腕(上腕)が痛い原因は?場所・症状別の病気と受診目安
カテゴリー:肩・肘・手首の痛み
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腕や二の腕に痛みがあると、「使いすぎただけ」「筋肉がこっているだけ」と考えてしまう方も多いでしょう。
しかし、腕(上腕)の痛みは筋肉だけでなく、肩関節、腱、首の神経、骨、血管、皮膚など、さまざまな場所から生じます。
なかには早急な受診が必要な病気もあるため、痛む場所や動作、しびれ・腫れなどの症状を確認することが大切です。
この記事では、腕(上腕)が痛む主な原因、症状から考えられる病気、病院へ行く目安、対処法について、できるだけわかりやすく解説します。
最初に確認してください
腕の痛みに胸の圧迫感、息苦しさ、冷や汗、吐き気などを伴う場合は、心筋梗塞などの可能性があります。
また、腕が突然激しく痛み、冷たい・白い・脈が触れにくい・動かしにくい場合は血流障害も疑われます。様子を見ず、救急車を呼ぶことも検討してください。
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腕(上腕)が痛む主な原因
腕の痛みは、痛む場所だけで原因を断定できません。
肩の病気が二の腕に痛みを出したり、首の神経の症状が腕まで広がったりするためです。
主な原因は、次のように分けられます。
- 筋肉や腱の使いすぎ・疲労性
- 肩関節や肩周囲の病気
- 首から腕へ伸びる神経の圧迫
- 骨折や疲労骨折
- 血管の病気
- 皮膚や感染症
- 内科的な病気に伴う関連痛
「どこが痛いか」に加え、「腕を上げると痛いか」「安静時や夜間にも痛いか」「しびれや筋力低下があるか」「腫れや皮膚症状があるか」を確認すると、受診先を判断する手がかりになります。
症状・場所別に考えられる病気
腕を上げると二の腕や肩が痛い
腕を上げたときに肩から二の腕の外側が痛む場合は、肩関節周囲炎、腱板損傷・断裂、肩峰下インピンジメント症候群、上腕二頭筋長頭腱炎などが考えられます。
肩の組織が原因でも、痛みを肩だけでなく上腕の外側に感じることは珍しくありません。
- 洗濯物を干す
- 高い棚の物を取る
- 服を着替える
- 髪を洗う
- 背中へ手を回す
- トイレでお尻を拭く
このような動作で痛む場合は、肩関節の動きも確認する必要があります。
何もしていなくても痛い・夜にズキズキする
安静にしていても痛む、寝返りや夜間痛で目が覚める場合は、肩関節周囲炎や腱板損傷などで炎症が強い可能性があるかもしれません。
ただし、安静時痛があるだけで病名を決めることはできません。
発熱、赤み、著しい腫れ、急激な悪化を伴う場合は感染症なども考慮し、医療機関を受診しましょう。
腕の内側が痛い
腕の内側の痛みには、筋肉や腱の損傷、神経症状などが関係することがあります。
肘の内側を中心に痛み、物を握る、手首を曲げる、ゴルフのスイングなどで悪化する場合は、上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)が考えられます。
ゴルフ肘は名称に「上腕骨」とつきますが、主に痛むのは肘の内側です。
上腕中央の痛みとは分けて考えましょう。
腕の外側が痛い
二の腕の外側が痛む場合は、肩関節周囲炎や腱板の障害など、肩に原因があるケースが多くみられます。
一方、肘の外側が痛み、物を持ち上げる、雑巾を絞る、パソコンのマウスを操作する動作で悪化する場合は、上腕骨外側上顆炎(テニス肘)が考えられます。
テニス肘も主な痛みの場所は肘の外側であり、必ずしも上腕そのものが痛む病気ではありません。
腕の前側が痛い
上腕の前側には上腕二頭筋があります。
重い物を持つ、肘を曲げる、腕をひねる動作で痛む場合は、筋肉の損傷や上腕二頭筋腱の障害などが考えられます。
力を入れた瞬間に「ブチッ」とした感覚があり、内出血や筋肉の盛り上がりが出た場合は上腕二頭筋腱断裂の可能性があるため、早めに整形外科を受診してください。
腕の後ろ側が痛い
上腕の後面には上腕三頭筋があります。
投球、腕立て伏せ、ベンチプレス、物を押す動作などを繰り返したあとに痛む場合は、筋肉痛や筋損傷、腱の障害が考えらるでしょう。
腫れや内出血がある、肘を伸ばす力が弱い場合は、単なる筋肉痛と決めつけないようにしてください。
首から腕に痛みやしびれが広がる
