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公開日:2024年9月25日

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剥離骨折の放置はどの部位であっても日常生活において支障をきたします

ここでは剥離骨折を放置するとどうなるのか、患部の痛みや動き、部位別に放置の後遺症についてお伝えしていきますので、一緒に見ていきましょう。

剥離骨折を早く治す方法はこちら。

剥離骨折を早く治す方法をご紹介!大切なのは適切な固定と適度な刺激!

院長:伊藤良太
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剥離骨折を放置するとどうなるのか?

剥離骨折を放置するとどうなるのでしょうか?

もし、剥離骨折を起こしても症状が軽度だと、そのうち治るだろうと楽観視して放置したことで、患部の状態が悪化するケースはめずらしくありません。

剥離骨折を放置するとどうなるのか、痛みや動き、見た目について詳しく見ていきましょう。

痛み

剥離骨折時に生じる痛みは個人差や部位によって異なるものの、患部の固定が適切になされれば、一週間程度で日常的に痛みで困ることはなくなります。

剥離骨折での痛みでは、剥離した骨片が離れることで最も痛みを感じるため、ギプスやシーネなどで固定すると、その場で強い痛みは軽減・無くなる傾向です。

固定をしても痛みが変わらない、軽くならない場合には固定が不十分と言って問題ないでしょう。

動き

剥離骨折は外力によって、筋肉や腱によって骨が剥がれてしまった骨折です。

そのため、動くことで剥がれてしまった骨も動くと痛みが強くなり、同時に苦痛を伴うため、剥離骨折をする以前の動きはできないでしょう。

剥離骨折を放置をすると、普段と同じように動かせない・伸ばせないといった症状が出ます。

加えて骨片が適切な位置に戻って骨の修復がなされないと、関節の動く範囲(関節可動域)に制限が出てしまい、特に足首や肘などではスポーツにおいて大きな支障、またはパフォーマンスの低下になってしまうことも。

見た目

剥離骨折は外力によって受傷した場合には、すぐに痛みや内出血、腫れ、熱感などが生じます。

剥離骨折の放置をすると適切な処置をしていないことから、

  • いつまでも腫れている
  • 内出血が長く残る
  • 患部が膨らんだまま、または以前とは違う膨らみができた

といった見た目の変化となります。

剥離骨折を放置した時の後遺症

次に、剥離骨折を放置した時の後遺症も見ていきましょう。

骨盤

骨盤の剥離骨折は骨が大人よりも弱く成長過程にある青年期に見られる傾向にあり、主にスポーツ時に発症しやすい障害です。

安静やテーピングを早い段階で行っていれば後遺症のリスクはほとんどありませんが、骨盤の剥離骨折放置には、以下のような後遺症が残るケースがあるでしょう。

  • 骨折した骨盤の骨が変形したまま付着する変形障治癒
  • 痛み、動かしにくさが続く機能障害
  • 股関節や腰の感覚が鈍くなる神経障害

後遺症としてあげましたが、「極めて稀」と思ってよいでしょう。

骨盤の剥離骨折について詳しくはこちらをご覧ください。

骨盤の剥離骨折について。原因や症状、早く治す方法を解説します

肘の剥離骨折は主にスポーツにおいて発生します。

高所からの転落や外力に対して手を着いた、などでも起きますが、ほとんどはスポーツにおいて起きる骨折です。

肘は日常的に使う部位ですので、食事や着替えなど、些細な動きにも支障をきたす部位になるため、放置する方は少ないでしょう。

放置すると肘の曲げ伸ばしに大きな支障をきたすため、自己判断は避けるべきです。

肘の剥離骨折について詳しくはこちら。

肘の剥離骨折について。原因や全治期間、ならないためにできること。

膝の剥離骨折はスポーツ時に生じることが多く、膝を急激に曲げて突然の方向転換したり、相手との衝突による衝撃が原因になります。

膝の剥離骨折は、骨に付着している靭帯が何らかの強い衝撃を受けて無理に剝がされた状態となるため、

  • 靭帯まで損傷してしまう
  • かけらとなった骨がずれて固定が困難になり、手術が必要になる
  • 強い痛み、熱感、腫れが長く続く
  • 膝が伸び切らない、曲げられないなどの関節可動域の制限
  • しびれなどの感覚障害

などの後遺症が残りやすくなります。

肘の剥離骨折についてはこちらもご覧ください。

膝の剥離骨折の原因や症状、早く治す方法をご紹介!オスグッドとの違いも

足首

足首の剥離骨折は主にスポーツで足を捻った時に起こり、足首を構成する前距腓(ぜんきょひ)靭帯という靭帯が捻挫の外力によって骨を剥がして起こる骨折です。

足首の剥離骨折は放置すると、間違いなく後遺症を残すでしょう。

ただ、普通の痛みではないので放置することはないとも思いますが…

後遺症には、

  • 以前のようにしゃがめない、伸びない(関節可動域制限)
  • いつまでも痛みが残る、またはずっと無くならない
  • 腫れがいつまでも続く、または運動した後に腫れる
  • 決まった動作で痛みが出る
  • ある日、ある時、突然痛みが出る
  • ふくらはぎの筋力の低下
  • 患部を押すと痛い

