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公開日:2024年9月27日

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交通事故やスポーツ中、日常生活での転倒により鎖骨骨折になってしまうと、後遺症のリスクが不安に感じる方もいらっしゃるでしょう。

今回は、鎖骨骨折にはどのような後遺症があるのか、治療法や全治までの期間、よくある疑問の答えをわかりやすく解説していきます

院長:伊藤良太
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鎖骨骨折の後遺症とは?

早速、鎖骨骨折の後遺症にはどのようなものがあるのか見ていきましょう。

鎖骨骨折は、骨折の中でも10%を占めるほど多い骨折で、交通事故やケガの他にも、コンタクトスポーツがきっかけで生じます。

鎖骨骨折の後遺症は主に、

の3つとされています。

鎖骨骨折のよくある3つの後遺症の症状について見ていきましょう

変形治癒

鎖骨骨折の変形治癒とは

などの状態・原因があり、鎖骨の形が不自然に歪む外形上のトラブルや、疼痛、機能障害などの後遺症を伴ってしまうケースもあります。

交通事故などの大きな衝撃は骨折面が複雑に折れてしまうことがあり、複雑に折れた骨を正常な形態と固定が非常に困難であるため、変形治癒となって骨がくっ付くのです。

複雑な骨折面ではないにもかかわらず変形治癒が起きるのは

の二つが考えられます。

しびれ

鎖骨は、胸の上部分の左右に一対ずつある、S字型をした骨となり、このまわりにはたくさんの血管や神経組織が通っています。

事故やケガ、スポーツなどで鎖骨骨折を生じてしまうと、鎖骨のまわりの血管や神経組織、細胞も損傷を受けるため、手や指、腕にしびれが出たり、強いしびれによってスムーズな動きができなくなってしまうこともあります。

時には鎖骨骨折が原因で「胸郭出口症候群」という障害を起こしてしまうことも。

胸郭出口症候群について詳しくはこちらをご覧ください。

胸郭出口症候群の重症化予防のためにテストで息苦しい症状が出ないかチェック!

肩こり

鎖骨は、肩の関節を動かすための重要な役割をもつ関節を構成しており、鎖骨骨折により肩を固定することで関節自体に大きな制限がかかるようになります。

鎖骨骨折の痛みの緩和や骨の癒着に必要な肩の固定でも、肩の動きが悪くなることでコリや全身の倦怠感が起こりやすくなるのです。

また鎖骨のまわりには、肩の関節の動きに深いかかわりのある、

 

がくっ付いていて、鎖骨骨折によってこれらの筋肉も損傷や動きの制限が起きるため、神経や血管が圧迫してしびれや腕のむくみにつながることもあります

※黄色いのは全て神経です。

鎖骨骨折の痛みはいつまで?

鎖骨骨折の痛みはいつまで続くのでしょうか?

鎖骨が癒合するまでの期間は4週間前後ですが、骨が正常にくっ付いても肩関節周辺が以前のように痛みや違和感などの症状なく動けるようになるには更に2~3ヶ月程度期間を要するでしょう。

固定してきた期間、周りの関節や組織が固まってしまうため、患部の状態を見ながらできるだけ早く動かすと骨折以外の痛みも早期に無くなります。

骨折に関する関連記事はこちらをご覧ください。

剥離骨折を早く治す方法をご紹介!大切なのは適切な固定と適度な刺激!

鎖骨骨折の治療法

鎖骨骨折の治療法には、

どちらか、または両方が選択され、鎖骨骨折による骨の状態や骨折面のズレ、皮膚から骨が飛び出ているかなどを総合して治療法が決定されます。

鎖骨骨折のそれぞれの治療法について見ていきましょう。

鎖骨骨折の手術について

鎖骨骨折の手術は金具やプレートで患部を固定し、その後は無理な動きを控えて安静に過ごします。

また、

には、プレートやワイヤーを使用して骨折部位を結合させる手術を行います

手術前、手術後にかかわらず鎖骨骨折の痛みが強い場合は、鎮痛薬の処方を受けることもできますので、痛い時にはその旨をきちんと伝えましょう。

鎖骨骨折の保存療法について

鎖骨骨折の保存療法は、

場合に限られ、骨折面のズレを正常な位置に戻す鎖骨バンドなどを用いて患部を固定・安静に過ごします。

鎖骨バンドによる固定は、1日1回程度締め直しを行い、腕のしびれや胸の締め付けがないよう、正しい使用方法を指導してもらいましょう

なお、鎖骨骨折の保存療法でも痛みが強い場合は、鎮痛薬の処方がされます。

鎖骨骨折の全治の目安

鎖骨骨折の全治の目安は、

とされています。

ここで一つ、全治と完治の違いについて確認しておきましょう。

となると、完治までの期間まで含むと更に1ヶ月以上伸びる可能性もあるのです。

そしてズレのある鎖骨骨折で保存療法を行った場合は、約3ヶ月では骨が癒合していないケースも多く、全治までに半年ほどかかり、そこからは機能を回復するまでの期間も必要になります。

早く治るまでには、骨折の程度と治療法、その後の過ごし方に大きく影響するということです。

鎖骨骨折に関する疑問

鎖骨骨折に関するよくある疑問にお答えしていきたいと思います。

三ヶ月経ってもくっつかないのは?

鎖骨骨折をしてから三ヶ月経ってもくっつかない原因は、

などがあります。

鎖骨骨折は患部の状態によって癒合までの期間に個人差があるため、担当の先生に相談してみることがおすすめです。

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ズレてくっつくのはなぜ

鎖骨骨折後に骨がズレてくっついてしまうのは、

などの原因が考えられ、骨折した患部の状態に合わせた固定方法でなければ、弱い外力でも骨折面がズレたり、固定が難しかったりします。

状態に合わせた治療法や固定方法の選択が、治るまでの期間や後遺症を残すか否かの生命線になりますので、先生の話をきちんと理解して進めていきましょう。

痛みはいつまで続く?

保存療法や手術療法にて鎖骨骨折が完治しても、

などによって、違和感や鈍痛が生じることがあります。

この時の症状は一時的であれば大きな心配はありませんが、半年以上も続いたり、日常生活にも支障をきたすほどの強い症状がある場合には、早めに先生に施術・対処をしてもらいましょう。

【まとめ】鎖骨骨折の後遺症について

本記事では、鎖骨骨折の後遺症や治療法、全治までの期間やよくある疑問についてお伝えしてきました。

鎖骨骨折は若い世代に多く発生する傾向にあります

鎖骨骨折とその後の後遺症を防ぐためにも、

などが必要ですので、是非とも実践してくださいね。

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