首を動かすと腕の痛みやしびれが増える、指までしびれる、握力が落ちたと感じる場合は、頚椎症性神経根症や頚椎椎間板ヘルニアなど、首の神経が関係している可能性があります。
両手が不器用になった、歩きにくい、排尿・排便の異常がある場合は、脊髄が圧迫されている可能性もあるため、早めの整形外科受診が必要です。
ぶつけた・転倒したあとから痛い
転倒や衝突のあとに強い痛み、腫れ、内出血、変形、動かしにくさがある場合は、上腕骨骨折や肩・肘周囲の骨折、脱臼などが考えられます。
骨折していても、ずれが小さい場合は腕を多少動かせることがあり、「動かせるから骨折ではない」とは判断できません。
→骨折の種類について。性状や分類、原因や治療法などをお伝えします
スポーツ中の痛みが徐々に強くなった
投球などの動作を繰り返す競技では、まれに上腕骨の疲労骨折が起こることがあります。
明確な転倒がなくても、同じ場所の痛みが続き、運動で悪化する場合は注意が必要です。
初期の疲労骨折は、レントゲンで分かりにくいこともあります。運動を続けながら自己判断せず、整形外科で相談してください。
→疲労骨折の予防法と対処法、早期の症状改善のためにできること
皮膚のピリピリした痛み・発疹がある
片側の腕にピリピリ、チクチクする痛みがあり、その後に赤い発疹や水ぶくれが現れた場合は、ウイルスによる帯状疱疹の可能性があります。
発疹より先に痛みが出ることもあるでしょう。
また、皮膚が赤く腫れて熱をもち、発熱を伴う場合は、細菌感染による蜂窩織炎なども考えられます。
皮膚科や内科へ早めに相談してください。
両腕や肩の筋力が落ちた
左右両側の肩や上腕に力が入りにくく、髪を洗う、腕を上げる、着替える動作が難しくなった場合は、多発性筋炎・皮膚筋炎などの炎症性筋疾患も鑑別に入ります。
これらでは痛みよりも筋力低下が目立つことがあります。発熱、倦怠感、皮疹、飲み込みにくさなどを伴う場合は、内科やリウマチ科などへ相談しましょう。
すぐに受診・救急要請を検討すべき症状
次の症状がある場合は、接骨院で様子をみる前に医療機関を優先してください。
胸の症状を伴う腕の痛み
- 胸の圧迫感や締めつけ
- 息苦しさ
- 冷や汗
- 吐き気、めまい
- 顎、背中、肩へ広がる痛み
心筋梗塞では、片腕または両腕に痛みや不快感が出ることがあります。
胸痛が目立たないケースもあるため、急な症状では救急車を呼ぶことを検討してください。
腕が突然冷たく、白くなった
急性動脈閉塞症では、次のような症状が急に現れることがあります。
- 激しい痛み
- 腕が冷たい、青白い
- 脈が触れにくい
- しびれや感覚低下
- 力が入らず動かしにくい
腕への血流が途絶えている可能性があり、緊急の治療が必要です。
すぐに救急要請してください。
ケガのあとに変形や強い腫れがある
- 明らかな変形
- 急速に強くなる腫れや内出血
- 腕を動かせない
- 指先のしびれ、冷たさ、皮膚色の変化
- 傷口から骨が見える、または深い傷がある
骨折、脱臼、神経・血管損傷の可能性があります。無理に元へ戻そうとせず、動かないように支えて受診してください。
腕(上腕)の痛みは何科を受診する?
| 症状 | 主な相談先 |
| 動作時痛、肩が上がらない、ケガ、腫れ | 整形外科 |
| 首から腕・指までしびれる、筋力が落ちた | 整形外科・脳神経外科 |
| 胸苦しさ、息切れ、冷や汗を伴う | 救急・循環器内科 |
| 腕が突然冷たい、白い、脈が弱い | 救急・血管外科 |
| 発疹や水ぶくれ、赤く熱をもつ腫れ | 皮膚科・内科 |
| 両腕の筋力低下、発熱、皮疹、全身症状 | 内科・リウマチ科 |
迷う場合や症状が強い場合は、かかりつけの医療機関に相談しましょう。
腕(上腕)の痛みに対する検査
問診では、痛みが始まった時期、きっかけ、痛む場所、悪化する動作、夜間痛、しびれ、発熱などを確認します。
必要に応じて、次の検査が行われます。
- レントゲン:骨折、脱臼、骨の状態など
- 超音波検査:筋肉、腱、腱板などの状態
- MRI:腱板、筋肉、神経、骨内部などの詳しい状態
- CT:複雑な骨折など
- 血液検査:炎症、感染、筋疾患など
- 心電図・血液検査:心臓の病気が疑われる場合
画像に明らかな異常がなくても、筋肉、神経、炎症、動作の問題などが隠れている可能性があります。
「画像に異常がない=筋肉痛」「異常がないから問題ない」とは限りません。
腕(上腕)が痛いときの対処法
痛みが出た動作を一度減らす
投球、筋力トレーニング、重い物を持つ作業など、痛みを増やす動作を一時的に減らします。
