ムチ打ちになるのは事故だけではない!日常生活に潜む危険とは!?
カテゴリー:首の痛み
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こんにちは、白石接骨院いとうです☆
本日はムチ打ちについての内容となります。
ムチ打ちになるのは事故のようなおおきな外力の時だけと思っていませんか?
実はそのような衝撃がなくてもムチウチにはなってしまうのです。
では早速、進めていきましょう!
Contents
ムチ打ちとは?
ムチウチとは急な外力により、首が動く範囲を超えて動いてしまい、首の骨や靱帯、筋肉、血管などが損傷してしまう状態を言います。
突然の外力により、首が振り子のように動いてしまい、身体の防御反応が追いつかずに受け身がとれない状態になることで、通常の範囲より首が動かされることで周りの組織を損傷してしまうのです。
一瞬でこのようなことが首では起きています。
ムチ打ちの症状は?
一般的には「○○型」に分類できますが、ここでは症状のみを挙げますね。
- じっとしていても頭や首、肩、背中が痛い
- 首を動かすと痛い
- 首、肩、背中のコリ・重み
- めまいや目のかすみ・疲労感
- 吐き気
- 握力低下
- だるさやしびれ
- 天気により症状が出てくる
などなど。
日常生活にも大きく支障をしたし、普通に生活するだけでもかなりの苦痛を伴なうこともあります。
ムチ打ちは本当に怖いものです。
事故以外でムチ打ちになるのはなぜ?
ムチ打ちが起こる原理は、
《突然の衝撃により、首が外力により振り子のように動いてしまい、身体の防御反応が追いつかずに受け身がとれない状態になる》と先ほど書きました。
大きな外力がなくても、一瞬の【隙】の時に身体に外力が加わるとムチ打ちになるのです。
その隙とは一体何なのでしょうか?
ムチ打ちになる隙とは?
【隙】という言葉をわかりやすくすると、【不意打ち】の瞬間です。
人は何かしらのストレスを受けるとき、身体を緊張させて守ろうとします。
そのストレスが外力なのか、精神的なものでも、です。
緊張により身体を守ろうとするのですが、不意打ちの瞬間というのは身体が無防備な状態なのです。
その無防備な状態の時に外力を受けてしまうと、人間が本来無意識に行っている守る動作が作動せずに、すべて身体で外力を受けてしまうのです。
これが事故の瞬間に受けたとしたら怖くないですか?
頭の重さは成人で約4~5キロあると言われています。
その重さを首という細い部分で支えていて、一瞬の外力により首が前後に大きく揺れるのです。
これでは首を痛めてしまうのも納得いただけるかと思います。
ですが、車が大破しているのも関わらず首に症状がない方もいますし、逆に時速10キロくらいで追突されただけなのに、日常生活にも支障をきたすほど強い症状を感じる患者さんがいるのも本当のコトです。
この両者を分けるのは何があるのでしょうか?
受ける外力を左右する身体の反応とは?
※ここでは外力と身体の反応についてだけ書きます。
(角度や方向については除いて書いていますのでご了承ください。)
さて、何が違うのでしょう。
それは…
【外力に対して身体が不意打ちで全て受けてしまうのか、防御して受けるのか】ということです。
《身体の防御反応が追いつかずに受け身がとれない状態》が大きな差をつけるということです。
不意打ちで外力を受けると、受けた瞬間に身体は反応しきれずにすべて身体で受けてしまいます。
ですが、「来る!」と分かった状態では、全身の筋肉が硬直して関節を動かないように守ることができます。
この差はとてもとても大きな差となって症状としても現れてきます。
「ぶつかった瞬間に身体は緊張して防御するんじゃないの?」と思われたあなた。
それは間違いではありません。
ところが人の神経の伝わるスピードは決まっていて、ぶつかってからでは身体の神経系が反応するには間に合わないのです。
防御するよりも先に外力はすでに身体に伝わってしまっているということです。
これがムチ打ち症状をひどくしてしまう要因なのです。
ムチ打ちになるのは事故だけではありません。
不意な動作や刺激でもなってしまいます。
- 子供が突然後ろからぶつかってきた(子供が多い職場でよく起きます)
- トラクターに乗っていて、段差でふいに首がガクってなった(農業・酪農・畜産に多い)
- ふざけていて、首を急に回された(お子さんに多い)
などなど。
日常のどの場面でも起こりうということです。
身体のある反応を解除するだけで…
事故の様な大きな外力でなく、日常で起きたムチ打ち症状であれば、2.3日で普通通りに戻るでしょう。
その理由は、《首周りの筋肉の防御反応を解除すればいい》だけだからです。
実際には筋肉の防御反応以外、組織を痛めるようなことは起きていないことがほとんどです。
そんな時には首や肩、背中の筋肉の防御反応をとってあげるコトで、その場でスムーズに動けるようになるのです。
長く症状を抱えることもないでしょう。
もし、時間の経過とともに症状が強くなってきたときには、起きた状況をきちんと先生に伝える事で、速やかに施術に反映されるますので、最初の問診時から起きた状況を伝えられるといいですね!
患者さんの話し易い環境作りが大切ですね。
肝に銘じます( `ー´)ノ
まとめ
日常でもムチウ打ちになってしまう理由を理解していただけたでしょうか?
身体は反射という反応で、不意な動きにも無意識で反応をしてくれているのです。
知っていただきたいのは外力の強い弱いではないということ。
どのタイミングで起きるのか、ということです。
活発なお子さんがいる家庭では特に気をつけた方がいいでしょう(#^^#)
ママ(パパ)の後ろに子供は立つな!?
十分気をつけてくださいネ!
本日もお読みいただきましてありがとうございます☆
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