ばね指に湿布は効く?貼る場所と注意点とは。
カテゴリー:指の痛み
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ばね指になると、指の付け根に痛みが出たり、曲げ伸ばしの途中で引っかかったりします。
「ばね指に湿布は効くの?」
「湿布は指のどこに貼ればいい?」
「温湿布と冷湿布はどちらがいい?」
このような疑問を持つ方も多いでしょう。
結論からお伝えすると、湿布はばね指による痛みや炎症を一時的に和らげる目的で使われますが、腱の引っかかりそのものを湿布だけでの解消は望めないでしょう。
この記事では、ばね指に対する湿布の有効性、貼る場所、市販の湿布を選ぶときの注意点、医療機関へ相談した方がよい症状について詳しくお伝えします。
関連記事として、こちらもご覧ください。
→「親指の付け根が痛い」について。症状や原因、なりやすい動作とは?
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※医薬品を使用するときは、商品の説明書を確認し、用法・用量を守ってください。
ばね指とは?
ばね指とは、指を曲げるための「屈筋腱」と、腱を押さえるトンネルのような「靱帯性腱鞘」の間で炎症や変性が起こり、腱の動きが悪くなる状態です。
医学的には「弾発指」とも呼ばれます。
炎症によって腱や腱鞘が腫れると、指を曲げ伸ばしするときに腱が腱鞘をスムーズに通れなくなります。
その結果、次のような症状が現れます。
- 指の付け根が痛い
- 指を動かすと引っかかる
- 曲げた指が伸びにくい
- 指を伸ばすと「カクン」と跳ねる
- 朝起きたときに指が硬い
- 反対の手を使わないと指を伸ばせない
- 指が曲がったまま戻らない
ばね指は親指、中指、薬指に多く見られますが、ほかの指に起こることもあります。
手指の使い過ぎがきっかけになる場合もありますが、それだけが原因とは限りません。妊娠・出産期や更年期の女性、糖尿病や関節リウマチなどの病気がある方にも起こりやすいとされています。
ばね指に湿布は効く?
湿布には、炎症や痛みを和らげる成分が含まれているものがあります。
そのため、ばね指によって指の付け根に痛みや熱感がある場合、一時的な症状の緩和に役立つこともあるでしょう。
ただし、湿布は次のような症状を抑える目的で使用するものです。
- 指の付け根の痛み
- 腱鞘周辺の炎症
- 軽い腫れ
- 動かしたときの痛み
- 患部の熱感
湿布を貼ったことで痛みが軽くなっても、腱の引っかかりや腱鞘の狭さまで解消されたとは限りません。
特に、
- 指が毎回引っかかる
- 指が曲がったまま伸びない
- 反対の手で戻している
- 朝のこわばりが強い
- 症状が何週間も続いている
という場合は、湿布だけで様子を見続けず、ドクターに状態を確認してもらうことをおすすめします。
ばね指で湿布を貼る場所
ばね指で炎症や引っかかりが起こりやすい場所は、一般的に「指の付け根や指の手のひら側」です。
親指であれば、親指の付け根にある関節付近の手のひら側になります。
人差し指から小指の場合も、症状が出ている指の付け根と手のひらの境目付近に痛みや圧痛が現れるでしょう。
ばね指の原因となる腱鞘は、基本的に指の第二関節ではなく、指の付け根の手のひら側にあります。
そのため、湿布を使用する場合は、第二関節へ一律に貼るのではなく、痛みや圧痛がある指の付け根を中心に貼ると良いでしょう。
湿布の使い方について、こちらも合わせてご覧ください。
指に湿布を貼るときのポイント
指は細く、頻繁に動かすため、通常の大きな湿布では貼りにくい場所です。
貼るときは、次の点に注意しましょう。
- 商品の説明書で切って使用できるか確認する
- 患部の汗や水分を拭いてから貼る
- 指を強く締め付けない
- テープを何重にも巻かない
- しびれや皮膚の色の変化が出たら外す
- 傷口や湿疹、かぶれている場所には貼らない
- 使用時間や使用回数を守る
湿布の上からテーピングやサポーターを使用すると、必要以上に指を締め付けることがあります。
指先が冷たい、しびれる、青白くなるなどの変化が出た場合は、すぐに外してください。
また、湿布の種類によって1日の使用回数や使用できる年齢が異なります。「湿布はすべて8~12時間使用する」と一律には決めず、必ず商品の説明書に従いましょう。
湿布とテーピングは併用できる?
