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公開日:2024年10月3日

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最近関節が痛かったり、動きが鈍く感じることはありませんか?

もしかするとそれは関節炎かもしれません。

関節炎は放っておいても良い変化はありませんので、早期に適切な処置を受けた方が良いでしょう。

「関節炎の原因と症状を徹底解説!早期の症状改善のためにできることとは?」にて知識を深めていただければと思います。

院長:伊藤良太
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関節炎とは

関節炎とは【関節に炎症を伴う疾病の総称】のことをいいます。

関節に何らかの原因により炎症をきたしたもの全てが関節炎に分類されていて、ケガや病気、感染によるものなど多岐に渡りますので、それぞれ見ていきましょう。

関節炎の原因と種類

関節炎の原因と種類には

  • ケガや運動の過負荷による一つの関節に起きる関節炎
  • 加齢や組織の変形による一つ、または二ヶ所以上の関節に起きる関節炎
  • 病的なものによる二つ以上に起きる関節炎
  • 感染性による一つの関節、または二つ以上に起きる関節炎

に分けられます。

関節に起こりうる全ての症状が関節炎ですので、とても広い範囲の疾患になるのです。

ケガや運動の過負荷による関節炎

ケガや運動による過負荷が関節に加わると、組織が損傷したり、関節の圧迫力が強くなり炎症が起きるのです。

炎症による痛みや腫れなどを伴う関節炎で、一ヶ所に起きる関節炎としては捻挫や靭帯・半月板の損傷などが当てはまります。

このタイプの関節炎には身体の使い方を身に付けたり、練習量の調節、練習環境の整えが必要になります。

成長期や大人になってからの運動は筋肉量の不足や急激な負荷に耐えきれないために、関節炎を起こすリスクがとても高いくなるのです。

身体の状態にあった運動量と、運動後のケアを欠かさずに行うことでこのタイプの関節炎は防げるでしょう。

加齢や組織の変形による関節炎

加齢や組織の変性による関節炎には「変形性膝関節症」や「変形性股関節症」が当てはまります。

場合によっては両方の膝や股関節が同時に発症するケースも珍しくありません。

加齢と組織の変形を防ぐことはおそらく無理ですが、症状が出始めてから適切な対処によって、痛みや腫れ、水が溜まるなどを最小限にすることは十分に可能です。

関節のみならず、歩き方や筋肉の状態を見てくれる先生にしっかりと対処してもらえれば日常生活は支障なく過ごせるでしょう。

変形性膝関節症についてはこちらをご覧ください。

変形性股関節症の予防方法と症状が出てしまった時の対処法とは!?

変形性膝関節症のしてはいけない運動とスクワットやウォーキングの効果

病的なものによる関節炎

病的なものの関節炎では「関節リウマチ」や指先が腫れる「ヘバーデン結節」が代表的です。

関節炎の起きる箇所は一ヶ所ではなく数カ所に及ぶのが大きな特徴です。

発症を未然に防ぐことはできませんので、症状が出始めたら早急に医療機関に受診しましょう。

マッサージや整体で変形の抑制はできませんが、痛みを軽減することは可能です。

身体のことを熟知している先生に身体のケアをお願いしつつ、痛みやそのほかの症状と上手に付き合っていく必要があります。

感染性の関節炎

感染症による関節炎は細菌やウイルス、真菌により引き起こされ、

  • 過去の感染症
  • 傷や針などからの侵入
  • 性行為
  • 病的なものによる要因

などにより発症します。

予防できることといえば

  • 健康的な生活を心がける
  • 傷などのケガはしっかり治す
  • モラルをもった性行為

の3点でしょう。

日頃から免疫を下げない生活を心がけ、感怪我などの場合には染症リスクを高める血液や体液からの侵入を防ぐことが大切です。

感染した箇所や細菌やウイルスなどの種類により、関節炎を発症するのが一つの関節、または全身の関節に及ぶのかはそれぞれ異なりますので、症状が出たら適切な判断が求められます。

関節炎の熱や腫れなどの症状

関節炎になると様々な症状が発症し、時には重篤な状態にもなることも。

関節炎の症状を知っておくだけでもすぐに対策できるので、是非ともお見知りおきください。

関節炎による熱症状

関節炎になると炎症症状が起きるため、熱が生じます。

熱の生じる部分は関節なのか、全身の熱なのかは関節炎の原因と種類によって様々です。

炎症症状を抑えることが患者さんの感じている苦痛を早期に軽減し、症状の改善にも繋がります。

一つの関節であれば氷でのアイシングで患部を冷やし、全身的な熱症状であれば脇や股関節にある太い血管を冷やすと熱を下げるまでではないものの、症状の緩和につながります。

