産後に関節痛になるのはなぜ?対処法と病気の見分け方、予防法もご紹介
カテゴリー:身体のいろいろな不調
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出産後のお母さんたちは、出産時の傷や違和感、後陣痛、慣れない
そういった直後の痛みだけでなく、産後しばらくしてから、身体の
今回は、そんな産後の関節痛について解説していきます。
Contents
産後の関節痛はいつまで?
産後の関節痛はいつまで、そしてどこの部位に感じるのでしょうか。
それぞれ見ていきましょう。
手首や指
妊娠中から産後にかけて、手首や指の付け根、腕などが痛くなる人
原因としては、赤ちゃんの抱っこやおむつの交換や入浴などで、手
腱鞘炎になると腕だけではなく肩にまで痛みが走り、だるくなっ
中でも指関節は他の関節に比べ常に酷使されていて、日常生活にお
短い方では数週間で痛みは治りますが、長い方では授乳や長い抱っこをしている間は痛みを抱えてしまう場合もあるでしょう。
膝
膝の関節は、腰椎や股関節とともに体重を支える役目を担う大切な
膝関節が痛む理由は、立ったり座ったり、またはお母さんにとってはよくない姿勢でも、赤ちゃんには少しでも良い姿勢や状態にしてあげようと、よくない姿勢になっているのも大きな要因です。
また、産後に骨盤が広がった状態であることが原因
出産の影響で、足がO脚気味になり足先が外に広がることで日々
なかなか治りにくく、放っておくと膝以外に腰や背中の痛みにまで
腰
出産後に腰が痛くなるのはいくつかの原因が考えられ、その一つには妊娠中は腹筋が緩む上に、大きくせり出したお腹を支えるために反
腰が反り腰になると腰への負担は大きくなり、ついには痛みとなって現れます。
そして赤ちゃんが生まれる前までいたお腹の中は、出産により隙間が生まれ、その隙間に内臓が下垂することでさらに腰への負担が増えているのです。
内臓下垂と反り腰についてはこちらをご覧ください。
→反り腰チェックでひどい腰痛の原因を知ろう!答えはインナーマッスル⁉︎
→反り腰の原因や改善する方法とは?ストレッチや運動を徹底解説!
→内臓下垂改善のポイントは姿勢・呼吸・腹筋!改善方法を詳しくご紹介!
腰痛を自覚していても育児が忙しくて十分な休養は取れず、メンテ
その結果、痛めた腰をかばって無理な姿勢になりさらに悪化する、
また、子宮筋腫や子宮内膜症の場合、筋腫が大きくなって周辺臓器
その他の関節
分娩中は、骨盤や靭帯、関節などが開いて分娩に対応しますが、
また、子どもを肩紐や抱っこ紐で抱っこをすれば、肩や首には当然
こういった要因により、腱鞘炎になりやすい腕だけでなく、他の関
産後の関節痛が起きる理由
産後の関節痛が起きる理由には
一つ一つ見ていきましょう。
ホルモン
いくつかのホルモンの影響が考えられます。
【エストロゲンの減少】
エストロゲン(女性ホルモン)の減少により、腱の通り道である
また、エストロゲンは関節包の内側にある関節滑膜(かつまく)や、関節包の外
【ステロイドホルモンの分泌】
妊娠中は、「ステロイドホルモン(副腎皮質ホルモン)」といって
この影響があるのは数ヶ月で、生理が再開されるとホルモンバラン
【リラキシンの作用】
妊娠3ヶ月頃から「リラキシン」というホルモンが分泌され、骨盤
6ヶ月ほどかけて徐々にリラキシンの分泌は少なくなるのですが、その期間に
体重の増加
妊娠中の体重増加も大きく影響しています。
人によっては臨月には普段より15kgも増えてしまうケースもありますので、関節
数ヶ月で体重が10kgも増えるとなると筋力がつくまで追いつかないために、痛みとなって現れると考えられます。
関節への負荷