ばね指では、患部を休ませる目的でテーピングや固定具を使用することがあります。
ただし、湿布の上から強くテーピングすると、皮膚が蒸れたり、指を締め付けたりする可能性があります。
湿布とテーピングを併用する場合は、
- 皮膚の状態
- 指の太さ
- 痛みが出る動作
- 固定する範囲
- 仕事や家事で必要な動き
などを確認する必要があります。
指をまったく動かさないように長期間固定すると、関節が硬くなる可能性もありますので、自己流での長期間固定は避けて、固定方法や期間については専門家へ相談しましょう。
ばね指は湿布だけで治る?
軽い炎症であれば、手指への負担を減らすことによって痛みが落ち着く場合があるでしょう。
しかし、ばね現象や強い引っかかりが出ている場合、湿布だけで改善するとは限りません。
ばね指に対する一般的な保存療法には、次のようなものがあります。
- 指への負担を減らす
- 必要に応じた固定
- 湿布や塗り薬などの外用薬
- 鎮痛薬
- 腱鞘内へのステロイド注射
- 症状に応じたリハビリ
保存療法を行っても改善しない場合や再発を繰り返す場合は、手術が検討されることもあります。
湿布を貼って痛みを感じにくくなった状態で指を使い過ぎると、再び症状が強くなるリスクがあります。
湿布を「痛みを隠して指を使うためのもの」にせず、日常生活で負担がかかる動作も見直しましょう。
ばね指で負担になりやすい動作
ばね指は、家事や仕事など日常生活の中で指を繰り返し使うことで症状が強くなる場合があります。
特に負担になりやすいのは、次のような動作です。
- 包丁を握る
- フライパンや鍋を持つ
- 雑巾を絞る
- ペットボトルのふたを開ける
- ハサミを長時間使用する
- スマートフォンを片手で操作する
- パソコンのマウスを長時間使用する
- 工具を握る
- ゴルフクラブやラケットを握る
- 赤ちゃんを抱き上げる
仕事や家事を完全に休むことが難しい方も多いでしょう。
その場合は、指を一切使わないことだけを考えるのではなく、持ち方を変える、両手を使う、道具を変更する、作業の間に休憩を入れるなど、負担を減らす工夫が必要です。
温湿布と冷湿布はどちらがいい?
温湿布と冷湿布は、貼ったときの感覚に違いがあります。
ただし、「温湿布は治すもの」「冷湿布は炎症を完全に止めるもの」というわけではありません。
湿布を選ぶときは、温感・冷感だけでなく、有効成分、用法・用量、使用できる年齢、アレルギー歴などを確認することが大切です。
熱感や腫れが強い場合
指の付け根に熱感や腫れがあり、使った後にズキズキする場合は、冷たく感じるタイプの湿布が使いやすいことがあります。
ただし、冷感湿布の冷たさと、氷などを使った冷却は同じものではありません。
強い腫れや痛みが続く場合は、湿布だけで対応せず、状態を確認してもらいましょう。
慢性的なこわばりが気になる場合
長期間症状が続き、指の冷えやこわばりが気になる方は、温かく感じるタイプを好む場合があります。
ただし、温感湿布は皮膚への刺激が強く感じられることがあるため、皮膚が弱い方や、赤み・熱感が強い方には適さないこともあります。
使用中にヒリヒリ感、かゆみ、赤みなどが出た場合は使用を中止しましょう
ばね指で湿布のおすすめ(市販)
市販の湿布には、それぞれ異なる有効成分、使用回数、対象年齢、注意事項があります。
「有効成分が強そうだから」という理由だけで選ばず、自分の体質や使用中の薬も含めて、薬剤師または登録販売者へ相談しましょう。
テイコクファルマケア オムニードFBプラスターα
オムニードFBプラスターαは、鎮痛消炎成分のフェルビナクを配合した第2類医薬品です。
商品の説明書では、15歳以上が対象で、1日2回を限度として患部に使用するとされています。
妊娠中または妊娠している可能性がある方、過去に薬でぜんそくを起こした方、15歳未満の方などは使用できません。
痛みや腫れの原因そのものを治す薬ではなく、症状を抑えるための薬であることも理解しておきましょう。
久光製薬 サロンパスA