アイシングについてはこちらをご覧ください。

アイシングを効果的にする方法、時間と回数、やりすぎない為の注意点

関節炎による腫れ

関節炎による炎症が起きると、同時に患部には腫れ症状も出てきます。

炎症を早期に抑えるアイシングや医療機関での薬による対処を行いましょう。

マッサージは逆効果ですので、患部への余計な刺激は避けるべきです。

関節炎の治る期間の目安

ケガによる関節炎では2、3日で日常生活に支障ないほどまで痛みが軽減する場合もあれば、重度であれば半年以上も症状が続く場合もあります。

このほか加齢や組織の変性、病的なものや感染症による関節炎では治る期間の目安は一概には言えず、それぞれの原因によって様々です。

中には症状を発症すると治ることはなく、症状とうまく付き合っていく必要のある疾病もあるのです。

一番は完全に痛みがなくなることですが、中には痛みがなくならない関節炎があるのもお見知り置きいただければと思います。

関節炎と関節リウマチの違い

ケガや加齢、組織の変性や変形によるものが一般的な関節炎、免疫異常によって起こる関節炎が関節リウマチです。

関節に炎症が起き、痛みや腫れ、変形を伴う意味では同じ関節炎の分類であります。

関節リウマチは免疫の異常により発症するもので、左右対象に症状が出やすいのが大きな特徴です。

血液検査による数値で測れるものが関節リウマチ、血液検査では異常のないものは関節炎、とも言えます。

心配な方は関節リウマチのセルフチェックを行ってみてください。

当てはまる項目が多いほど関節リウマチの疑いが強いので、病院で検査を受診しましょう。

  1. 腫れた箇所に痛みがある
  2. 全身3ヶ所以上の関節に痛みがある
  3. 朝、指などの関節が動かしづらい
  4. 歯ブラシが持ちにくい
  5. ボタンの操作がしにくい
  6. 紐が結びにくい
  7. 箸が使いづらい
  8. 缶が開けづらい
  9. ハサミやホッチキスが使いづらい
  10. リモコンが押しづらい
  11. ドアノブが回しにくい
  12. 鍵の操作がしづらい

関節炎の治療には薬による治療が必須

関節炎の治療には薬による治療が必ず行われます。

ケガであれば痛み止めや抗炎症剤、加齢や組織の変性では非ステロイド性消炎鎮痛剤や解熱剤、鎮痛剤など、感染症によるものには抗菌薬または抗真菌薬により早期の症状改善の目的で使用されます。

ケガや変形性の障害では症状により注射も使用されるでしょう。

西洋医学の薬は早期に症状の改善を図るには素晴らしい効果と結果を導いてくれます。

薬を使わずにただ症状に耐えて、感情や行動が乱れてしまっては人間として良い生活は送れません。

医師の指示に従って適切に薬を使用して、早期に症状改善に努めましょう。

関節炎の起こりやすい部位

関節炎の起こりやすい代表的な部位をお伝えします。

指に起こる関節炎

主に「関節リウマチ」や「ヘバーデン結節」が代表的です。

関節リウマチについては先ほどご紹介しましたが、患者さんの知っているリウマチの見極め方には、朝の指のこわばりが最も疑いやすい症状のようです。

こわばりが続くようなら検査が必要でしょう。

ヘバーデン結節は40代以降の女性に起こりやすく、指の第一関節の人差し指から小指(親指も起こる)にかけて腫れと痛みが出てきます。

物を握ったり掴んだりすると特に痛みが強くなり、普段から指を酷使する方にも起きやすい傾向にあります。

手首に起こる関節炎

手首に起こる関節炎では

  • 手関節の捻挫
  • 腱鞘炎

が主に起こりやすいです。

手関節捻挫は捻ったり、勢いよく手をついたりすると発症し、腱鞘炎は特に思い当たる原因はないにも関わらず、いつの間にか痛みを感じ、症状が強くなると少し動かすだけでも痛みが強かったり、熱感を感じるようになります。

両者とも放っておいても症状の改善は芳しくないので、治療・施術を積極的に受けることをオススメします。

腱鞘炎についてはこちらをご覧ください。

腱鞘炎は安静だけでは治らない!?痛み改善と手術回避のためにできること

膝に起こる関節炎

膝に起こる関節炎の代表は「変形性膝関節症」と「靭帯や半月板の損傷」です。

両者とも完全には防げませんので、関節炎を発症してから早期に適切な対処を受けるのが一番です。

変形性膝関節症については関節の加齢による変形や組織の変性だけが原因ではなく、筋肉が大きく関与しています。

薬や注射、湿布などでも変化のない場合には、筋肉へアプローチができる接・整骨院で施術を受けると良いでしょう。

靭帯や半月板の損傷による関節炎では画像診断ののち、適切な治療を受けると予後も良いものとなりますので、リハビリも含め、自己判断せずに治療終了となるまで医師の指示のもと通院を継続しましょう。

足首に起こる関節炎

足首に起こる関節炎には

  • 捻挫
  • 変形性足関節症

によるものが主に起きやすくなっています。

捻挫はバランスを崩したり、段差で足首を捻って起きるもので、サポーターやテーピングをすれば防げますが、何も固定するものがなければ予防は難しいでしょう。

スポーツをしている選手はサポーターやテーピングで固定するとかなりの割合で捻挫を予防することが可能です。

捻挫をしても治療や施術を受けないと将来変形性足関節症になるリスクが高くなります。

足首に不安定感や慢性的に痛みなどを抱えていると身体の土台である足首の使い方に偏りが生じ、長い年数をかけて足関節の骨の変形を招いてしまいます。

負担の偏りによる関節の変形と加齢による組織の変性も重なるとさらに症状が発症しやすくなります。

捻挫はその時良くても将来的に何かしらの不具合を出しやすいケガですので、「痛くても生活できるからいいや」と思わずに、適切な処置を受けるべきです。

今ではなく《将来のために今何ができるか》の行動が大切です。

関節炎になってしまったら

関節炎の症状を感じ始めたら、自己判断せずに医療機関に受診しましょう。

軽度の捻挫や、原因不明の症状もいつどう変化するかわかりませんし、将来のリスクを回避するためにも適切な行動をしていただければと思います。

「いつか治るだろう…」は通用しません。

痛みに対して早期に対処していただければと思います。

院長:伊藤良太
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