものがあります。
- しびれ
- 長期的な痛み
- 患部とそのまわりの麻痺
- 可動域制限のような機能障害
後遺症を残さないためには、自己判断せずに先生と一生に治療・施術を進めていくことです。
焦らずに進めていきましょう。
関連記事はこちら。
→鎖骨骨折の後遺症とは?治療法や全治期間、よくある疑問にお答えします
放置すると悪化するの?
骨挫傷は場合によって自然治癒することがありますが、放置期間の
- 患部に無理な負担をかける
- 誤ってぶつけてしまう
などのトラブルが起こると、改善までの期間が長引いたり、
そのためにも包帯による患部の固定や保護が必要なのです。
ある一定期間は包帯を使用した方が安心感もあり、楽に過ごせるでしょう。
【まとめ】骨挫傷について
本記事では骨挫傷の症状や状態、
骨挫傷は治療や施術、回復がしやすい傷害です。
ですが後遺症などの影響を考慮して決して放置や楽観視をせず、