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公開日:2024年9月26日

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膝蓋骨骨折は膝のお皿と呼ばれる部分の骨折で、性別や年齢問わずに誰にでも起こりえる骨折のひとつです。

ここでは膝蓋骨骨折のリハビリとは、そして主な原因や症状、治療法についてお伝えしていきます。

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院長:伊藤良太
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膝蓋骨骨折のリハビリについての疑問集

早速、膝蓋骨骨折のリハビリについての疑問集にお答えしていきます。

膝蓋骨骨折のリハビリで階段の上り下りまでどのくらい?

膝蓋骨骨折から階段の上り下りができるようになるまでは個人差があるものの

と判断された場合に可能となり、早い場合には1ヶ月、かなり重症の場合には3ヶ月程かかることもあるでしょう。

膝蓋骨骨折のリハビリにガイドラインはあるの?

膝蓋骨骨折のリハビリにおけるガイドラインは以下の内容になっています。

  • 受傷後3週以内の急性期となる時期は骨折部に負担をかけないように注意すること
  • 日常生活を送る上ではリハビリと並行して松葉杖などの用具を使用すること

膝蓋骨骨折のリハビリのガイドラインは、リハビリの禁忌項目に注意を向けられたり、骨折時の正しい動作・姿勢を守ることができるため、早めに把握しておくようにしましょう。

膝蓋骨骨折でリハビリをして完治までの目安は?

膝蓋骨骨折の完治までにも個人差がありますが、軽度のヒビなら1ヶ月、重症となると半年程度で完治が期待できます。

完治までの期間は、応急処置や治療内容、正しいリハビリを継続しているかなどの要因が大きいためあくまでも目安です。

そして、骨折は【超音波や酸素ルームなどを併用すれば4割早く治る】というデータもあります。

個々人に合ったものを積極的に行うと、目安の期間よりさらに早く治ることは可能です。

骨折を早く治す方法についてはこちら。

手や足の骨折を早く治す方法は?骨の回復を早める秘訣を教えます

やってはいけないこと(禁忌)は?

膝蓋骨骨折でやってはいけないこと(禁忌)は、

などが挙げられます。

    膝蓋骨骨折の禁忌では、膝まわりの筋肉や組織が無理に引っ張られて骨同士がさらに離れてしまう可能性が高まるため、自己判断をせずに先生の指示に従うようにしましょう。

    膝蓋骨骨折のリハビリでの症状

    膝蓋骨骨折後にリハビリを行っていると、回復を促す過程でいろいろな症状が出ることがあります。

    膝蓋骨骨折のリハビリ時に見られることが多い、主な症状を見ていきましょう。

    ツッパリ

    膝蓋骨骨折のリハビリ中のツッパリ感は、膝のお皿や膝の前の方にこの症状が出ていても、膝関節全体に炎症が起こっている可能性があります。

    などの可能性がある場合は、膝まわりの炎症によってリハビリ中のツッパリ感が見られる傾向にあります。

    関節可動域

    膝蓋骨骨折のリハビリに見られることが多い関節可動域の症状は、患部の損傷によって、通常のように関節が曲がらなくなる状態です。

    膝蓋骨骨折は、

    といった症状が出るため膝まわりの関節が変形して関節の拘縮が生じ、リハビリ中に膝まわりの可動域制限を強く感じるようになのです

    脱力感(踏ん張れない)

    膝蓋骨には、

    という役割があります。

    膝蓋骨骨折を生じてしまうと、膝蓋骨が持つこのような機能が活きなくなるため、リハビリ中の脱力感(踏ん張れない)が出やすくなります。

    膝蓋骨骨折について

    膝蓋骨骨折についてリハビリや原因、症状と治療法などを見ていきましょう。

    改めて膝蓋骨のある場所は、膝の前にある一般的に「お皿」と言われるところです。

    原因

    膝蓋骨骨折の主な原因には、

    など、膝蓋骨に対して強い外力が直接かかった際に起きやすい骨折です。

     症状

    膝蓋骨骨折の症状には、

    などになります。

    治療法

    膝蓋骨骨折の治療には、

    の2つです。

    膝蓋骨骨折の保存療法はアイシングや固定などの応急処置をし、骨折していても大きなズレが見られない場合には膝を伸ばした状態でギプスによる固定を行い、骨の修復を待ちます。

