親指の突き指について。原因や症状、病院に行く目安などを詳しく解説！

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親指の突き指は転倒や事故をはじめ、スポーツや日常生活の動きといったささいなきっかけが原因になることもあり、誰にでも起こりえる怪我と言えます。

ここでは親指の突き指について、原因や症状、骨折との見分け方や病院に行く目安などをわかりやすく解説していきたいと思います。

親指以外の突き指についてはこちらをご覧ください。

→突き指して半年経つけど痛い、曲がらない、治らないその理由とは？

院長：伊藤良太

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親指の突き指について

親指の突き指について、ここでは原因や症状、治療法を詳しく見ていきましょう。
※突き指は捻挫と同じ意味になります。

原因

親指に突き指が起こるのは、

• スポーツ時の衝撃
• 日常生活上での転倒やアクシデント
• 交通事故

などによって、親指の指先から根元にかけて強い外力により起こります。

親指の突き指の多くはスポーツ時に生じる傾向ですが、日常生活ではドアや布団にひっかけるなどでも起きやすいでしょう。

骨や関節、動きがもろくなった高齢者の場合は軽微な外力がかかるだけでも生じてしまうこともあります。

症状

親指に突き指が生じると、主に以下のような症状が見られるようになります。

• 親指全体がジクジク、ジンジン、ズキンズキンとしたひびくような痛み
• 関節の腫れ（変形に見えることも）
• 患部の内出血
• 親指が曲げられない、伸ばせない

親指の突き指はダメージが生じた部位や重症度によって代わり、場合によっては全く動かせないこともあるでしょう。

捻挫について詳しくはこちらでもお伝えしています。

→捻挫とは？状態や症状、治療法や疑問にお答えします。

治療法

親指の突き指の治療法は腫れや痛みの程度、患部を動かせない状態の場合にはX線やCT、超音波による画像診断を行うことが通常です。

この診断には、親指に突き指以外の骨折や脱臼が出ていないかを判断する目的があります。

親指の突き指の治療法は、

• 軽度の場合：患部を固定し、一定期間安静を保ち、消炎鎮痛作用のある湿布や内服薬の処方を受ける
• 重度の場合：腱の断裂や骨折、脱臼が生じている場合は副木固定やリハビリ、手術が必要になるケースがある

となり、重症度によって治療の内容が異なることが通常です。

一般的な治療法に加えて、

• 超音波（オステオトロン）
• 酸素ルーム
• 加圧式トレーニング

などによって早期に症状の軽減・消失が望めます。

各項目について詳しくはこちら。

→骨折には超音波が良い！使用方法や効果的な理由、疑問集に解答。

→酸素ボックスとは？仕組みや効果、さまざまな疑問にお答えします

→加圧トレーニングの効果とは？実は良いことだらけなのをご存知ですか？

起きるのは親指の付け根

親指の突き指は、親指の付け根に生じる傾向です。

その理由には、他の指に比べると靭帯や骨の形の特性上、安定性が弱く、安定性が弱い反面、親指の付け根の動く範囲（可動域）が大きいためと考えられます。

転倒やスポーツ時の衝撃、事故などが起こって親指への強い外力が加わり突き指を生じてしまうのです。

親指の突き指で曲げると痛い原因

突き指になってしまった親指を曲げると、じっとしている時よりも強い痛みが生じやすくなります。

この原因は、

• 靱帯の損傷
• 軟部組織の損傷
• 関節面の損傷

などが原因です。

それぞれの組織が損傷しているのですから、動くと痛みが強くなるのも当然でしょう。

靭帯損傷についてはこちら。

→靭帯損傷とは？症状や治療法、早く良くなる方法を解説します。

親指の突き指のテーピングの巻き方

親指の突き指は誰にでも生じやすいケガですし、日常生活にも大きな支障をきたす部分でもあるためテーピングで症状の軽減をしたいものです。

ここでは親指の突き指に対する、最も簡単なテーピングの巻き方をお伝えしていきます。

青丸部分が突き指で痛めたところで、手の甲側から手のひら側に少し伸ばしながら張りましょう。

伸びるテープの使用により圧迫力が強くなるため、固定も強くなります。

血流障害を防ぐためにも、テープを貼る際は患部を圧迫し過ぎないよう注意しましょう。

親指の突き指と骨折の見分け方

親指の突き指と骨折は、痛みの出方や腫れなどの共通した症状が出やすくなるため、パッと見での判断は難しいです。

ただ、親指の突き指と骨折を見分け方において明らかな変形がある場合には、骨折や脱臼と判断がつくでしょう。

しかし、痛みが強く出ていない場合でも突き指ではなく骨折・脱臼を生じている可能性も否定できません。

突き指だと思っていたら脱臼・骨折だったというケースは意外にめずらしくないため、必ず画像にて判断することをお勧めします。

突き指と骨折の見分け方についてはこちらもご覧ください。

→捻挫と骨折の見分け方は？それぞれの対処法と疑問にお答えします

親指の突き指で腫れていないけど痛いのはなぜか？

「親指の突き指で腫れていないけど痛いのはなぜか？」という疑問を時に、患者さんより聞かれますが、実は親指に突き指が生じても、腫れがないのに痛みだけがあるという症状は決してめずらしくありません。

親指の突き指で腫れがなく、痛みだけがあるのは、

• 突き指の状態が軽度である
• 炎症、損傷が軽度である
• 関節や靭帯、腱に加わった外力が軽微である
• 骨のアライメント（配列）が崩れた

という理由が考えられます。

外力の強さと損傷の程度が軽微であれば、患部の見た目が変わらないこともよくあるケースです。

加えて骨のアライメント（配列）が崩れた際にも、腫れは無くても痛みは出ることも。

そんな時にはアライメントを整えるとすぐに痛みは軽減・消失します。

足首捻挫もアライメントの崩れによって痛みが長引く傾向です。

詳しくはこちらよりご覧ください。

→足首捻挫が治らない原因とは？対処・予防法も解説します！

親指の突き指で病院に行く目安

親指で突き指をし、腫れや痛みがそこまで強く出ていない場合は様子を見ようとすることがあるでしょう。

親指の突き指は症状が強く出ていなくても、

• 日常生活に支障をきたす痛みがある
• 痛みでできない動きがある
• 同じ状態が３日続く

などがある場合には、我慢せずに先生に見てもらいましょう。

親指の突き指は軽微な骨折や骨のアライメントの崩れによる痛みの可能性もあるので注意が必要です。

合わせてこちらもご覧ください。

→背骨の出っ張りを押すと痛い！病院へ行くべき症状や疑問にお答えします

【まとめ】親指の突き指について

本記事では親指の突き指について原因や症状、骨折との見分け方などを解説してきました。

親指はスポーツ・日常生活の上で酷使する部位でもあります。

突き指になってしまったら早期回復を目指し日常生活の支障をなくすためにも、すぐに先生に見てもらうようにしましょう。

院長：伊藤良太

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