二日酔いの対策と予防法、なってしまった時の解消法を徹底解説!
カテゴリー:お勉強シリーズ
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朝起きたときに感じる二日酔いの不快な症状。。。
「あんなに飲むんじゃなかった…」と思ってもすでに遅し。
今回の記事では少しでも二日酔いにならない方法と、起きてからの不快な症状を早急に解消する方法をご紹介します。
飲んでいる時の少しの工夫で翌日の不快な症状は軽減できますので、是非とも実践してみてください。
Contents
二日酔いとは?
二日酔いの歴史は古く、すでに旧約聖書にその記述が見られます。しかしその長い歴史にもかかわらず、二日酔いの定義や診断基準などは未だ示されていません。多くの方が経験されていると思いますので、症状を今さら説明するまでもないかもしれませんが、頭痛・胃腸症状・睡眠障害・感覚や認知の障害・うつ気分・自律神経症状など様々です。
様々な症状とは、
- 胃痛や胃もたれ
- 胸やけ
- 吐き気
- 動悸
- 震え
- 頭痛
- 全身の倦怠感
などで、人それぞれ症状の出方には違いがあり、私の場合は頭痛を感じたことはなく、いつも吐き気と胃もたれで苦しんでいます。
二日酔いの原因には
- 脱水症状
- 胃の炎症
- セトアルデヒド残存による症状
があります。
それぞれ見ていきましょう。
脱水症状
アルコールの利尿作用により体内の水分が不足し、逆にアルコール濃度は上がり頭痛や目眩、倦怠感などの症状を感じ、水分不足が招く症状となります。
胃の炎症
アルコールの過剰摂取により胃の粘膜が弱り、吐き気や胃痛、胃もたれが起こります。
未分解のアセトアルデヒド
アルコールを分解するとアセトアルデヒドという物質が発生し、体内に残ると頭痛や吐き気を起こします。
二日酔いの原因にはこのようなものが挙げられますが、アルコールの過剰摂取と体内で分解しきれない物質が残るという二つの要因によって引き起こされているのです。
二日酔いで気持ち悪さと吐き気が起こる理由
二日酔いで気持ち悪さと吐き気が起こる理由もアセトアルデヒドによるものです。
早期にアセトアルデヒドの分解が進むと気持ち悪さと吐き気も治っていきます。
そのためには水分の摂取と肝臓の働きを助けるアミノ酸とビタミンBを摂ると良いでしょう。
詳しい食品については後ほど後述します。
二日酔いにコーヒーが効果的な理由
二日酔いにコーヒーが効果的な理由には《カフェインには血管を収縮する作用がある》ためです。
二日酔い時の頭痛が起こる原因には「血管の拡張によるもの」と考えられています。
拡張している血管をカフェインのもつ血管の収縮作用により症状の緩和となるのです。
空腹時にコーヒーを摂取するのはお勧めできませんので、何か少しでも固形物を食べた後に飲むようにしましょう。
二日酔いの予防と対策
二日酔いの予防と対策ですが、最も大切なことは《飲み過ぎないこと》です。
飲み過ぎなければ二日酔いにはならないでしょう。
ですが勢いがつくと止められないもの。
少しの工夫でできる二日酔いの予防と対策をお伝えします。
飲む前編
アルコールを空腹で飲むと胃と腸での吸収が早くなり、酔いのまわりも早くなります。
アルコール摂取前に少しでも固形物を食べておくと胃の収縮作用により、アルコールがしばらくの間胃に留まるのです。
胃に食べ物が留まると、アルコールが早く腸に送られるのを防ぎ、アルコールが食べ物と一緒になると吸収されるスピードも遅くなります。
牛乳を飲むと胃に粘膜が出来てアルコールの吸収を緩やかにする、という話もありますが残念ながらそのような効果の根拠はありません。
食事編
アルコールと一緒に摂取すると吸収を緩やかにしてくれる食べ物がありますのでご紹介いたします。
まずはどこのお店でもある枝豆。
大豆製品はタンパク質とビタミンが含まれています。
タンパク質は肝臓での代謝のエネルギーとなり、ビタミンもアルコール分解には欠かせない栄養素です。
飲む前の一品だけでなく、箸休めの一品にもオススメのおつまみです。
次のオススメはトマトです。
トマトに含まれるアミノ酸やクエン酸は肝臓のアルコール分解を活性化する効果があります。
同時にチーズなどの乳製品も摂ると効果もさらに良しです。
トマトの上にモッツァレラチーズの乗った一品がありましたら頼んでみてはいかがでしょうか。
お刺身もオススメです。
マグロよりも脂の少ないお刺身の方がさらにベターです。
脂のないお刺身というとタコやイカなどが良いでしょう。
次は水分編です。
水分編
アルコールには利尿作用がありますので、必ずアルコール以外の水分も摂取した方が二日酔い防止になります。
水はチェイサーとしてお酒の横にあると良いでしょう。
お水を摂りながらアルコールを摂取すると、体内のアルコール濃度を薄めて分解を早めることができます。