    膝蓋骨骨折の手術療法は、膝蓋骨が3つ以上割れていたり、お皿の骨同士が大きく離れている場合に選択され、針金などを用いて骨同士を固定する治療法です。

    事故や転落など大きな衝撃がなければ基本的には、保存療法による固定で十分なケースがほとんどでしょう。

    膝蓋骨骨折のリハビリとは

    膝蓋骨骨折のリハビリとはどのような内容になっているのでしょうか。

    ここでは膝蓋骨骨折のリハビリ内容について詳しく解説してみたいと思います。

    そもそも「リハビリとは?」についてはこちら。

    リハビリの目的や分野とは?意味あるものにするためのポイントを解説!

    歩行訓練

    保存療法や手術後の固定が外れたら、すぐに始まるリハビリは歩行訓練です。

    固定により思うように膝は動きませんが、松葉杖や平行棒による補助に頼りながらすぐに通常歩行に向けたリハビリが始まります。

    体重をかける、膝を曲げるなどの怖さやぎこちなさを最初は伴いますが、固定の期間が短いとそのような症状の出方も小さいで傾向です。

    一歩一歩ゆっくり確実に、以前の歩行を思い出すように行いましょう。

    可動域訓練

    歩行訓練と同時並行して行われる可動域訓練のリハビリは、膝関節の曲げ伸ばしの角度を回復させる目的で行います。

    膝蓋骨骨折は固定による膝関節の癒着により、膝の曲げ伸ばしに必ず支障をきたすため、正常な可動域を取り戻すリハビリです。

    そのため膝蓋骨骨折の可動域訓練は、

    などのリハビリを行います。

    筋力トレーニング

    膝蓋骨骨折の筋力トレーニングは、可動域訓練と並行して行われるリハビリで、

    などが行われます。

    セッティングは最小のうちは力の入れ方がわからない、力が入らないなどの症状はありますが、行っていくうちに感覚が戻っていくでしょう。

    カーフレイズはかかとをしっかりと最後まで上げるようにします。

    徐々に筋力が戻ってくると、スポーツ選手ではスクワットやアンクルジャンプなどで復帰に向けた負荷をかけていく流れとなるでしょう。

    筋トレはケガの回復やリハビリの時だけでなく、日常的に行うと健康の維持や免疫力向上につながります。

    詳しくはこちら。

    筋トレをオススメする8つの理由

    ストレッチ

    膝蓋骨骨折のストレッチによるリハビリは、膝関節が伸びない、曲げられない状態からのスタートになるため、太ももの後ろとふくらはぎのストレッチから始めていきます。

    膝が曲がるようになってきたら太ももの前のストレッチを加えていきましょう。

    ストレッチを上手に行う方法はこちらをご覧ください。

    間違ったストレッチをしないために、知っておくべきこととは?

    加圧トレーニング

    加圧トレーニングは足の付け根に専用のベルトを巻き、血流を適度に制限しながら行うリハビリ方法になります。

    加圧トレーニングを行うと膝蓋骨骨折の早期回復と筋力の早期改善が望めて、しかも大きな負荷をかけることなく安全に行えるリハビリ方法です。

    加圧トレーニングはケガの回復や筋力改善のほかにも行うメリットのあるトレーニング方法になります。

    詳しくはこちらをご覧ください。

    加圧トレーニングの効果とは?実は良いことだらけなのをご存知ですか?

    【まとめ】膝蓋骨骨折のリハビリについて

    本記事では膝蓋骨骨折のリハビリの内容、原因や症状についてお伝えしてきました。

    膝蓋骨骨折は症状が見やすいところだったり、場合によっては凹みがわかるためで比較的気づきやすい骨折と言えます。

    膝蓋骨を強くぶつけて腫れや痛みが見られた場合は、膝蓋骨骨折になっている可能性を考慮して治療や施術受けながら、正しいリハビリを続けていくようにしましょう。

    院長:伊藤良太
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