といった後遺症のリスクが起きます。

足首の剥離骨折について詳しくはこちら。

足首の剥離骨折で行うリハビリとは?早く治す方法と疑問にお答えします

指の剥離骨折はスポーツや事故、転倒などで指が急激に曲がったり伸ばされたりした際に生じ、受傷後すぐに内出血や強い痛みや腫れなどが見られます。

指の剥離骨折の放置が、実は一番起きやすいかもしれません。

放置によって起きる後遺症には

といった後遺症が起きます。

マレットフィンガー指の剥離骨折に関してはこちらをご覧ください。

マレットフィンガーの症状とは?原因と治療法、よくある疑問にお答えします

指の剥離骨折について。原因や対処法、さまざまな疑問に解答します

そのほかの部位

剥離骨折は腸骨や脛骨、第5中足骨といった部位にも生じやすく、主に以下のような後遺症があります。

  • 腸骨の剥離骨折:鼠径部の痛み、感覚麻痺が長期に続く
  • 第5中足骨の剥離骨折:患部の腫れ、疼痛、まわりの関節の可動域低下

剥離骨折の放置ついての疑問集

続いては剥離骨折の放置についての疑問集に詳しくお答えしていきます。

剥離骨折を放置して一週間で治る?

剥離骨折を放置して一週間で治ることはないでしょう。

もし、痛みが軽減、または治ったとしても運動をするとまた痛みはぶり返すでしょう。

軽微な剥離骨折であれば、積極的なアプローチによって一週間で治ることもあるかもしれません。

積極的なアプローチとは「酸素ルーム」「超音波」によるものです。

酸素ボックスとは?仕組みや効果、さまざまな疑問にお答えします

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剥離骨折を放置して早く治す方法は?

剥離骨折は早期に積極的な治療・施術を受けることが早期回復のポイントになるため、放置して早く治すことは難しいと言えます。

後遺症のリスクを上げているだけと考えたほうが賢明です。

剥離骨折を放置はどの程度なら放置していい?

剥離骨折は、重度はもちろん軽度でも決して放置してはいけません。

剥離骨折は骨が強い外力によって剥がされた状態で、変形や強い痛みが出やすくなります。

痛みの継続、変形治癒と後遺症のリスクを少なくするためにも、程度にかかわらず放置は決してしないようにしましょう。

剥離骨折を放置すると全治何ヶ月?

剥離骨折の全治は軽微なものから重度なものなどにもよりますが、最大の期間で見ると

  • 肘:2~3週間程度痛みが続き、その後2~3週間程度で全治
  • 骨盤:回復まで10日近く、2~3週間で歩行、2~3ヶ月程度で全治
  • 膝:1ヶ月程度の保存療法、安静で全治には3ヶ月程度かかる
  • 指:2週間程度で固定を外し全治まで1~2ヶ月程度

となり、どの部位も適切な応急処置・治療や施術を早期に行っての全治目安となるため、放置による全治はさらに長い期間かかります。

剥離骨折を放置で自然に治る?

剥離骨折の放置で自然に治ることは骨盤の軽微なものであれば、放置でも治ると言えるでしょう。

ですが、完全に治るまでには、通常の治療・施術期間よりは長くなるとお考えください。

剥離骨折を放置してくっ付かないとどうなる?

剥離骨折を放置して剥がれた骨が正常にくっつかないと、

  • 関節可動域の制限
  • 痛みの継続
  • 運動による腫れの出現

などの後遺症が特に起こりやすいです

剥離骨折は気づかないことはある?

剥離骨折の症状は骨の連続性が立たれた一般的な骨折時の痛みとは違い、捻挫や打撲時に生じる痛みとよく似ています。

そのため剥離骨折とは気づけず、単純な打撲や捻挫と間違えてしまうケースが少なくありません。

そのため、必ず超音波やレントゲンなどの画像にて患部の状態を確認することをお勧めします。

【まとめ】剥離骨折の放置について

本記事では剥離骨折の放置について、部位別の後遺症やさまざまな疑問に解答してきました。

剥離骨折の放置は部位それぞれに、日常生活やスポーツ時の支障となる障害が残りやすくなります。

剥離骨折に気付いたら放置をせずすぐ先生に見てもらって後遺症のリスクを少なくしていきましょう。

 

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