【完全版】手首の骨折と捻挫の見分け方を詳しく解説!
カテゴリー:肩・肘・手首の痛み
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手首周辺を痛めると骨折か捻挫の判断を迷った方もいることでしょう。
転んだりスポーツの場面だったりと意外と痛めやすい手首。
本記事では手首の骨折と捻挫の見分け方を詳しくお伝えしていきます。
Contents
手首の骨折と捻挫の見分け方について
では早速、手首の骨折と捻挫の見分け方について見ていきましょう。
骨折と捻挫の損傷する組織の違い
【骨折とは骨や骨膜を損傷したもの】です。
【捻挫とは何らかの外力によって関節を構成する靭帯や腱を損傷してしまったもの】になり、両者には明確な違いがあります。
捻挫は関節にしか起きず、骨折は骨にしか起きない事象と認識いただいて間違いありません。
骨折と捻挫の症状の違い
骨折と捻挫の症状の違いにおいて明確なものはなく、捻挫も重度になると骨折の症状と変わらないことも。
両者とも
- 痛み
- 腫れ
- 内出血
- 熱感
などが起き、症状だけで骨折と捻挫を判断するのは大変難しいです。
骨折と捻挫の部位の違い
捻挫は関節に起き、骨折は骨の部位にのみ起きます。
青:捻挫部位 赤:骨折が起きやすい部位
ということは関節周辺にある痛みは捻挫とも判断でき、関節以外の部位にある痛みは骨折とも判断できると言えるでしょう。
ただ画像でもわかるように、明確な部位の特定も専門でなければとても困難です。
あくまでも一つの目安となりますので、参考程度に認識しておきましょう。
骨折と捻挫の状態の違い
骨折と捻挫では状態の違いがあります。
骨折にしか起きないものは
- 変形
- 軋轢音(あつれきおん)
- 異常可動性
上記の状態は骨折しか起きないもので、変形は完全骨折という骨が完全に折れた状態に見られるものです。
軋轢音とは、骨折面同士が擦れることで起こる「ギシギシ」「グズグズ」など、耳では聞こえないくらいの音ではありますが、触れると感じられるものになります。
異常可動性も、骨が完全に折れたために関節以外のところで動く状態を言い、同時に激痛も伴う症状です。
上記の症状があれば骨折と判断できます。
手首の骨折と捻挫を見分ける確実な方法
手首の骨折と捻挫を明確に見分ける確実な方法とは
- 骨折特有の変形・軋轢音・異常可動性の有無
- 超音波
- レントゲン
- MRI
で患部を見ると明らかに判断がつきます。
見た目や症状だけでは明確な判断ができないため、疑わしきは必ず画像にて患部を確認するようにしましょう。
なお、変形や異常可動性が手首に現れた場合には脱臼を起こしているケースもありますので、症状だけでの判断ではやはり注意が必要です。
【まとめ】手首の骨折と捻挫を見分け方について
本記事では手首の骨折と捻挫を見分け方法についてお伝えしてきました。
一番の見分け方は結局のところ【画像が正しい】ということです。
自己判断せずに、痛みや腫れが強い場合には先生に見てもらい、適切な処置を受けて早期の回復を促しましょう。