首の痛みが治らないのはなぜ?さまざまな原因や痛みの疑問に回答!
カテゴリー:首の痛み
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首の痛みがなかなか治らないと、何か大きなケガや病気なのではないかと不安に感じることでしょう。
ここでは首の痛みが治らないについて、さまざまな視点から見た原因や痛みに関する疑問集にわかりやすくお答えしていきます。
こちらも合わせてご覧ください。
→寝違いの原因とは?セルフで出来る対処法と寝違えた時の寝方を紹介!
→ムチ打ちになるのは事故だけではない!日常生活に潜む危険とは!?
Contents
首の痛みが治らないのはなぜ?
首の痛みが治らないのはなぜなのか、それぞれの原因と症状について見ていきましょう。
筋肉によるもの
首の痛みがなかなか治らないのは、筋肉の固さが原因です。
- 寝違え
- スポーツ時の衝撃
- 事故やスポーツなどによるむち打ち
- 枕と寝具が合っていない
- 寝返りができない、またはしにくい睡眠環境
- 首への負担のかかる動作の連続
などによって筋肉の負荷がかかったり、筋肉の防御反応が残ったままだと、いつまでも筋肉の固さが残り、痛みも残ってしまいます。
加えて、またスマホやパソコンの使用で長時間首を酷使する体勢をとっていると、首周りの筋肉が緩む時間が無くなり、筋肉内の血管が圧迫されて長期的な痛みが出るケースも珍しくありません。
当院ではそのような場合、筋肉を緩めるとその場で症状が軽減・消失します。
筋肉を柔らかくする方法についてはこちら。
→筋肉を柔らかくするセルフ施術をご紹介!筋肉にオススメのプロテイン3選
整形外科的なもの
首の痛みが治らないのは整形外科的な原因が考えられます。
整形外科的な原因には、
- 加齢やホルモンバランスの乱れによって首の骨が変形し、神経が圧迫されて痛みが生じる「頚椎症」
- 頚椎と頚椎の間にある椎間板から骸核が飛び出す「頚椎椎間板ヘルニア」
- 糖尿病や肥満、加齢などが原因で起こり靭帯が骨のように硬くなって首に負荷をかける「脊柱靭帯骨化症」
などが挙げられます。
ただ、実際には頚椎症でもヘルニアでも筋肉を緩めると症状が激減するケースも珍しくありませんので、画像診断の状態だけで症状の全ての原因と捉えるのもどうでしょうか。
詳しくはこちらをご覧ください。
→椎間板ヘルニアは手術で治すべき!?失敗例や保険など詳しく解説!
病的なもの
首の痛みが治らないのは、何らかの疾患が起こっている可能性も否定できません。
- 脳や血管の異常が原因で起こり、激しい頭痛や首の痛みが出る「脳出血」
- 首の皮膚に赤く広がったできものができ、ヒリヒリ、チクチクとした痛みが出る「帯状疱疹」
- 強いストレスやバセドウ病による「甲状腺の腫れ、異状」
- 血液の免疫反応による「関節性リウマチ」
などの疾患は首の痛みが典型的な症状と言われています。
早急に医療機関を受診したいものです。
日常生活によるもの(姿勢や仕事での負荷)
首の痛みが治らないのは、日常生活のささいな姿勢や動作の継続がきっかけになることも。
- 長時間同じ姿勢のデスクワーク
- スマホ依存症
- 頚椎への負担が強くかかる前かがみの間違った姿勢や作業
などが日常的になっていると、頭の重さが直接、首や肩にのしかかり、首から肩にかけての痛みが長期化するケースはよくあることです。
このような時は原因が日常的に潜んでいるため、患者さん自身も気づかない例は多々あります。
代表的なものは「肩こり」でしょう。
→「肩こりが治らない」について。主な原因や疑問集に詳しくお答えします
ストレスによるもの
ストレスは身体のコンディションを左右する自律神経やホルモンバランスに良くない影響を与えて、首の痛みにも影響を及ぼします。
ストレスで自律神経が乱れると、
- 筋肉や神経を緊張させる交感神経が優位になる
- 血管を拡張したりリラクゼーション作用のある副交感神経の働きが弱まる
という状態になり、首の筋肉が常に緊張して痛みは長く続いてしまうのです。
またストレスでホルモンバランスが乱れると、
- 関節のしなやかさを維持するエストロゲンの働きが低下する
- 体内に余分なものを溜め込むプロゲステロンが優位になる
という状態になり、首の痛みがさらに治りにくくなる可能性も。
ストレスは首の痛みだけでなく、全身症状にまで影響を及ぼしてしまいますので、日頃からストレスは上手に発散しましょう。
自律神経による症状について詳しくはこちらをご覧ください。
→自律神経失調症の症状って何があるの?その原因と改善方法とは!?