お水を飲むときには一気に飲むのではなく、お酒の合間に挟めて飲めればいいですね。
お水だけでなくお味噌汁もオススメです。
特にしじみの味噌汁にはオルニチンという成分が含まれていて、肝臓の働きをサポートしてくれます。
しじみの味噌汁がなくても水の代わりのチェイサーとして締めに飲んでみてはいかがでしょうか。
できるのであれば「飲み過ぎない」というのが一番の二日酔い防止ではありますが…
番外編
二日酔いになる原因の一つとして「ちゃんぽん」がありますが、実はちゃんぽんするのが悪いのではなく、飲み過ぎによるものが原因です。
お酒の種類が変わっても、酔いが進むにつれて、お酒の濃さにあったペースの飲み方ができなくなり、さらにアルコールを摂取するペースが乱れます。
これが酔いをさらに加速させて、翌日には二日酔いが待っているのです。
チェイサーを入れるか、飲むお酒の種類を変えないか、または自制して飲む量を控えるか。
できれば苦労しないですよね…
二日酔いになったら摂取すべき食べ物と飲み物
二日酔いになったら摂取すべき食べ物と飲み物があるのですが、二日酔いですので飲み物の方が摂りやすいかと思いますので、先に飲み物をご紹介します。
二日酔いに摂取すべき飲み物
二日酔いにはまずは水分や経口補水液です。
アルコール分解の過程では身体の中で脱水症状が起き、同時に過剰に発生したアセトアルデヒドの作用、胃の炎症が起きています。
アルコールの利尿作用によって水分は外に出やすくなっていて、しかも食事からの塩分摂取によりさらに水分は必要になっているのです。
脱水症状による頭痛やめまいにはまずは水分を摂取しましょう。
水以外にも取るべきものには塩分と糖分の含まれたスポーツドリンクです。
二日酔いの胃は炎症で荒れていることが多いので、少しの塩分が含まれた水分の方が刺激が弱く、胃に優しい方がさらに良いでしょう。
そして、尿による排泄により糖分も同時に排出されるのでスポーツドリンクが最適なのです。
このほか、炭酸水や麦茶、味噌汁や野菜ジュースなどもオススメです。
蜂蜜と生姜がありましたら、生姜をすったお湯に蜂蜜を入れて飲むとアセトアルデヒドの分解を早めるでしょう。
二日酔いに摂取すべき食べ物
二日酔いの朝はどうしても食欲がないものです。
そんなときには果物などを少しだけ摂取しましょう。
オススメの果物はバナナや柿、グレープフルーツ、イチゴ、キウイなどで、果物に含まれる糖分がアセトアルデヒドの分解を早めます。
他には梅干し、トマト、ヨーグルトなどです。
どれも大量に摂取したからといって効果がいいというものではありません。
二日酔い時の胃は本調子ではありませんので、少しづつ焦らずに摂取するようにしましょう。
二日酔いには鎮痛剤や頭痛薬などの薬で早期に軽減
二日酔いには鎮痛剤や頭痛薬、整腸剤などの薬を使って早期の症状改善も大切です。
食欲もない、出来るだけ何も飲みたくない、というときにはお薬の力を借りるのも一つの方法です。
辛いときには我慢しないでお薬を上手に使いましょう。
自分の身体に合ったお薬を見つけておくのも良いですね。
二日酔いを速攻で解消する治し方はない
残念ながら二日酔いを速攻で解消する治し方はありません。
必ずある程度の時間が必要になります。
身体の中に残っているアセトアルデヒドを早期に分解するために水分と肝臓の働きをサポートする食べ物、そしてビタミンを摂取して、睡眠を取るのが最も早く解消する方法なのです。
二日酔いにはサウナで汗をかいて…という方もいらっしゃるかもしれませんが、心臓への負担も大きい上に睡眠以上の効果はありませんのでオススメはできません。
午前中は静かに過ごして時を待ちましょう。
二日酔いに効くツボ
二日酔いに効くツボの代表例は蠡溝(れいこう)、中脘(ちゅうかん)、内関(ないかん)、足三里(あしさんり)の四ヶ所になります。
蠡溝(れいこう)は内くるぶしの指5本分上のところです。
中脘(ちゅうかん)はみぞうちとおへそを結んだ線の中間になります。
内関(ないかん)の位置は手首のしわから指3本分のところです。
足三里はお皿の下から指4本分になります。
それぞれのツボは強く押すのではなく、ゆっくり5秒ほど押して行きます。
強く押しても効果は大して変わりませんので、じっくり押すイメージで行いましょう。
二日酔いは酔いのまわりを遅くすることが最も大切
飲む量を調節できれば二日酔いの防止になります。
ですが、勢いがつくとどうしても止められなくなってきます。
ついた勢いが止められなくなる理由には「酔いが判断を鈍らせる」ということなのです。
ということは、酔いをできるだけ防げば飲む量が調節でき、しかも二日酔いの防止にもなります。
そのためには飲んでいる時の食べ物やチェイサーを上手に挟んで、自分なりのペースで飲めると楽しい時間は翌日にも続くでしょう。