しびれの原因は神経?症状や改善方法を徹底解説!
カテゴリー:お勉強シリーズ
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毎日の生活の中で時々感じるしびれ。
時々ならいいのですが、「最近ずっと感じるしびれがある」「ある動作をするとしびれが出てくる…」。
このようなしびれがときには早めの対処でなくすことは可能です。
このほかのしびれの原因と症状、対処法を本日は徹底解説いたします。
Contents
しびれの原因
しびれが起こる原因は感覚を伝える神経が、感覚を感じるところから脳へ伝える経路のどこかで何かしらの障害が起きるとこととが原因です。
専門的にはなりますが参考までに、《①皮膚の感覚受容器〜②筋肉内を通る末梢神経〜③背骨の中を通る脊髄〜④脳》の経路になります。
どこの部位が障害を受けるかによってしびれを感じところも変わりますので、もし、神経が障害されたときにはしびれの箇所が障害を受けているところを特定することができるのです。
感覚障害があると、動かし方にも不便を感じるようになり(必ずではないですが)、次第に動かさなくなるので筋力の低下も伴うことが多くなるのです。
運動麻痺は、脳から手足を動かす命令を伝える運動神経の経路に障害があり、感覚の異常は手足の感覚を脳に伝える神経の経路に障害が起こって出てきます。
しびれのメカニズム
しびれの原因は上記にも書きましたが、皮膚や筋肉の刺激が脳に伝わる経路の途中で何かしらの障害があるとしびれとして感知します。
正座にて筋肉が圧迫されると筋肉内を通っている血管も圧迫され、神経に血液を供給する量が減少します。
血液不足になると神経は酸素不足になり、ジンジン感となって感じしびれを感じるのです。
このほかには圧迫による障害として、神経同士の伝達機能が狂ってしまい、信号の送りぱなしのようなことが起き、余計な信号が送られることでしびれ感や痛みなどを感じるようになります。
神経は完全に圧迫を受けると「マヒ」という状態になり、感覚が無くなったり、動くことができなくなります。
しびれを感じている状態は神経からのS O Sサインなのです。
さらには女性ホルモンのエストロゲンというホルモンが減少すると皮膚が薄くなり、乾燥することでしびれを感じやすくなる、という研修結果もあります。
身体に起きている現象は全て解明されているわけではないのです。
しびれの改善方法
しびれの改善方法がどのようなタイミングで感じるかで変わります。
同じ姿勢で感じるのなら、まずはその姿勢を変えましょう。
ある動作でしびれを感じるようならその動作をできるだけしないようにします。。
同じ姿勢、ある動作でしびれを感じることに共通している点は「筋肉」です。
筋肉が硬くなることでしびれは誘発されます。
筋肉が硬くならないように日々のケアやストレッチ、お風呂や温泉で身体を暖めたり、軽度の運動で全身の固まった筋肉を緩めましょう。
ほとんどの方は仕事によるしびれが原因ですので、生活習慣の中に身体のためになる習慣を取り入れていただければと思います。
しびれの症状
しびれはそれぞれ、
感覚低下:感覚の低下による痛みや冷たい感覚、触れた感覚が鈍くなったり、感じなくなったりする
運動マヒ:自分の意思で手足が動かしにくい、または動かない、手足に力が入らない
異常感覚:安静にしていても手や足にジリジリ、チクチク、ジンジンなど普通は感じない感覚が現れる、または、触れる、叩くなどの刺激が入ると症状が強くなる
に分類されています。
一言に「しびれ」といっても上記のように細かく分けられるのです。
どんな病気があるのか
ではしびれにはどのような病気があるのでしょうか。
それぞれみてきましょう。
頭が原因のしびれ
頭が原因というのは、脳の中に何かが起きたときに出るしびれとなります。
- 脳梗塞脳出血脳腫瘍(こうこうそくのうしゅっけつのうしゅよう)
- 多発硬化症脳炎三叉神経痛(たはつこうかしょうのうえんさんさしんけいつう)
など
脊椎が原因のしびれ
