ふくらはぎの張りの原因とは?張った時の対処法と張りの疑問アレコレ
カテゴリー:脚の痛み
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ふくらはぎがパンパンに張っていると、それがむくみなのか、足のトラブルなのか判断が難しいと感じることがありませんか?
ふくらはぎは第二の心臓とも呼ばれるくらい健康に深いかかわりがあり、心身のコンディションのバロメーターともされていますので、早めに張りの原因・対処法を押さえておきたいものです。
今回はふくらはぎの張りの原因と張った時の対処法、よくる疑問点の解決策をまとめてお伝えしていきます。
Contents
ふくらはぎの張りの原因【3選を解説】
ふくらはぎの張りの原因には、
- 繰り返し起こることも多いむくみによるもの
- 筋肉系の要因によるもの
- 何らかの病気によるもの
の3つが考えられています。
ここからは、ふくらはぎの張りの主な3つの原因について、より詳しく解説します。
むくみによるふくらはぎの張りとは?
ふくらはぎがパンパンに張り、それが長時間・長期間にわたって続いてしまうのは、体内に余分な水分・塩分が溜め込まれ、それが代謝されない状態のむくみが考えられるでしょう。
身体の内部に不要な水分・塩分が溜まっていると、血管や組織、細胞を圧迫してしまうため、ふくらはぎのむくみ・だるさを感じやすくなるのです。
むくみの解消方法についてはこちらをご覧ください。
筋肉系によるふくらはぎの張りとは?
筋肉系によるふくらはぎの張りとは、運動をする習慣の人に起こりやすい症状です。
意外に知られていないのですが、ふくらはぎに付く筋肉はとても大きく、脂肪よりも厚み・重さがあるため、それがふくらはぎの張りにつながることもあります。
そして、生活の中でも休む暇なく動いていて疲労も溜まりやすい筋肉なのです。
運動後のストレッチやマッサージなどのケアはもちろん、日頃からお風呂の中などでセルフケアを行うと良いでしょう。
筋肉に疲労が溜まると【張り】という症状が現れます。
筋肉の疲労を取る方法はこちらをご覧ください。
病気によるふくらはぎの張りとは?
ふくらはぎが張り、むくみと痛みが併発している場合は、
- エコノミークラス症候群と呼ばれる深部静脈血栓症(しんぶじょうみゃくけっせんしょう)
- 立ち仕事が多い人に起こりやすい下肢静脈瘤(かしじょうみゃくりゅう)
- 足の皮膚の深部に余分なリンパが溜まってしまうリンパ浮腫
などの病気の可能性が考えられています。
ふくらはぎの張りは、規則正しい生活習慣・栄養バランスの整った食事・適度な運動の3つで解決できることもあり、一時的な症状ともいわれています。
そのため、ふくらはぎの張りとむくみ、痛みが併発して長引いている場合は、何らかの病気のリスクがあると考えられますので、迷わずにドクターに診てもらいましょう。
ふくらはぎの張りを緩める【3つの方法】
ふくらはぎの張りを緩める方法を3つご紹介します。
ふくらはぎに張りがあると、その重さやだるさが強いストレスに感じてしまうこともあるでしょう。
いつも通りのしなやかで軽やかなふくらはぎを取り戻すために、是非とも参考にしてみてください。
筋肉系の場合の張りのほぐし方
ふくらはぎが張るとアキレス腱までに影響を及ぼします。
その逆にアキレス腱を伸ばすとふくらはぎも一緒に伸ばされますのでアキレス腱伸ばしがとても効果的です。
そのため、アキレス腱からふくらはぎ全体を伸ばすような、
- ストレッチ
- 屈伸
を行って、筋肉を伸ばすよう意識してみましょう。
その中でも最も簡単で、直接的に働きかける方法はストレッチになります。
1:つま先と膝の向きは前
2:かかとを床から離さないように前に出した足に体重を乗せる
※2のときにふくらはぎを伸ばす方の膝は曲がらないように
気持ち良さを感じながら行うと筋肉も緩み、痛み軽減につながります。
強く伸ばすと筋肉を痛めてしまうので、伸びている気持ち良さを感じながら行いましょう。
ストレッチについてはこちら。
→間違ったストレッチをしないために、知っておくべきこととは?