一ヶ月も首の痛みが治らない理由
一ヶ月も首の痛みが治らない理由には、
- 筋肉的要因
- 整形外科的要因
- 病的要因
- 生活環境
- 精神的要因
のどれかが当てはまります。
一つの院で症状の改善が見られない場合には、通院する院を変えるべきです。
筋肉系であれば接骨院・整骨院の施術にて、その場で症状は変化し、一週間もあれば日常的な症状はかなり軽減・消失します。
それでも変化しないケースでは深い問診を行い、生活環境や精神的要因が見つかればそこにアプローチすれば解決への糸口になるでしょう。
それでも症状に変化がない場合には病院での検査が必要です。
ここまで二週間の期間を要しますが、心配な場合には逆の順序【整形外科異状なし→接骨院・整骨院】で受診すると良いでしょう。
ただし、病院を受診後に接骨院・整骨院に受診すると健康保険の適応にはなりません。
こちらもぜひご覧ください。
首の痛みについての疑問集
続いては、首の痛みについての疑問集にお答えしていきます。
首の痛みが左(右)だけなのはなぜ?
首の痛みが左右のどちらかだけに出ているのは、
- 衝撃を受けた方向による、ムチ打ち症状
- 偏った筋肉の硬さによるもの
- 画像検査による、関節や組織の異状によるもの
- 病気によるもの
などが挙げられます。
ムチ打ちや筋肉による痛みの場合には、接骨院や整骨院の施術により症状は軽減・消失します。
画像にて異状があった場合には、病院と併用した治療と施術が必要でしょう。
もし病気によるものでしたら、冷や汗、周期的な症状の悪化や軽減、または自分で購入した薬を飲んでも変わらない、などの変化がありますので、「おかしいな?」と感じたらすぐに医療機関へ受診しましょう。
ムチ打ちによる症状軽減方法はこちら。
→ムチ打ちによる頭痛の原因と早く治すために出来るセルフ施術とは?
首から肩にかけての突然の痛みはなぜ起こるの?
首から肩にかけての突然の痛みで代表的な原因は、次のものが挙げられます。
- 寝違い
- 頚椎椎間板ヘルニア
- 首の神経根が炎症を起こして突発的に痛みが出る首や肩の病気
- 心臓に十分な酸素が行きわたらなくなり首から肩が突然痛む「狭心症」など
突然の痛みというのは、寝違いでも肩こりでも、またはムチ打ち、病気でなど、どのようなものでも起きうる症状です。
ですが、その後の症状の流れをしっかりと見極める必要があり、突然の痛みがそのままなのか、強くなるのか、または強くなったり弱くなったりを繰り返すのか。
弱くなってその後、症状が出なければ良いですが、強くなる、または繰り返すようなら医療機関を受診しましょう。
首が痛いのはリンパが原因?
首には体内循環を担うリンパ管が数多く存在し、その部位に異状が生じると痛みの原因になります。
リンパが炎症を起こしたり腫瘍ができると、痛みやそのほかの症状はもちろん、悪性リンパ腫やがんの転移性リンパ腫も首の腫れが良く見られ、首以外にも強い痛みが広がる傾向です。
リンパが原因かどうかなどは、しっかりと検査をする必要があるため、リンパマッサージなどを安易に受けないようにしましょう。
首から肩にかけての痛みは何科?
首から肩にかけての痛みは、症状によって受診する科が異なっています。
- 首や肩以外にも全身に痛みや不調が出ている場合は内科→内臓の疾患が原因の首の痛みの検査や診断、治療ができる
- 首や肩にのみ痛みが出ている場合は整形外科、接骨院、整骨院、鍼灸院→首の異常を診断・判断して原因へアプローチできる
流れとして一番理想的なのは、整形外科や総合病院を受診後、異状がなければ接骨院や整骨院の受診をお勧めします。
その理由には、画像検査による異状がなければ基本的には筋肉への施術で軽減するからです。
筋肉つながりで、こちらも合わせてご覧ください。
→筋肉は身体にとってどのような役割を担っているのか?※超重要なこと
【まとめ】 首の痛みが治らないについて
本記事では首の痛みが治らないについて、原因や疑問集にお答えしてきました。
首には血管や神経が数多く存在しているため、治らない痛みが続くと日常生活を過ごす上での支障になるでしょう。
ささいな首の痛みでも決してそのままにせず、早めに治療や施術を受けて本来の健やかな状態を取り戻してください。