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公開日:2024年10月7日

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こんにちは、白石接骨院いとうです。

本日は、腰痛と腹筋の関係をご紹介します。

「腰痛は腹筋を鍛えると治るの?」

よく患者さんにもこの質問を受けますが、私の答えは「腹筋をするよりも先にすることがあるよ♪」となります。

確かに腹筋は腰をサポートし、ときに影響を与えますが、「腰が痛い=腹筋を鍛える」というのはあまりにも短絡的だと考えています。

まずは腰に症状を出してしまう原因を探らなくていけません。

【参考記事】接骨院で対応できる腰痛、その原因と日常で改善すべきポイント

院長:伊藤良太
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どこを見るの?

私がみるポイントは、

・体の使い方

・腰の筋肉の硬さ

・腹筋の硬さ

の三点です。

この三点で変化がないようでしたら、「腹筋にアプローチ」という選択となりますが、ここでも「鍛える」というよりも、身体の動きを正常化させることを目的とします。

まずは身体の使い方についてです。

効率の良い身体の使い方をしているか?

腰に痛みや重みなどの症状を抱えていると、本能が働き、どうしてもかばい動作が出てしまうものです。

そして、その動作はあなたが気づかないうちに身に付いてしまうのです。

ケガやぎっくり腰をすると、「動くと痛い、でも動かないといけない」ということで、何とか動きます。

でもこの時、いつもとは違う身体の使い方をして動いてしまいます。

それが「効率の悪い動作」なのです。

この効率の悪い動きをいつまでもしてしまうと、カラダの使い方が悪くなり背骨が曲がったり、ぎこちなさにより違う個所に負担をかけてしまうのです。

痛みがある程度落ち着いたら、身体の使い方を戻すことが大切です。

きちんと身体の使い方を観て、評価してくれる先生にアドバイス・施術をしてもらうことで早期に痛みは無くなり、動きも良くなるでしょう。

腰の筋肉の硬さ

効率の悪い身体の使い方にも共通しているのですが、「脊柱起立筋」という筋肉が硬くなると腰に痛みや重みを感じてしまいます。

この筋肉が腰の症状ではかなり肝でして、そして使う頻度もとても多い筋肉です。

歩いていても、座っていても、しゃがんで立つときも…など、動くこと全般に使われるので、動いている間は休む暇はありません。

寝ている時しか休めていません。

この筋肉が硬くなることで腰痛やぎっくり腰、ヘルニア、腰椎分離症、側弯症までも引き起こしてしまいます。

人間は機械ではないので、必ずと言ってよいほど偏りである「クセ」があります。

このクセが身体を強くもしますし、痛みも作ってしまうのです。

クセによって筋肉の使い方に偏りが出ます。

筋肉は「使わなければ衰える、使うと鍛えられる」というものです。

クセにより、使われる筋肉と使われない筋肉に差が出ることで左右差となって現れます。

偏りのあるテニスやバドミントン、野球などの選手にとても多くみわれます。

脊柱起立筋はスポーツ選手ほど動かなくても、普段の仕事の動きでも左右の硬さの違いを作ってしまうものなのです。

「いつも同じほうの腰が痛い」なんてあなたは、偏りからくる腰の症状と考えてもよいでしょう。

脊柱起立筋に限らず、筋肉は必ず骨にくっ付いていて、硬くなることで骨を引っ張ってしまいます。

この引っ張りが強いと、ある動きの瞬間に「腰椎分離症」になってしまうのです。

ある瞬間でなくても同じ動きの連続で、金属疲労と同じ原理で腰の骨に「疲労骨折」を招いてしまいます。

スポーツ選手に限らず、仕事をしているあなたでも脊柱起立筋をストレッチなどで柔らかくしていることが、腰痛予防にも繋がります。

まだあります。

脊柱起立筋が硬いことで、上と下からで背骨の間にある「椎間板」を潰してしまうのです。

結果、ヘルニアにもなるのです。

人間は立っているだけでも一か所の椎間板にかかる重さは66キロ。

立っているだけでも66キロかかるのに、腰を前に曲げる「前屈」動作になると、なんと235キロもかかっているのです(゚Д゚;)

驚きではありませんか!?

