筋膜リリースのやり方について。部位別のやり方、オススメの方とは。
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筋膜リリースは筋肉を包み込んでいる筋膜に刺激や負荷をかけ、筋肉間のスムーズな動きを整えることで身
見聞きすることが多い筋膜リリースについて、
もみほぐしやマッサージについてはこちら。
→もみほぐしの効果と目的とは?マッサージとほかの施術との違いを解説
Contents
筋膜リリースのやり方について
筋膜リリースのやり方は、どのように行うのでしょうか。
さまざまな原因によって癒着した筋膜組織をはがして、正常な状態に戻していく筋膜リリース。
早速、筋膜や筋膜リリースの詳しいやり方を見ていきましょう。
筋膜とは
筋膜とは筋肉を覆っている組織で、
- 筋肉同士がこすれ合うことで生じる摩擦からの保護
- 他筋の始まりと終わりの付着点
- リンパや血液の吸収作用を間接的に助ける
などの役割があります。
筋膜は筋繊維を包む、
- 筋外膜
- 筋周膜
- 筋内膜
の3つの種類があり、それぞれ筋繊維同士の摩擦を予防し、スムーズな動きを担っているのです。
手での筋膜リリースのやり方
筋膜リリースのやり方は部位によって異なりますが、
- 肩こりを感じるところを手で軽く抑える
- 1のまま、頭を反対方向へ倒す
- 頭を倒しまま、顔を肩こりを感じる反対方向へ向ける
- 肩こりを感じる側の手を下方向へ伸ばす
- 20秒ほど行う(気持ちよさを感じている間は行って良い)
押す力が強すぎると筋肉を痛めて筋肉痛になったり、首や肩が余計に痛くなるなどになってしまうため、初めのうちは弱いくらいの力で行いましょう。
ローラーでの筋膜リリースのやり方
ローラーを使った筋膜リリースは、
- 長時間の同じ姿勢による全身のこわばりが気になる時
- 定期的なウェイトトレーニングをしている人
- 冷えやむくみが気になる人
に試してほしい方法です。
ここではふくらはぎのこわばりに効果的な、
- ローラーの上にふくらはぎをのせる
- ローラーを転がすようにふくらはぎをリズミカルに動かす
ローラーに置く時の力ですが、初めから押しつけるのではなく、徐々に負荷をかける(押しつける)ようにすると、ちょうど良い強さを見つけられるでしょう。
終わった後軽くなっていれば、加減がちょうどよかったと判断でき、その時楽でも翌日に何かしらの症状が出た際には強かったと判断して、次回からの力加減を調節してください。
筋膜リリースについての疑問集
続いては、
筋膜リリースの効果とは?
筋膜リリースは、筋膜の滞りによる筋肉の柔軟性を取り戻せる方法であるため、
- 肩や首コリ、腰痛の改善
- 血液循環によって運動やストレスによる疲労物質の排出が促進する
- ストレス解消や癒し、リフレッシュ
などの効果が期待できるでしょう。
また筋膜リリースを行うと、筋膜の癒着によって柔軟性が失われた筋肉を本来の動きに整えるため、
筋膜リリースはやせるって本当?
筋膜リリースを行うと、筋膜同士の癒着が解消されるため筋肉がスムーズに動き、
ですが、筋膜リリースにで痩せるという正確なエビデンスはありません。
筋膜リリースは筋肉の動きをスムーズにするため、動きの良くなった筋肉によりリンパ管のめぐりが活性化します。
そのため、むくみや冷えの改善・予防や、ボディラインの引き締め
筋膜リリースをやり過ぎるとどうなるの?
筋膜リリースはマッサージを受けているような心地よさを感じるた
筋膜リリースをやり過ぎてしまうと、
- 筋膜や筋肉に強い刺激がかかって筋肉痛や揉み返しのようなだるさを
感じる - 皮膚を傷めてしまう
- 筋肉や皮膚を損傷し、身体が余計に硬くなってしまう
- 筋肉に血液が溜まり、炎症や疲労につながる
など心配な影響が出やすくなります。
筋膜リリースは、
- 1日1~2回程度
- できるだけ毎日続ける
- 一部位あたり30秒~1分を目安
に行うことが推奨され、身
筋膜リリースが痛い原因は何?