脊椎とは背骨の中を通る神経に何かしらの障害が起きると出て来るしびれです。
- 脊椎症
- 椎間板ヘルニア
- 脊柱間狭窄症
- 後縦靭帯硬化症
- 脊髄梗塞
- 多発硬化症
- 脊髄炎
など
末梢神経が原因のしびれ
末梢神経とは、背骨から筋肉やヒフまでの神経となります。
末梢神経のしびれの場合、単独の神経が障害する単発神経障害と多発神経障害があり、全身の多くの単発神経障害が起こる多発神経障害という障害があります。
末梢神経が原因:単発神経障害、手根管症候群、頭骨神経マヒ、腓骨神経マヒ、足根管症候群、帯状疱疹など
糖尿病による手のしびれのメカニズムはまだ完全に解明はされていませんが、血液循環の不足によるものが有力となっていますので、末梢神経によるしびれに含まれます。
朝起きたら手がしびれる現象も寝ている時に身体に手が潰されて、血流不足が生じるとしびれが出て、起きた時にしびれる、またはしびれで目が覚めるということになります。
人差し指のしびれは頭部手根管症候群などに限らず、頭部や脊椎、内科的要因でも感じられますので、注意と経過の観察がとても重要となります。
内科的要因が原因のしびれ
内科的要因とは血管内に異常によるものです。
電解質異常、過換気症候群、下肢静止不能症候群(むずむず脚症候群)
しびれを感じたら何科に受診?
脚や手がしびれるときには整形外科を受診するかと思いますが、整形外科に実際に受診して「異常なし」と言われることも珍しくありません。
しまいには「歳のせい」にされて帰って来ることも…。
本来、しびれを感じたときに受診すべき科は【神経内科】です。
神経内科は「脳や脊髄、神経、筋肉を診る専門」ですが整形外科では「骨や関節、筋肉を扱う外科学」なのです。
神経内科はあくまでも「内科」ですので、神経科・精神科・心療内科ではありません。
そして整形外科は神経の症状に関する専門家ではないのです。
レントゲンを撮り、MRIまでは撮ることは普通ですが、CTや、神経伝導検査や筋電図検査、血液検査や髄液検査などのような踏み込んだ検査をしないので「異常なし」という診断になるのでしょう。
緊急性を要するしびれ
しびれにはいろいろな症状の出方があり、緊急性を要するものは早急に治療を開始しないと最悪の結果になることも。
少しでも知識を深めていただければと思います。
下記の三つの症状が出てきたときには至急、病院を受診するか、救急車を呼びましょう。
- しびれが急に感じる
- しびれがあるのは片方側
- 親指と小指側の両方に同じようなしびれがある
脳に何かしらの異常が起きている可能性が高いです。
次は救急車を呼ぶほどの緊急性はありませんが、できるだけ早く受診すべき症状となります。
- 冷えると手の指が白くなり、しびれが出る
- 左右対象にしびれがある
血行障害による病気と多発神経炎の疑いがありますので早急に神経内科に受診しましょう。
緊急性がないしびれ
しびれの出方や出ている箇所によって緊急性がないものもあります。
起きたときの一時的なしびれ、または正座や同じ姿勢をしているときに感じるしびれ
→圧迫による血液循環が悪くなったために起こるしびれでしょう。
しばらくすれば治りますが、症状が続くようなら受診が必要です
親指や人差し指、中指がしびれたり痛みがある
→手首に何かしらの障害が疑われます。
緊急性はありませんが、症状が続くときには受診が必要となります。
足にしびれがあり、腰痛もある
→椎間板ヘルニア、変形性腰椎症、骨粗しょう症の疑いありますので、まずは整形外科に受診しましょう。
しびれを理解しましょう!
しびれが起きたときにはまずは、
- しびれが急に感じる
- しびれがあるのは片方側
- 親指と小指側の両方に同じようなしびれがある
かどうかを確認し、緊急性の有無を確認してください。
緊急性がない場合には、一時的な筋肉の圧迫による血管の血行障害からくるしびれですので、少しでも患部周辺を柔らかくできるように軽い運動やストレッチで柔軟性を取り戻しましょう。
同時に日々の身体のケアも行えるといいですね!