サロンパスAは、サリチル酸メチルやビタミンEなどを配合した第3類医薬品で、比較的小さなサイズのため、指の付け根など狭い範囲にも使用しやすい製品です。
ただし、湿疹、かぶれ、傷口には使用できません。使用後に発疹、赤み、かゆみ、かぶれなどが出た場合は、使用を中止してください。
公式の注意事項では、5~6日間使用しても症状が改善しない場合は使用を中止し、医師、薬剤師または登録販売者へ相談するよう案内されています。
第一三共ヘルスケア ロキソニンSテープ
ロキソニンSテープは、鎮痛消炎成分のロキソプロフェンナトリウム水和物を配合した第2類医薬品です。
腱鞘炎による手や手首の痛みも効能・効果に含まれ、使用回数は1日1回です。
15歳未満の方は使用できず、1日4枚を超えて使用しないこと、連続して2週間以上使用しないことなどの注意があります。
ほかの外用鎮痛消炎薬との併用ができない場合もあるため、説明書を確認してください。
湿布を使用するときの注意点
次に該当する方は、自己判断で使用せず、医師、薬剤師または登録販売者へ相談してください。
- 妊娠中、授乳中、または妊娠している可能性がある
- ぜんそくを起こしたことがある
- 薬によるアレルギー歴がある
- ほかの鎮痛薬や外用薬を使用している
- 医療機関で治療を受けている
- 皮膚が弱く、湿布でかぶれたことがある
- 糖尿病や関節リウマチなどの病気がある
商品によって注意事項は異なります。
購入時と使用前に、必ず添付文書を確認してください。
早めに整形外科へ相談した方がよい症状
次のような症状がある場合は、湿布だけで長期間様子を見ず、整形外科へ相談しましょう。
- 指が曲がったまま伸びない
- 反対の手を使わないと指を戻せない
- 引っかかりが徐々に強くなっている
- 痛みで仕事や家事ができない
- 指の関節が硬くなってきた
- しびれや感覚低下がある
- 指が赤く腫れ、熱を持っている
- ケガをした後から動かせない
- 複数の指に同時に症状が出ている
- 湿布を使用しても改善しない
ばね指に似た症状でも、関節の病気、骨折、神経障害などが隠れていることがありますので、必要に応じて、レントゲンや超音波などの検査を受けましょう。
白石接骨院いとうで行うばね指への対応
「白石接骨院いとう」では、痛む場所だけでなく、指の引っかかり方、関節の動き、日常生活や仕事で指にかかる負担などを確認します。
主に確認する内容は次のとおりです。
- 痛む指と場所
- 指の付け根の腫れや熱感
- 引っかかりが出る角度
- 朝と日中の症状の違い
- 仕事や家事で行う動作
- スマートフォンやパソコンの使用時間
- 関節の硬さ
- しびれの有無
- 整形外科での診断や治療歴
必要に応じて患部の状態を超音波(エコー)で観察し、症状に合わせて施術や超音波、テーピングなどを行います。
指を長期間まったく使わないことは、仕事や家事をしている方にとって現実的ではありません。
そのため当院では、ただ「使わないでください」と伝えるだけではなく、症状を悪化させている動作を確認し、指への負担を減らす使い方も一緒に考えます。
強い引っかかりや指が伸びない状態、ほかの病気が疑われる場合は、整形外科での診察をご案内します。病院へ通院しながら当院を併用することも可能です。
【まとめ】ばね指の湿布は一時的な痛みの緩和に使う
湿布は、ばね指による痛みや炎症を一時的に和らげる目的で使用されます。
湿布を貼る場所は、基本的に痛みや圧痛がある「指の付け根の手のひら側」です。
ただし、湿布だけで腱の引っかかりが解消されるとは限りません。
- 痛みが続いている
- 指がカクンと引っかかる
- 指が曲がったまま伸びない
- 日常生活や仕事に支障が出ている
という方は、「そのうち治るだろう」と放置せず、早めに状態を確認しましょう。
白石接骨院いとうでは、指の状態だけでなく、仕事や家事など日常生活の中にある原因も確認し、症状に合わせた施術やテーピングをご提案します。
ばね指や指関節の痛みでお困りの方は、お気軽にご相談ください。