むくみの場合の張りの緩め方
ふくらはぎのむくみによる張りを緩めるためには、体内に溜まった水分・塩分を排出させることがポイントになります。
そのため、
- 不要な塩分や水分の排出に役立つカリウム、マグネシウムを摂取する
- 有酸素運動や入浴などで代謝、発汗を促す
- ふくらはぎをやさしくなでるようなマッサージを施す
など、ふくらはぎの内側・外側からのケアを並行して行うようにしてみましょう。
むくみに関してはこちらをご覧ください。
病気の場合の張り緩め方
ふくらはぎの張りの原因が病気の場合は、強い痛みを感じたり、顔や手などにもむくみや痛みが広がるケースもめずらしくはありません。
ふくらはぎの張りが病気による原因の場合は、
- 内科
- 循環器内科
- 心臓血管外科
への受診がおすすめです。
自己判断ほど危険なものはありませんので、できるだけ早めに病院を受診するようにしましょう。
ふくらはぎの張りの疑問を解決!【Q&A】
ふくらはぎの張りに関する疑問をここでは解決していきましょう。
ふくらはぎはパンパンに張るのはなぜ?
ふくらはぎがパンパンに張ってしまうのは、はじめにお伝えした原因の他にも、
- 必要な水分が不足している脱水によるもの
- ストレスや生活習慣の乱れで副腎(ふくじん)の機能が低下する副腎疲労によるもの
- 長時間同じ姿勢でいることや運動不足による足首の硬さ
- ふくらはぎの筋肉が過度に緊張している
などが考えられています。
これからは暑い季節になっていきますので、水分の摂取と生活習慣の乱れに気をつけましょう。
ふくらはぎの張りがマッサージで楽になるのはどうして?
ふくらはぎの張りにマッサージを施すと、凝り固まった筋肉がやわらかくなり、筋肉内を通っている血管の圧迫が弱くなり皮膚の深部に溜まっている老廃物が排出されやすくなるからです。
またふくらはぎのマッサージは、気持ちよさを感じることでストレスの緩和・リラクゼーションにも効果的です。
ただし強く押すともみ返しの症状である痛みが出てしまうので、慣れていない最初のうちは物足りないくらいの刺激にしましょう。
身体への触れ方についてはこちらをご覧ください。
→肩もみのやり方と注意点、肩もみ上手になるポイントをご紹介!
ふくらはぎの片足だけが張るのはなぜ?
ふくらはぎの片足だけが張るのは、普段からの左右の足の使い方の偏り、つまり使い過ぎが原因です。
ただ、ふくらはぎの片足だけの張りは、
- 静脈に固まった血栓ができる深部静脈血栓症
- 湿疹や水虫などの皮膚トラブルによる蜂窩織炎(ほうかしきえん)
などの病気が隠されているケースもありますので、いつもとは違うふくらはぎの張りに気付いたら、早めにドクターに診てもらいましょう。
ふくらはぎにつったような痛みが…対処法は?
ふくらはぎの張りとつったような痛みが併発している際は、勢いよく身体を動かさずにイスや床に座っている場合は
- ゆっくりと膝を伸ばす
- つった方の足のつま先をつかみ、ゆっくりと手前に引っ張る(足首が90度くらいになる)
ようにすると、徐々につった痛みが緩和されていきます。
伸ばしている間は一瞬だけ痛みが強くなりますが、伸ばしたままにしていると「スッ…」と痛みがなくなり、筋肉も緩みます。
立った状態でしたら、先ほどご紹介したアキレス腱伸ばしをゆっくり行いましょう。
ふくらはぎを伸ばすときの注意点は
- 勢いよく伸ばさない→肉離れの危険性アリ
です。
そして、つった状態が治ったあとは誰かにおんぶをされるのではなく、タンカで運ばれるか、自力で歩きましょう。
おんぶの振動がふくらはぎに伝わると再びつりやすい傾向にありますので、是非ともお見知り置きを…
《まとめ》ふくらはぎの張りを感じたら
ふくらはぎの張りを感じたら、お伝えした原因を見直し、その原因に沿った対処法を早めに行うと、再び健康的なふくらはぎを取り戻せるでしょう。
特に夏場や梅雨時期の今は、水分代謝が悪くなることでふくらはぎのむくみ・張り・痛みが起こりやすい時期でもありますので、ふくらはぎの状態と健康にいっそうの意識を向けてみてくださいね。