ただし、必要以上に長く動かさない状態が続くと、肩が硬くなることもありますので、完全に休むべきか、痛みの出ない範囲で動かすべきかは原因によって違うため、長引く場合は専門家の評価を受けましょう。
受傷直後は無理にもんだり伸ばしたりしない
転倒や運動中の負傷直後で、腫れや内出血がある場合は、骨折や筋・腱の損傷が否定できません。
強いマッサージやストレッチは避け、患部を保護してください。
冷やす・温めるを症状で使い分ける
ケガの直後で腫れや熱感が強いときは、皮膚の状態に注意しながら短時間冷やすと楽になることがあります。
一方、慢性的なこわばりでは温めると動かしやすくなる方もいます。
ただし、赤み・熱感・発熱がある場合や原因が分からない場合は、自己判断で温め続けないようにしましょう。
市販薬や湿布だけで長期間様子を見ない
鎮痛薬や湿布で一時的に楽になっても、原因が改善したとは限りません。
痛みが続く、繰り返す、動きが悪くなる、しびれや筋力低下が出る場合は診察を受けましょう。
白石接骨院いとうでの確認と施術
当院では、どこが痛むかだけでなく、肩・首・肘の動き、日常生活や仕事、スポーツ動作などを確認します。
腕の痛みは、痛む場所だけにアプローチすればよいとは限りません。
患部の状態や患者さんの感じている症状に配慮しながら、身体の使い方や離れた部位の動きも確認し、負担を減らす施術やセルフケアをご提案します。
骨折、脱臼、腱断裂、神経障害、血管や内科的な病気が疑われる場合は、施術より医療機関での検査を優先し、必要に応じて整形外科などをご紹介します。
状態に応じて超音波施術などをご案内する場合もありますが、すべての腕の痛みに同じ方法が適するわけではありません。
酸素ルームや加圧式トレーニングについても、診断内容や体調を確認したうえで、補助的な選択肢として検討します。
→酸素ボックスとは?仕組みや効果、さまざまな疑問にお答えします
腕(上腕)の痛みに関するよくある質問
腕の痛みは放っておけば治りますか?
使いすぎによる軽い筋肉痛であれば、負荷を減らすことで改善することがあります。
しかし、夜間痛、しびれ、筋力低下、腫れ、動かしにくさがある場合や、1〜2週間たっても改善しない場合は、原因を確認したほうがよいでしょう。
何もしていないのに二の腕が痛むのはなぜですか?
肩関節周囲炎や腱板の障害、首の神経症状などでは、はっきりしたケガがなくても二の腕に痛みが出ることがあります。
安静時や夜間にも痛む場合は、肩や首を含めて評価する必要があるでしょう。
腕が痛いのはがんのサインですか?
腕が痛いという症状だけで、がんを強く疑うものではありません。
筋肉・腱・肩関節・神経など、より一般的な原因が多くあります。
ただし、原因不明の痛みが長く続く、夜間に増悪する、しこりがある、体重減少や強い倦怠感を伴う、過去にがんの治療歴がある場合は、医療機関へ相談してください。
更年期になると腕や肩が痛くなりますか?
更年期にはホルモン環境の変化に伴い、関節痛や筋肉痛、こわばりを感じる方がいます。
しかし、「二の腕の痛みは女性ホルモン低下が原因」と一つに決めることはできません。
腱板の障害、肩関節周囲炎、首の神経症状なども起こり得るため、痛みが続く場合は更年期だけの問題と考えずに相談しましょう。
マッサージをしても大丈夫ですか?
骨折、筋・腱損傷、炎症、感染症などでは症状を悪化させる可能性があるため、原因が分からない段階で、痛む場所のマッサージはおすすめできません。
まず状態を確認し、適切な刺激量を判断することが大切です。
まとめ
腕(上腕)の痛みには、筋肉の使いすぎだけでなく、肩関節、腱、首の神経、骨、血管、皮膚、内科的な病気など、さまざまな原因があります。
特に、次の症状を伴う場合は早めに受診してください。
- 胸の圧迫感、息苦しさ、冷や汗
- 腕が突然冷たい・白い・動かしにくい
- 強い腫れ、変形、内出血
- しびれや筋力低下
- 発熱、赤み、発疹
- 安静時痛や夜間痛が続く
痛む場所だけを自己判断でもみ続けたり、「そのうち治る」と放置したりせず、症状に合った検査や施術を受けることが大切です。
腕や肩の痛みについて疑問がある方は、LINEからお気軽にご相談ください。
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参考情報
※本記事は一般的な情報提供を目的としています。診断や治療に代わるものではありません。