筋膜リリースをすると痛みを感じるのは、
筋膜はもともとの柔軟性を維持していると、
また筋膜リリースの正しいやり方、
筋膜リリースをオススメする人とは?
筋膜リリースは肩や首コリ、腰痛が気になる人にはもちろん、運動前後のコンディション調整に役立つため、
部位別、筋膜リリースのやり方
部位別、筋膜リリースのやり方について、それぞれの流れと注意点を見ていきましょう。
首
- 首の気になるところにひとさし指から小指までで軽く抑える(この場合は首の後にツッパリ感があるケース)
- 1のまま首を前に倒す
- 抑えた指を横方法に細かく少し動く
- 気持ちよさを感じる間、または10回程度を目安に行う
強く押しすぎると余計にツッパリ感や痛みが増してしまいますので、加減して行いましょう。
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肩
肩こりを感じる部分に行う方法です。
- 人差し指から薬指を、肩こりを感じる部分を抑える
- 1のまま肩を耳につけるように上げる
- 肩を上げたまま、抑えている指を前後方向に少し動かす
- 気持ちよさを感じる間、または10回程度を目安に行う
肩こりは筋肉がとても硬くなった状態のため、強く行うと揉み返しにより、首が動かなくなるなどのリスクもあります。
初めて行う際には、かなり加減して行いましょう。
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→肩もみのやり方と注意点、肩もみ上手になるポイントをご紹介!
腕(肩から肘、肘から手首まで)
肩から肘までの方法
- 張りやこりを感じているところを握る、またはグーにした手を当てる
- 肘を曲げ伸ばしする、または腕を横に上げる
- 気持ちよさを感じる間、または10回程度行う
肘から手首までの方法
- 張りやこりを感じているところを手で握る
- 手で握ったまま、手首を回す、捻る
- 気持ちよさを感じる間、または10回程度行う
テニス肘やゴルフ肘、腱鞘炎にも効果的ですので、是非とも行ってみてください。
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→肘の内側・外側の痛みの原因と治療法とは?お勧めのサポーターをご紹介
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背中や腰
- 仰向けになり肩甲骨、または腰のあたりにローラーをのせる
- 手を肩の前で組んでローラーを上下に動かす
- 気持ちよさを感じる間、または10回程度行う
手を肩の前で組むのは、肩甲骨がローラーに当たらないためです。
ただ、手を組むと筋肉も同時に硬くなりますので、体重の乗せ過ぎには注意してください。
お尻
- ポールの上に筋膜リリースしたい方の足をあぐらの姿勢にする
- 手で支えながら前後方向に動く
- 気持ちよさを感じる間、または10回程度行う
テニスボールでも代用は可能です。
テニスボールを使って腰の痛みを楽にする方法はこちら。
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太もも
ご紹介する方法は太ももの前後、横ともに方法は一緒です。
今回は太もも横の方法をご紹介します。
- 筋膜リリースしたい側の太ももをポール(ボールでも代用可能)に位置する
- ボールを太ももに対して垂直に置く
- 頭に対して上下方向に動く
- 気持ちよさを感じる間、または10回程度行う
ポイントは【脚を浮かすこと】です。
浮かすことで太ももに重さが加わり、ポールの刺激もちょうど良い程度当てられます。
ただ、刺激が強い場合には、脚を地面につけて行ってください。
ふくらはぎ
ふくらはぎの筋膜リリースを行うとむくみの予防や解消もできるだけでなく、脚全体もスッキリするためオススメの部位でもあります。
- 片方のふくらはぎの下にローラーを置く
- もう片方の足の膝を立てて、圧を調節する
- 2のまま、膝の曲げ伸ばしを行いローラーを動かす
上に置いている脚を下に押しつけると圧を加えることができますので、調節して行ってください。
テニスボールなどのボールで行うと、局所で圧が加わり過ぎて痛いため、その時にはもう一方の脚は載せないほうが気持ちよく行えるでしょう。
【まとめ】筋膜リリースのやり方について
本記事では筋膜の役割や部位別の筋膜リリースのやり方、
筋膜リリースはこりによるケガの誘発や普段の身体に及ぼす影響を予防・軽減するメリット