内臓下垂改善のポイントは姿勢・呼吸・腹筋!改善方法を詳しくご紹介!
カテゴリー:身体のいろいろな不調
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何となく最近ウエストがきついと感じたり、下腹部がたるんで見えることはありませんか?
もしかするとそれは《内臓下垂(ないぞうかすい)》かもしれません。
内臓下垂は放っておいても改善しませんが、積極的にアプローチをすると改善できるのをご存知でしょうか?
これからご紹介する方法を実践していただき、素敵な体型を手に入れていただければと思います。
Contents
内臓下垂とは
内臓下垂とは【胃や腸が本来の位置よりも下がっている状態】のことをいいます。
内臓下垂になる原因には
- 姿勢の崩れ
- 骨盤の前傾
- インナーマッスルという筋力の不足
- 妊娠や出産によるホルモンの作用
- 加齢による組織の緩み
が考えられています。
一番の原因は姿勢の崩れが招く骨盤の前傾です。
骨盤が前傾すると本来使われる筋肉が衰えて、内臓が下垂しやすい状態になります。
姿勢の変化に加えてホルモンや加齢により内臓組織の緩みと筋肉の衰えによりさらに拍車がかかり内臓下垂を進めてしまうのです。
そしてかかとの高い靴を履くとバランスをとるために骨盤が前傾し、下腹部が前に出るような立ち方になり内臓下垂を招きます。
内臓下垂には女性が多いというのも招いてしまう原因を見てみるとお分かりいただけるでしょう。
内臓下垂の症状とは
内臓下垂になると出てくる症状としては
- 見た目にわかる下腹部の盛り上がりや胃下垂
- 猫背や反り腰
- 便秘
- 呼吸が浅い
- お腹の張りやむくみ(足が太くなる)
- 胸とお尻が垂れ下がる
- 腰痛や背中の痛み
- 膀胱の圧迫による頻尿や尿もれ
- 冷え症
- 婦人科系疾患
- 自律神経の乱れによるその他症状
挙げるとこれだけの症状と状態になってしまうのには驚きかと思います。
「治さない理由はないのでは?」と思うくらい。
なぜこれほどまでの症状と状態になってしまうのかというと、内臓が下垂すると腸が押しつぶされて消化・吸収・排泄のサイクルが乱れます。
姿勢の崩れで効率の悪い身体の使い方によって筋肉に負担がかかり腰痛や背中の痛み、肋骨が下がることで呼吸も浅くなり、横隔膜の動きも鈍くなりさらに内臓が下垂するのです。
さらにさらに身体の深くにあるインナーマッスルという筋肉群が衰えて骨盤の位置の維持が難しくなり、反り腰や猫背が身についてしまうのです。
全ての始まりは姿勢と言っても過言ではありません。
あなたの姿勢は猫背、または反り腰になっていませんか?
反り腰や猫背についてはこちらをご覧ください。
→反り腰の原因や改善する方法とは?ストレッチや運動を徹底解説!
内臓下垂の見分け方(チェック方法)
内臓下垂の見分け方(チェック方法)であなたのお腹も確認してみましょう。
- 何も食べてないのに下腹部が出ている
- 食後、膨れるところがおヘソ辺りである
- お腹に力が入りにくい、または入らない
など、この他先ほど挙げた症状に当てはまる項目が多い場合には、現在の見た目では下腹部が出ていなくても、今後、内臓下垂の恐れがあります。
症状があるということはすでに内臓下垂とも言えますが…。
内臓下垂が治った暁には…
内臓下垂が治った暁には、現在感じている症状の緩和とキレイな姿勢が手に入り、これまで入らなかったズボンが入るかもしれません。
もし現在、上記に挙げた症状が一つでも当てはまってお困りでしたら、少しでも改善した方が将来的に強い症状で悩まされることは少なくなります。
加齢による組織の変化は止められませんが、筋力を保つことや姿勢の維持はご本人の意識次第でで改善できます。
年齢のせいにせずに、そして諦めずに内臓下垂改善に取り組んでみませんか?
内臓下垂の改善方法
内臓下垂の改善方法をお伝えします。
内臓下垂の改善には
- 姿勢の改善
- 身体の使い方の改善
- 筋力低下の改善
が必要になります。
姿勢の改善
まずは姿勢の改善方法です。
反り腰や猫背の改善は必要ですので、壁に背を向けて立ってチェックしてみましょう。
壁にかかと、ふくらはぎ、お尻、背中、後頭部の5点をつけて立てるでしょうか?
後頭部が付かないようでしたらすでに猫背に、壁と腰の間に手のひらが1枚以上入る方は反り腰になっています。
※猫背の方は後頭部が壁につかない
自力で身体の5箇所が壁につけば姿勢の改善はすぐに可能ですが、誰かに押してもらって付く、押してもらっても付かない方は姿勢の改善にはかなりの時間を要するでしょう。
壁に身体の5箇所が付かない方はすでに背骨の可動性が失われつつありますので、時間をかけて少しずつ背骨に刺激を入れて動くようにアプローチしく必要があります。
壁に身体をつけ、誰かに押してもらって時間をかけて背骨が動くようにアプローチしましょう。
身体の使い方の改善
呼吸には「腹式呼吸」と「胸式呼吸」という方法があり、女性の多くは胸式呼吸をしていると言われています。
写真教式と複式
女性が胸式呼吸になる理由には
- 衣服のウエストでの締め付け
- 妊娠時の腹部の圧迫軽減
により、胸式呼吸になっているのです。
衣服の選択や時間の経過とともに、内臓下垂の方は胸式呼吸が出来ない方がとても多く、胸式呼吸が出来ないためにお腹を凹ませられずに内臓下垂が招かれてしまっています。
あなたは胸式呼吸はできていますか?