このくらい上と下から重さがかかるのですから、骨の間でつぶされて柔らかい椎間板が飛び出してしまうのも頷けるかと思います。

腰を前に曲げる動作プラス、ものを持ったら…

どのくらいの加重がかかるのか想像もつきません。

この動作を仕事にしている方は、腰に痛みを抱えるのが当然だと考えるようになりませんか?

私はこの数値を聞いてビックリしました。

そして、筋肉は心理的ストレスを感じるとさらに70キロも荷重がかかる、という研究結果もでています。

腰を前に曲げる(中腰) + ものを持つ + 心理的ストレス

身体にとっての三重苦が揃うと、腰に症状が出やすいということです。

腹筋が関係する要素もかなり薄れていますよね。

背中は強いから前の腹筋も鍛えてバランスをとる、という発想もありますが…

腹筋の硬さ

ぎっくり腰や腰に不安があると、腰を助けるために腹筋が代わりに頑張ってくれます。

言い方を変えると「腹圧の高め」により、腰の支えとなるのです。

ぎっくり腰のように一時的な腹圧の高めであればいいのですが、身体の使い方による腹圧が高い状態が続くと、腰に症状を出してしまいます。

効率の悪い動作が抜けないことによる後遺症ともいいましょうか。

腰が悪い方に、お腹にサポーターやバンドを巻くと腰を使う動きはとても楽になります。

【参考記事】接骨院で対応できる腰痛、その原因と日常で改善すべきポイント

 

この腹圧を下げるためには、

・身体の使い方を取り戻すこと

・ストレッチなどで伸ばしてあげる

・直接お腹をつかむ ことです。

身体の使い方を戻す、に関しては先ほど書きました。

ストレッチ方法と直接お腹をつかむ、についてですが、ストレッチはアザラシのポーズで伸ばすと良いでしょう。

腰に痛みがある場合ですが、出来る程度の痛みなら行ってみてください。

「痛みがある=やってはダメ」ということではありませんが、腰に異状がある方は必ず先生に相談の上で行ってください。

しないことにより痛みや症状が長期化してしまうこともある、ということをぜひとも知っていただきたいのです。

あなたもその一人かも??

当院では「痛くても動いていいよ♪」と伝えると、患者さんには「えっ?動いていいの?」と言われます。

笑顔で「いいですよ♪」とお伝えしています(^^♪

大切なことは見極め、です☆

 

立ったり座ったりの時に症状がある場合には、おへその下あたりのお腹をつかんで動くと楽になります。

※親指を骨盤に引っ掛けて行うとお腹が押しやすくなります。

お腹をつかむことで、腹圧が高まりすぎるのを軽減してくれます。

つかむことで腹圧のサポートとなるのです。

つかんで数回動くと、腰の症状は軽くなり、軽くなると同時に、つかんでいる手も少しずつ弱くしていきましょう。

一度で取れない場合には、一日数回行うことで、腹圧は下がり、症状も軽減していきます。

お仕事で身体を使う方は、サポーターなどで腹圧をサポートするとさらに良いでしょう。

鍛えるよりも、まずはきちんと動く機能に戻してから、です。

まとめ

いかがでしょうか?

腹筋だけにとらわれる必要はないと感じませんか?

「腹筋を鍛える必要はない」いうのが私の持論です。

腹筋を鍛えなくても、現場で実際に皆さん良くなっているのですから。

まずはあなたの身に何が起こっているかをきちんと判断する必要があるということです。

一人ではなく、プロの知恵と技術を頼ってみませんか?

 

皆様のご来院心よりお待ちしております!(^^)!

 

【参考記事】ぎっくり腰の原因と予防、そして自分で早く治す方法とは。

 

院長:伊藤良太
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