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公開日:2024年10月3日

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歩くと、またはつま先立ちになると足の裏から指先にかけて痛いことはありませんか?

もしかするとその症状はモートン病かもしれません。

40代以降の女性に多いモートン病。

放っておくと歩くのも辛い痛みになってしまいます。

「モートン病に効くテーピングとマッサージの方法、歩き方とインソールの関係」を読んでいただき、適切に対処していただければと思います。 

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院長:伊藤良太
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モートン病の原因と症状とは?

モートン病とは、

個人差はありますが、第3-4足趾間(第3趾と4趾の向かい合う側)のしびれ、疼痛、灼熱痛などの多彩な神経症状が出現します。前足部足底の小さな有痛性の腫瘤を主訴に来院することもあります。障害部位は、第2-3、4-5足趾間のこともあります。
また、痛みは強いことも少なくなく、時には、下腿まで及ぶことがあります。

モートン病の症状:日本整形外科学会

モートン病の原因

神経が圧迫される原因は、

の二つの要因が重なると症状が出やすくなります。

歩行や立ち仕事などで継続した刺激により、患部には痛みを感じやすい神経腫(神経細胞の塊)ができてしまい、つま先立ちや横アーチの低下で神経腫が圧迫を受けて痛みを感じるのです。

患部の組織の構成として、中指と薬指の間は神経の合流地点で神経が太いために圧迫も受けやすくなっているのも要因の一つでしょう。

緑丸が神経の太い部分です。

モートン病はしゃがむ姿勢が多かったり、ダンスやバレエなど足を酷使する競技でも起きています。

モートン病の症状

モートン病の症状は、歩いたり、しゃがんだりすると赤く塗っているところに中指と薬指の間(まれに人差し指と中指)にピリピリとしたしびれや痛み、灼熱感を感じます。

特定の靴や裸足で症状が強くなるのも大きな特徴です

モートン病のテーピングの貼り方

早速ですが、モートン病に効くテーピングの貼り方をお伝えします。

用意するのは伸びるテープ、伸びないテープのどちらでも大丈夫です。

このテーピングの目的は足の裏にある横アーチの負担軽減です。

足の裏の中指と薬指の間を押すと足の形が少し丸くなりますので、その状態で貼るのがポイントです。

テーピングはこちらを使うと巻きやすいです。


3M(スリーエム) キネシオロジー テーピング マルチポアスポーツ レギュラー 25mm 2巻 2743BLP25

※左(上)の写真は横のアーチが潰れた状態、右(下)の写真は横のアーチを作った状態

伸びるテープでは少し張りながら貼ると横アーがさらに強くなります。

伸びないテープの場合はキツく張りすぎると締め付けられた痛みが出るので、皮膚に貼り付けるように貼りましょう。

モートン病に効果的なマッサージ

モートン病に効果的なマッサージをご紹介します。

足の裏の筋肉を緩めるとモートン病は軽減されます。

足の裏を緩めるには「竹踏み」が簡単で、しかも効果的です。

ただし、竹踏みをし始めの頃はかなり痛いので、みなさん敬遠しがちなのも本当のこと。

竹踏みだけでなく、自分の指でできる方法もお伝えします。

指で押す目安は下記の緑丸のところになります

この繰り返しです。

両方の指を重ねるとやり易いです。

反ったときに筋肉が硬くなり痛みを感じやすいですが、親指で押した力は緩めずに行いましょう。

もちろん痛みが強すぎるときには押している指を緩めでください。

20回ほどゆっくり大きく行っているうちに押しているところが緩んでいきます。

押しているところが楽になったら硬いところ、痛いところの場所を移して行います。

竹踏みですが、回数は両足で50歩ほど踏み踏みしましょう。

モートン病のリハビリ

モートン病のリハビリはイスに座って行います。

方法は、

これだけです。

指を上げたままかかとを上げると足の裏がつりやすいので、最初は少しだけ上げるようにします。

できるようになってきたら徐々に上げていき、最終的には上げられるところまで上げましょう。

回数は10回×2セットほどが目安です。

モートン病になったら歩き方とランニングで気を付けること

モートン病になったら、というよりも普段からの歩き方やランニングにおいて気をつけることがあります。

あなたは歩くとき、ランニングの時、足の裏はどこから地面についているでしょうか?

