骨折後、腫れが引かない原因とは?詳しく解説!
カテゴリー:お勉強シリーズ
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骨折を起こしてしまうと、骨の連続性が一部、または完全に断たれた状態のため、さまざまな症状が出てきます。
特に骨折後の腫れは外見的にも直接に見えることで、腫れがいつまでも残っ
ここでは骨折後の腫れが引かない原因、早く腫れを取る方法や腫れが引かない疑問についてお伝えしていきます
骨折についてはこちらをご覧ください。
→骨折の種類について。性状や分類、原因や治療法などをお伝えします
Contents
骨折後、腫れが引かない原因
骨折後、腫れが引かない原因にはどのような原因があるのでしょうか。
一つひとつ丁寧に見ていきましょう。
固定が不十分
もっともな原因は「固定が不十分」のケースが挙げられます。
固定が不十分というのは
- 骨折面同士が元に戻っていない
- 固定が緩い
- 固定すべき範囲が狭い
が考えられるでしょう。
どの原因も先生側の問題ですので、患者さん側には責任はありません。
では固定が不十分かどうかを何で見極めるかというと、それは【痛みが落ち着くかどうか】です。
骨折面同士がきちんと合わさっていれば、処置後に感じる痛みは激減します。
固定が緩かったり、範囲が狭いと骨折部位が動いてしまうため、動くたびに強い痛みを感じるでしょう。
上記の三項目がきちんとなされていれば、処置後の痛みは激減し、少し動いても強い痛みは感じにくくなります。
中にも骨折をしても痛みを感じない場合も、極々稀に起きうることです。
詳しくはこちら。
固定を外すのが早い
「固定を外すのが早い」のも、固定が不十分についで起こる原因です。
固定を外すか否かは、レントゲンやMRIなどの画像にて判断されることになります。
もし、症状だけで、または患者さんの話だけで固定を外してしまいそうな時には、先生に「患部の状態はどうなっているか知りたいです。レントゲンを撮っていただくことはできますのでしょうか?」と伝えてみましょう。
私のこれまでの現場での経験ではレントゲンを撮らないで固定を外した例は一例しかないので、そんなに起こる事例ではないと思いますが…。
動いていた
ギプスなどで固定をしていても、生活している間に無意識に動かしてしまっている場合が考えられます。
ただ、骨折後は痛みがあるため大きくは動かしていないのですが、軽微な動きが積み重なって腫れが続き、いつまでも腫れが引かない、ということも考えられるでしょう。
「絶対あり得ない」ということではありませんでしたので、原因の一つに挙げました。
組織液の滞留
骨折をすると患部の炎症や、修復のための組織液が分泌されるため大きく腫れます。
筋肉の収縮、血流やリンパの流れが循環すれば組織液も循環して吸収されるのですが、部位や固定の範囲などによっては組織液が滞留してしまうところも。
そのような組織液が滞留すると固くなり、腫れのように見えることもあります。
押してみて固い時には組織液の滞留とみて良いでしょう。
むくみによるもの
こちらも動かさないことによって起こる、骨折後の腫れが引かない原因の一つです。
押してみて患部が凹んだままであればむくみと判断してよいでしょう。
患部を固定すると動かさないため、筋肉や関節も動かず、血流やリンパの流れが遅くなり、「むくみ」が発生します。
患部が腫れたような状態になっていると「むくみ」を『腫れ』と思ってしまうのでしょう。
でも大丈夫です。
きちんとリハビリを行えば解消されますので、先生と一緒にリハビリを進めていきましょう。
骨折した部位の位置
骨折した部位の位置が足首やすね、手首や前腕部分のケースでは、手の甲や足の甲が大きく腫れているように見えるでしょう。
なぜなら筋肉と関節の動きは制限された上に、患部を下に下げている時間も長くなるためです。
手の場合は水平に三角巾などで固定できますが、足はいつも下に下がっているためどうしてもむくみが生じやすくなります。
足の甲がパンパンになっている方もいらっしゃいます。
そのような状態になった時の解決方法は次の項をご覧ください。
※画像は手首のヒビを超音波で写したものです。
骨折後の腫れやむくみはいつまで続くのか?
「骨折後の腫れやむくみはいつまで続くのか」とみなさん心配される方が多いですが、目安としては
- 足首:ギプスやシーネなどの固定が取れてから二週間〜一ヶ月以上
- 手首:ギプスやシーネなどの固定が取れてから二週間〜一ヶ月前後
あくまでも目安にはなりますが、その理由には
- 個人差
- 治療・施術・リハビリの内容
- 患部への負荷の程度
- 日常生活
- 食事
などなど、が挙げられ、固定除去後は動かすと痛いため、動かさない期間が長引くと腫れやむくみも長引きます。
固定除去後の痛みは動かすことで軽減していくため、怖がらずに動かしていきましょう。
足首骨折後の腫れが引かない原因は?
足首は身体の一番下の位置にあるため、動かさないととても浮腫みやすい部位でもあります。
普段からむくみやすい方は顕著にむくむことでしょう。
ですがリハビリを進めていくと以前のようなスリムな脚に戻りますので、焦らずに、地道にリハビリを行っていきましょう。
手首骨折後の腫れが引かない原因は?
手首の骨折後の腫れもきちんと固定がなされていれば腫れではなく、むくみが出てくることでしょう。
手首周辺の骨折をすると物を掴んだり、持ったりなどを避けるため、手の甲がとてもむくみやすくなります。
グーパーの動きや物を掴む動作を行っていくと手の甲のむくみも解消されていきますので、固定をしながらも動かすようにすると良いでしょう。
【まとめ】骨折後、腫れが引かないについて
本記事では骨折後の腫れが引かない原因や疑問にお答えしてきました。
もし骨折後に腫れが引かないようであれば、先生に相談して解決に向けて早期に対応しましょう。