骨折後に腫れが引かない原因と注意点とは。
カテゴリー:お勉強シリーズ
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骨折すると、骨だけでなく周囲の筋肉、血管、靱帯などもダメージを受けるため、痛みや内出血、熱感、腫れなどの症状が現れます。
特に骨折後の腫れは見た目で分かりやすいため、
「いつまで腫れが続くのだろう」
「このまま元に戻らないのでは?」
と不安に感じる方も多いでしょう。
骨折後の腫れが長引く原因は、骨折による炎症だけではありません。固定によって筋肉や関節を動かせないこと、手足を下げている時間、日常生活で患部にかかる負担なども関係します。
腫れが残っているからといって、必ずしも骨が治っていないわけではありません。しかし、なかには早めに医療機関へ相談した方がよい腫れもあります。
この記事では、骨折後に腫れが引かない原因、腫れが続く期間、自宅での注意点について詳しくお伝えします。
骨折の種類や基本的な内容については、こちらもご覧ください。
→骨折の種類について。性状や分類、原因や治療法などをお伝えします
骨折後、腫れが引かない原因
骨折後の腫れが引かない原因は一つではありません。
骨折した場所や程度、固定方法、受傷からの日数、日常生活の過ごし方などによっても変わります。
主に考えられる原因を一つずつ見ていきましょう。
骨折による炎症の継続、内出血が吸収されずに残っている
骨折すると、骨の周辺にある血管や筋肉、そのほかの組織も損傷し、患部周辺には炎症や内出血が起こり、組織を修復する過程で水分が集まります。
これが受傷直後に見られる腫れの大きな原因です。
骨折直後の腫れは数日で完全になくなるとは限りません。
骨折の程度や場所によっては、炎症が落ち着いた後もしばらく腫れが残ることがあります。
固定によって筋肉や関節を動かしていない
ギプスやシーネなどで固定すると、骨折部を安定させられる一方、周囲の筋肉や関節を動かす機会が減ります。
筋肉には、収縮と弛緩を繰り返すことで血液やリンパ液などの循環を助ける働きがあるのです。
固定によって筋肉を動かさない期間が続くと、血液や組織液の循環が鈍くなり、手の甲・足首から足の甲などにむくみが現れやすくなります。
固定除去後もすぐに筋肉や関節が元どおり動くわけではないため、腫れやむくみがしばらく続くことがあるでしょう。
手足を下げている時間が長い
手首や足首、すねなどを骨折した場合、骨折した場所よりも先にある手の甲や足の甲が大きく腫れることがあります。
特に足は、立っているときや椅子に座っているときに心臓より低い位置になるため、足首や足の甲には水分がたまりやすくなるのです。
朝は比較的すっきりしているのに、夕方になると足がパンパンに腫れる場合は、患部を下げている時間や活動量が影響しているでしょう。
日常生活で患部に負担がかかっている
固定していても、日常生活の中で骨折した場所に負担がかかることがあり、足の骨折では歩き過ぎや長時間の立ち仕事、手首の骨折では物を持つ、つかむ、ひねるなどの動作が負担になります。
動いた後に痛みや腫れが強くなり、休むと少し軽くなる場合は、現在の回復段階に対して活動量が多い可能性があるでしょう。
「少しくらいなら大丈夫」と無理を続けるのではなく、腫れの変化を見ながら活動量を調整することが大切です。
固定の状態が患部に合っていない
固定が緩くなって骨折部が安定していない場合や、反対に固定具がきつくなっている場合にも、痛みや腫れが強くなることがあります。
ただし、腫れや痛みだけで、骨の位置や固定が適切かどうかを判断することはできません。
固定後に次のような変化がある場合は、自己判断で固定には触れずに処置を受けた医療機関や施術者へ相談してください。
- 固定後に痛みが急激に強くなった
- 指先や足先がしびれる
- 指先や足先が冷たい
- 皮膚の色が青白い、または紫色になった
- 固定具が食い込んでいる
- 固定の中で患部が大きく動く
- 腫れが急に増えた
固定を調整するには、骨折した部位や程度、安静時痛、レントゲンなどの画像所見を総合して判断します。
自己判断で固定を調整することは避けましょう。
固定を外した後の関節の硬さ
固定を外した直後は、関節が硬くなり、筋力も低下しています。
動かすと痛いため、怖くなって患部をほとんど動かさなくなる方もいます。しかし、動かさない期間が長くなるほど循環が低下し、腫れやむくみが残りやすくなる傾向です。
一方で、早く治そうとして無理に関節を曲げたり、強く揉んだりするのも適切ではありません。
リハビリは、骨折部の治癒状態に合わせて焦らずに進めていきましょう。
※画像は手首のヒビを超音波(エコー)で写したものです。
骨折後の「腫れ」と「むくみ」の違い
骨折後に膨らんで見えるものには、炎症による腫れと、固定や循環低下によるむくみがあります。
ただし、見た目や触った感触だけで正確に区別できるとは限りません。
受傷直後に熱感、痛み、内出血を伴って大きく腫れている場合は、骨折や周辺組織の損傷による炎症が関係している可能性があります。
一方、固定中や固定除去後に手の甲や足の甲が膨らみ、夕方になると強くなる場合は、むくみが影響している可能性があります。
指で押した跡が残ることもむくみの特徴の一つですが、それだけで原因を決めることはできません。
腫れが強くなっている、熱感や赤みが増えている、痛みが日ごとに強くなっている場合は、早めに専門家へ相談しましょう。
骨折後の腫れやむくみはいつまで続くのか?