産後は赤ちゃんの世話のために立ったり座ったりという動作が極
慣れない動きを、赤ちゃんが産まれたとたん始めるのですから、身体にとっては負担でしかありません。
無理をせずに、ご家族や周りに協力してもらいましょう。
筋力不足
妊娠中に筋力が落ちたまま身体を酷使すると、筋肉量よりも動くので痛みとなって身体に現れます。
筋力不足で生じた痛みは、身体全体のバランスを崩すため、
筋力は動かないと付きませんので、筋力不足による痛みの場合はある程度の期間が必要です。
産後の関節痛の見分け方と対処法
産後の関節痛の見分け方と対処法、さまざまな関節の痛みについてご紹介していきます。
腰椎ヘルニアや膠原病やリウマチなど、特別な治療が必要な病気の
発熱がある、しびれを感じる、日常生活に支障をきたす、といった
バネ指
指の痛みやこわばりが特徴の「バネ指」は、日常生活で手をよく使
膨らんだ腱が狭くなった腱鞘のトンネル内をうまく通れずに、指を
全ての指に症状が出たり、手根管症候群を併発したりもします。
指に痛みを感じはじめたら、一時的に指を固定して氷水などで冷や
痛みが慢性化している時は冷やさずに温めるほうが効果的です。
リウマチ
「関節リウマチ」が知られていますが、患者の中でも若い女性の割
リウマチが疑われた場合は血液検査を行い、注射に加えて内服薬も
妊娠中には免疫の働きが抑制されるため、関節リウマチの症状が軽
また、授乳期間中の服薬については、母乳を通じて赤ちゃんに影響
腱鞘炎
腱鞘炎は、筋肉と骨をつないでいる腱、それを固定する腱鞘が擦れ
回避するには、普段から手首や首や背中に負担をかけすぎないこと
手首や指を動かす運動神経や、痛みを感じる感覚神経は首から出て
腱鞘炎に対しては、装具の着用や音波治療を行い、湿布などの外用
激痛で子育てに支障がある場合は、ステロイドの腱鞘内注射を行い
腱鞘炎についてはこちらをご覧ください。
→腱鞘炎は安静だけでは治らない!?痛み改善と手術回避のためにできること
膠原病
「膠原病」は、真皮・靱帯・腱・骨・軟骨などを構成する蛋白質であるコラーゲンに全身的に障害・炎症を生じる様々な疾患の総称です。関節リウマチは代表的な膠原病ですが、関節リウマチ単独でその他の膠原病すべて合わせたよりも患者数が多いこと、その他の膠原病に比べると皮膚・内臓病変が少なく、関節症状が主体になること、従って本邦においては比較的最近までは整形外科医が治療の中心にあったことなどから、他の膠原病とは区別されることが多いです。関節リウマチとその他の膠原病は、共に自己免疫が病態背景にあるため、合併することはまれではありません。
原因不明の発熱や湿疹、関節の痛みなどの症状が共通してみられ、
以前から罹患していた場合、症状の重さや服用している薬の種類に
まとめ:産後の関節痛を予防するために
まずは姿勢に気を付けましょう。
- 無理な体勢を続けない
- 赤ちゃんが寝ている隙にストレッチをする
- 慣れてきたら背すじを伸ばして授乳をする
- あぐらで座って正しい姿勢でオムツを替える
- 赤ちゃんを抱くときは前屈みにならず下半身を使うことを意識す
る - 寝るときは横向きではなく仰向けに
- 赤ちゃんを抱っこするときは腕全体で抱え込むようにする
- 低い位置にあるものを取るときは腰を曲げずにしゃがむ
- 温かいお風呂に浸かる
こういった生活上の工夫で、関節痛を防ぐことができます。
関節に痛みを感じたら、ひどくなる前に、接・整骨院などで施術を受け
赤ちゃんが生まれた後は生活が急激に変化するので、不調が起こり
がんばりすぎないように、お昼寝も含めてよく休み、リラックスす
無理せず適切なケアをして、赤ちゃんとの楽しい毎日を過ごしまし