実際に行っていきましょう。
- 仰向けに寝て、お腹に手を当てる(写真左:上)
- 息を吸って胸を膨らませると同時にお腹を凹ませる(写真右:下)
- 息を吸いきったらゆっくり口から息を長く吐く
- 息を吐きながらもお腹は凹ませたままキープ
- 1〜4を5回繰り返す
最初は胸を膨らませたり、お腹を凹ませられなくても、繰り返し行ううちに身体の使い方がわかってきますので、たとえ数回できなくても繰り返し継続していきましょう。
身体の使い方を取り戻すには少し時間が必要です。
焦らずに、じっくり身体と向き合ってエクササイズを続けましょう。
筋トレで筋力低下の改善
腹筋に締まりがなくたるんでいると内臓がもたれかかった時に壁に役割を果たさずに下腹部がポッコリと出てしまいます。
緩んだ下腹部の腹筋を引き締めるイメージで行いましょう。
- 仰向けで寝る
- 足首を20センチほど浮かして20秒キープ
- 2を5回ほど行う
手の位置は楽な位置において足を浮かして構いません。
翌日、または翌々日くらいにおへそ下の下腹部に筋肉痛を感じたら成功です。
筋肉痛がないときには、時間を30秒にしてみましょう。
それでも効果を感じられない場合には行う回数を7回、または10回くらいまで増やしてみます。
30秒×10回以上する必要はありません。
なぜなら、腹筋を割るのが目的ではなく、腹筋を締めるだけで十分だからです。
継続して行うとある日「お腹が凹んでる!?」と気づくでしょう。
次は仰向けで行う筋トレです。
- 膝を立ててお尻を上げる(肩からお尻まで一直線が理想)
- お尻を上げたまま腹部を凹ませる胸式呼吸を5回行う
- 2を3回繰り返す
胸を膨らませながらお腹を凹ましている時には、腹部の内臓が胸に収納されるイメージを持って行うとお腹を凹ませやすくなります。
この筋トレはお尻のヒップアップにも効くので体型改善には一石二鳥です。
身体は行った分だけ応えてくれますので、急激な変化を望まずに地道に、定期的に行いましょう。
内臓下垂は整体やコルセット、逆立ち、ストレッチで改善するの?
内臓下垂に限らず身体への変化は出来るだけ楽に、簡単に、早く改善したいのは誰でも願うことでしょう。
しかしながら何事も「受け身だけのアプローチでは身になりません」。
内臓下垂になる理由は何だったでしょう?
外的要因ではなく、全て内的要因でした。
ということは、外からたくさんアプローチしても内的要因には及ばずにただの刺激としてのみ受けるだけで、内臓下垂改善という結果にも結びつきません。
どんなことでも自分自身で意思を持って行動すると身につき、身体の変化を導きます。
整体の施術を受けると筋肉は緩み、姿勢は正しくなりますが、大切なのは姿勢の維持です。
整体で身体が楽になったとしても、姿勢の維持にはご本人の意識が必要ですので内臓下垂の改善にはつながりません。
コルセットも受け身の刺激なので、形状記憶のように骨格は変化しても内臓下垂の改善、または維持は望めません。
もし、コルセットで内臓下垂が変化したとしても将来的には身に付けているコルセットを手放せなくなるでしょう。
もちろん《見えなければそれでもいい》という意見もありますので強くは言えませんが…
逆立ちしても同じようなことで、内臓は逆立ちによって一時的には上がりますが、立つと再び重力に逆らわずに下に下がるでしょう。
ではストレッチは有効なのかというと…、姿勢の改善としてストレッチは有効です。
ストレッチの目的は筋肉の伸張ですが、ストレッチの動きで身体の使い方へに刺激を入れると姿勢の改善にもつながります。
筋トレでもなければ、筋肉を緩めるストレッチでもなく、身体の使い方を思い出すストレッチ、と言っても良いでしょう。
- 仰向けに寝て腰の隙間に手を入れる
- お腹を凹ませる(丸める)ように手を腰で押し付ける
- 10秒間ほどキープ
- 5回繰り返す
この動きをすると内臓下垂を招く骨盤の前傾、反り腰を改善できます。
内臓下垂には姿勢が密接に関わっていて、改善すべき大切な要素となっています。
普段から鏡などを見て自分の姿勢をチェック してはいかがでしょうか。
内臓下垂にならないために
内臓下垂にならないためには、
- 普段からの姿勢を気を付ける
- 呼吸と刺激で腹部を凹ませる
この2点が大変重要です。
体型の崩れは日頃から身体の使い方をどのように続けているか、になります。
体型維持も病気も毎日の積み重ねです。
今以上によくない変化が起こる前に、何かしらのアプローチを始めてみませんか?
なってからよりもなりそうになってから、いえ、ならないようにするのが最も大切です。
何となく感じた変化に気づいた時から行動を起こしていただければと思います。