一番効率がよく、足に負担をかけない着地は【かかと】からです。

足首や膝が悪いとかかとからの着地ではなく、ブレーキ足となるつま先、もしくは足の裏全体で着いている方がいます。

これではモートン病に限らず、様々な不具合を身体にもたらし、痛みや骨の変形を助長するのです。

ランニングはジャンプ動作の繰り返しですし、痛みを抱えながら動くことはフォームの崩れを招くので運動全般は控えましょう。

もちろんつま先立ちも回避すべきです。

散歩の時もスニーカーではなく、歩くのに適したランニングシューズを履きましょう。

足への負担は日々の積み重ねによって症状となり感じるようになります。

歩き方はもちろん、「少しだけだから…」とならずに負担軽減のために歩いたりランニングの際には適した靴を履きましょう。

モートン病と靴・インソールの関係

モートン病と靴やインソールの関係はとても密接で、モートン病になりやすい足の形は足の裏にある横アーチが低くなることです。

横アーチがつぶれている

少し丸く、横アーチがある

この横アーチが低くなる要因には

のどれかが継続してなることで横アーチの低下となります。

仕事や趣味による横アーチの低下もありますが、それ以上に靴選びが適切にできていないことがとても多いです。

デザイン重視で選ぶと足には合わないというのは往々にしてあること。

靴選びはデザインよりも履いていて脚が軽く感じるものを選びましょう。

同じサイズやデザインでもブランドによって異なりますので、あなたにあったブランドを見つけます。

足に合っている靴というのは【履いた時に脚が軽く感じる靴】です。

そして、インソール選びも重要です。

購入する靴に入っているインソールは、下敷きくらいの役割しかありません。

足の着き方を補助してくれたり、負担を軽減してくれる設計と材質のものではないのです。

私がオススメするのは《シダス社》のインソールです。

シダス社公式HP→https://sidas.co.jp/

上記の画像のインソールはオールラウンドタイプです。

材質は使用する目的によって考えられていて場面に応じた種類も豊富です。

縦のアーチサポートはもちろん、横のアーチとかかとのクッションまで考えられて設計されています。

モートン病の方に限らず、足に何かしらの不調を感じる方には是非とも使っていただきたいインソールとなっています。

私も三足の靴に入れています。

モートン病にオススメのサポーター

モートン病にオススメのサポーターはこちらをご覧ください。

「白石接骨院いとう」が勧める、部位別サポーター限選!

薄めの材質や固定力の違いなど多くの種類がありますので、それぞれの場面によって適不適があります。

  • 履く靴との相性
    →材質によっては履けない靴も
  • 足に汗をかきやすいのか、かきにくいのか
    →シリコン性か布製か
  • 歩くことが多いのか、立ちっぱなしが多いのか
    →クッション性の材質

とそれぞれのものや場面によって選ぶ必要があるでしょう。

種類を持って使い分けるのもいいですね。

モートン病の疑いのとき、病院は何科で診断?

足に痛みがあるときには整形外科で診察を受けましょう。

モートン病の疑いがある時の検査としては、

があり、徒手検査では、中指と薬指の間を叩くと痛みが放散する症状(チネルサイン)があると、さらにモートン病が確定的になります。

足の痛みはとりあえず整形外科の受診で間違いないでしょう。

モートン病の治療法

モートン病の治療にはまずは経過を観察しながら

となります。

一番は足の着き方を変えることです。

足の着き方を変えると、痛みの原因への直接的なアプローチとなり早期に痛みは軽減していきます。

ですが神経腫が大きくなり、足の着き方を変えても症状の変化がない場合には手術となります。

モートン病は整形外科で手術

保存療法と言われる治療法で変化がないときには手術を行います。

手術の目的は

であり、痛みを誘発させている神経を外科的に対処するのです。

手術をすると神経を取り除くので、取り除いた先の感覚は無くなり、強い違和感を残すこともありますが、徐々に軽くなることが多いです。

手術ですので入院も必要となり、1週間程度のうちに歩行を始め、手術後2週間程度で痛みも和らぎ、つま先に体重をかけての歩行が可能となります。

できれば手術せずに治したいものですね。

モートン病に似た症状や疾患

モートン病に似た症状と疾患には

があります。

モートン病とこの二者の関係はとても密接で、モートン病になるということは扁平足になっていることがとても多く、扁平足になると外反母趾とモートン病を誘発します。

そして、外反母趾になりやすい足は扁平足になるような靴を履いていたり、足の着き方をしているのです。

では大元は何を抑えれば良いのでしょうか?

それは扁平足です。

扁平足がモートン病と外反母趾の症状の引き金になっています。

作業や姿勢を変えるのは難しいことなので、せめて足に合うインソールの装着を強く勧めします。

モートン病を予防するために

モートン病を予防するためのポイントは

この二点です。

この二点を抑えるとモートン病の症状はもちろん、扁平足や外反母趾の症状はほとんど出ないでしょう。

もちろん身体への負担が大きすぎると限界はやってきますので、身体のケアや休息する日を必ずもうけるとさらにいいですね。

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