「骨折後の腫れはいつまで続くのか」と心配される方は多いですが、すべての方に共通する期間はありません。
骨折した部位や程度によって異なりますが、手首や足首では、固定が外れてから数週間程度、腫れやむくみが残ることがあります。
骨折の程度や生活環境によっては、それ以上続くこともあるでしょう。
回復期間に影響する主な要素には、次のようなものがあります。
- 骨折した部位と程度
- 年齢や体の状態
- 固定していた期間
- 関節や筋肉の硬さ
- リハビリの開始時期と内容
- 日常生活や仕事でかかる負担
- 立っている時間や歩く量
- 食事や睡眠などの生活習慣
大切なのは、日数だけで判断せず、腫れや痛みがどのように変化しているかを見ることです。
少しずつ腫れが軽くなっているのであれば、回復過程で見られる変化の可能性があります。
反対に、いったん軽くなった腫れが再び強くなった場合や、痛みや熱感も増えている場合は、再評価が必要です。
足首骨折後の腫れが引かない原因は?
足首は体の低い位置にあり、立っているときや座っているときに体内の水分がたまりやすい部位です。
さらに、骨折後は足首を動かす機会や歩く量が減るため、ふくらはぎの筋肉による循環を助ける働きも低下するため、足首だけでなく足の甲や足趾まで腫れることがあります。
朝よりも夕方に腫れが強くなる場合や、歩いた後に腫れが増える場合は、その日の活動量も確認してみましょう。
ただし、ふくらはぎが急に腫れて痛む、左右差が大きい、息苦しさや胸の痛みがある場合は、血栓など別の問題も考えられますので、すぐに医療機関へ相談してください。
手首骨折後の腫れが引かない原因は?
手首を骨折すると、物を持つ、つかむ、ひねるといった動作が制限され、指や手首を動かす機会が減ることで、手の甲や指にむくみが出やすくなります。
骨折部の状態によっては、固定中でも指を動かすように指導されることがあるでしょう。
ただし、どの範囲まで動かしてよいかは骨折の場所や固定方法によって異なります。
自己判断で強く動かしたり、重い物を持ったりせず、医師や施術者から許可された範囲でリハビリを進めていきましょう。
骨折後の腫れを悪化させないために自宅でできること
自宅では、次の点に注意しましょう。
- 指示された固定方法と固定期間を守る
- 自己判断で固定具を外さない
- 患部を長時間下げたままにしない
- 許可された範囲で指先や足趾を動かす
- 患部を強く揉んだり押したりしない
- 仕事や家事、歩行量を調整する
- 腫れの範囲、皮膚の色、熱感を毎日確認する
- 痛みや腫れが増えたら早めに相談する
- 十分な睡眠と食事を心がける
固定除去後のリハビリは適切に早期に行えれば理想的ですが、自己判断で行うのだけは避けてください。
必ず先生と一緒に進めて行きましょう。
早めに医療機関へ相談した方がよい症状
骨折後に次のような症状が現れた場合は、単なる腫れやむくみと判断せず、早めに医療機関へ相談してください。
- 痛みや腫れが急激に強くなった
- 指先や足先に強いしびれがある
- 指先や足先が冷たい
- 皮膚が青白い、または紫色になっている
- 患部の赤みや熱感が強くなった
- 発熱や傷口からの液体が見られる
- 固定具が強く食い込んでいる
- ふくらはぎが急に腫れて痛む
- 息苦しさや胸の痛みがある
- 軽くなっていた症状が再び悪化した
夜間や休日であっても、痛みが非常に強い場合や手足の感覚・色に異常がある場合は、我慢せず救急医療機関へ受診しましょう。
白石接骨院いとうで確認すること
「白石接骨院いとう」では、腫れている部位だけを見て判断するのではなく、次の点も確認します。
- 受傷してからの日数
- 骨折した部位と医療機関での診断内容
- 固定方法と固定期間
- 腫れや内出血、熱感の範囲
- 圧痛や動作時痛
- 指先や足先の感覚と皮膚の色
- 関節の動き
- 歩き方や患部への荷重状態
- 仕事、家事、スポーツでかかる負担
- 体にかかる負荷軽減方法
- 受傷後から復帰までのロードマップの説明と進め方
エコー観察では、患部周辺の状態や左右差などを確認し、施術やリハビリを進める際の参考にします。
骨の状態を詳しく確認する必要がある場合や、再骨折、骨の位置の変化、感染などが疑われる場合には、整形外科で画像検査を受けていただきます。
骨折部の状態や医師の指示を確認したうえで、超音波、酸素ルーム、加圧式トレーニングなどを適宜選択し、固定によって低下した関節の動きや筋力を戻すためのリハビリを進めます。
大切なのは、ただ固定して待つことではなく、患部の状態を確認しながら適切な時期にリハビリを始めることです。
【まとめ】骨折後に腫れが引かないときは状態の変化を確認しましょう
骨折後の腫れが引かない原因には、骨折による炎症や内出血だけでなく、固定による循環の低下、手足を下げている時間、日常生活での負担などがあります。
固定が外れた後も、腫れやむくみが数週間以上残ることはあります。
ただし、腫れや痛みが急激に強くなった場合、指先や足先の色・温度・感覚に異常がある場合、赤みや熱感が増えている場合には注意が必要です。
「骨折したのだから仕方がない」と放置せず、現在の腫れが回復過程で見られるものなのか、別の問題が起きていないかを確認しましょう。
骨折後の腫れやリハビリについて不安がある方は、白石接骨院いとうまでお気軽にご相談ください。
白石市周辺で、骨折・捻挫・肉離れから早期復帰を目指したい方へ
白石接骨院いとうでは、超音波による患部の状態確認やオステオトロンなど、症状や回復段階に合わせた施術に対応しています。
