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公開日:2024年9月26日

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粉砕骨折(ふんさいこっせつ)は骨が砕けた骨折で、さまざまな部位に生じ、そして大人では誰にでも生じるものです。

ここでは粉砕骨折の全治期間について、原因や症状、部位別に治るまでの目安をお伝えしていきます。

粉砕骨折は骨折の中の一つの種類です。

骨折の種類についてはこちらをご覧ください

骨折の種類について。性状や分類、原因や治療法などをお伝えします

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粉砕骨折とは

粉砕骨折とは骨片が3つ以上に分かれた骨折で、通常の骨折よりも症状が重く、早期の適切な治療が必要になります。

粉砕骨折について、主な原因や症状、治療法を見ていきましょう。

原因 

粉砕骨折はこの名前のとおりに骨が砕けてしまう骨折のことをいい

など、外部から骨に大きな衝撃が加わることが主な原因です。

粉砕骨折は、栄養バランスの乱れや加齢で骨が弱くなっていることも原因のひとつで、骨粗鬆症の方にも起きやすい傾向にあります。

栄養に関する記事はこちら。

健康に気を使う人必見!健康にいい食べ物に含まれている栄養素とは?

症状

粉砕骨折を生じると、

などの症状が出やすくなります。

粉砕骨折は普通の骨折よりも明らかに損傷が大きいため、すぐの異状がが起きていると認識できるでしょう。

治療法

粉砕骨折は、レントゲンによる診断が一般的です。

粉砕骨折が軽度、または手術をしなくても骨折面同士がくっつくと判断した場合に限り固定のみの対処となります。

基本的に粉砕骨折が起きた際には手術が選択され、金属プレートを用いて骨折面を正常な状態につなぎ合わせていく方法が選択されるでしょう。

粉砕骨折が重度で、1回の手術でつなぎ合わせることが困難な時には繰り返しの手術が必要になる場合もあります。

ちなみに、骨折を早く治す方法はこちら。

手や足の骨折を早く治す方法は?骨の回復を早める秘訣を教えます

粉砕骨折の予後や後遺症

粉砕骨折は非常に重篤な骨折のため、後遺症が残ることも珍しくありません。

起こりうる状態としては

  • 完全に関節が曲がらない、伸びない
  • スムーズな動作ができない
  • 力が入りにくい
  • 感覚が鈍い、重い
  • 痛みや痺れ、感覚鈍麻など神経症状が残る
  • 大きな手術痕
  • 変形治癒

など、どれも軽度の骨折では起きない予後・後遺症ばかりです。

粉砕骨折は全治何ヶ月かかるのか?

ここからは粉砕骨折が全治何ヶ月かかるのかを大まかではありますが部位別に見ていきましょう。

指は骨が比較的細く、外部からの衝撃を受けやすい部位のため、粉砕骨折が起こりやすい部位でもあります。

指の粉砕骨折は手術、ギプスや装具などで患部を固定して、最短でも1ヶ月以上はかかるでしょう。

場合によっては骨折をする前の動きが戻らないことも。

指の骨折の関連記事はこちら。

突き指と骨折の見分け方!症状の違いや治療期間の目安を解説。

腕(手首含む)

手首を含む腕の粉砕骨折は、ほとんどの場合において手術が選択されます。

手首の含む腕の粉砕骨折が治るまでの目安の期間は、骨折をする前に戻るまでは最低でも2ヶ月以上かかるでしょう。

太もも

太ももの骨は人体の骨の中でもっとも長く、およそ40㎝の長さがあります。

太ももの骨は比較的太く、範囲も広いため、治るまでに1~1年半の期間がかかることも珍しくありません。

すね(足首含む)

足首を含むすねの骨は、スポーツや事故などの衝撃から守るための筋肉がなく、皮膚の下にすぐ骨があるため、粉砕骨折が生じやすい部位でもあります。

患者さんの例では、転んだ拍子に自分の足首に座ってしまい、粉砕骨折を起こしたケースもありました。

足首を含むすねの粉砕骨折が外傷によるものの場合は、治るまでは早くても3ヶ月以上かかるでしょう。

足首の骨折の関連記事はこちら。

足首の剥離骨折で行うリハビリとは?早く治す方法と疑問にお答えします

その他の部位

その他の部位に粉砕骨折が生じた場合は、以下が治るまでの目安期間と見ておきましょう。

あくまでも目安であり、骨折の状態では目安の期間を大きく超えることもありますのであらかじめご了承ください。

粉砕骨折で歩けるまではどのくらい?

粉砕骨折で歩けるまでの期間は患部の状態によって異なりますが、体重をかけた歩行ができるまでには最短でも1ヶ月はかかるでしょう。

そこから通常の歩行に戻るまではリハビリも進めて、早くても3ヶ月程度はかかります。

固定期間が長くなると周辺組織が硬くなるうえ、歩き方も忘れてしまうため、通常歩行までにはかなりの時間を要する場合も。

粉砕骨折が治らないことはある?

骨の粉砕の範囲が広くて、度合いが高度になればなるほど治るまでの期間は長くなり、以前のようには戻れない(治らない)可能性があります。

ある期間を経過すると治療は終了し、【後遺症】という表現になるのです。

言い方はきついですが、これ以上治る見込みがない、と医学的に判断された評価します。

できるだけ後遺症にならないように、残さないように治療とリハビリを地道に行うのがベストな過ごし方と言えるでしょう。

【まとめ】粉砕骨折の全治何ヶ月について

本記事では粉砕骨折の全治期間についてお伝えしてきました。

大変重篤な骨折ということがお分かりいただけたかと思います。

焦らず、地道に、そして諦めずに治療とリハビリを進めていきましょう。

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