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公開日:2024年9月25日

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鎖骨骨折を生じてからのリハビリは、骨の癒合を促す、または関節や筋力を戻して以前のような日常生活・スポーツ復帰を目指すために必要な要素です。

ここでは鎖骨骨折後のリハビリメニューについて、症状別の内容やリハビリ中の禁忌、さまざまな疑問点をわかりやすくお伝えしていきます。

「リハビリの目的や意義とは?」について詳しくは、こちらをご覧ください。

リハビリの目的や分野とは?意味あるものにするためのポイントを解説!

院長:伊藤良太
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鎖骨骨折のリハビリメニューとは?

鎖骨骨折後のリハビリメニューとは、受傷直後や症状が落ち着いてきた時期によって内容が異なっています。

鎖骨骨折のリハビリメニューについて、時期別の内容を見ていきましょう。

鎖骨骨折直後

鎖骨骨折を生じた直後のリハビリは、

という状態で、身体の特定部位を第三者がサポートして動かしたり、専用の器具を使う他動運動を行うことが一般的です。

他動運動は、それぞれの関節が運動を行う際に必要な動きを第三者や器具サポートするため、自己判断による間違ったリハビリをしてしまうリスクを防ぐことができます。

骨折のリハビリについての関連記事はこちら。

足首の剥離骨折で行うリハビリとは?早く治す方法と疑問にお答えします

落ち着いた時期

鎖骨骨折が落ち着いた時期のリハビリ内容は、自分の意思と力で体を動かす自動運動を始める時期です。

鎖骨骨折が落ち着いた時期から始める自動運動には、

などが主な内容になります。

まだこの段階では骨の癒合がまだ進んでいない時期のため、痛みが出ない程度の動きにとどめておくべきでしょう。

関節可動域を広げるストレッチについてはこちら。

間違ったストレッチをしないために、知っておくべきこととは?

固定が取れてから

鎖骨骨折の固定は症状によって個人差があるものの、3~4週間程度が目安になります。

鎖骨骨折の固定が取れてからのリハビリは、

  • 肩甲骨や胸背部をほぐすストレッチや筋力トレーニング
  • 肩関節を支えながらの他動、自動運動を並行して行う

といった内容があり、固定によって狭くなった関節の可動域を少しずつ元の状態に戻していく目的で行いましょう。

骨の癒合が完全になるまでは重いものを持ったり、強い負荷や衝撃が加わらないように気をつけて行ってください。

筋トレは健康を維持・促進します。

詳しくはこちらもご覧ください。

筋トレをオススメする8つの理由

筋トレ

鎖骨骨折後の筋トレによるリハビリは、

などが主な内容でしょう。

鎖骨骨折後の筋トレのリハビリは、肩関節に生じやすい後遺症を予防する目的があります。

鎖骨骨折の後遺症についてはこちら。

鎖骨骨折の後遺症とは?治療法や全治期間、よくある疑問にお答えします

鎖骨骨折のリハビリでの禁忌

鎖骨骨折のリハビリでの禁忌事項も見ていきましょう。

リハビリにより症状悪化のリスクがあるためきちんと理解・認識していただければと思います。

鎖骨骨折のリハビリでの禁忌は、

などなどが挙げられるでしょう。

痛みがあると動かせないため、固定中に肩を動かす方はかなり少ないですが、リハビリは先生の指示以上のことをしてしまいがちです。

早く治すには、地道に焦らず進めていただければと思います。

骨の癒合を早める方法についてはこちら。

手や足の骨折を早く治す方法は?骨の回復を早める秘訣を教えます

鎖骨骨折のリハビリ内容

ここからは鎖骨骨折のリハビリ内容について、部位別のやり方や目的をお伝えしていきます。

肩甲骨と胸を含めた運動

肩甲骨と胸を含めた運動には、左手で右腕を自身で持ちながらの「セルフ拳上運動」があり、固定により固くなった関節可動域を広げる目的のリハビリになります。

肩が上がらないと日常生活にも大きな支障をきたすため、必ず行うとても重要なリハビリです。

始めのうちは痛みや固さで上がりづらいですが、継続して行ってくと以前のように上がるようになるでしょう。

高齢者の方は水平くらいまでを目指して行うと、ストレスなく進めていけるかと思います。

サポートありの肩関節運動

鎖骨骨折後の、サポートありの肩関節運動は、

という可動域訓練が主な内容になっています。

鎖骨骨折によって肩関節の可動域が制限されていると、腕を上に上げることができない、高い位置にある物を取ることができないなどの問題が生じます。

サポート付きの肩関節運動は、肩まわりが本来持つ柔軟性を取り戻す目的があるのです。

肩関節単独での運動

鎖骨骨折後の肩関節の単独による運動には、手にタオルを持ち、腰の後ろ側にまわして上下させる「上下運動」があります。

このリハビリは腕を後ろに持っていくことで肩と鎖骨が開き、肩甲骨に負荷をかけながら固まった関節と筋肉に刺激を入れて可動域を広げる目的があります。

上下運動は仕事や家事の合間にも気楽に実践でき、胸や鎖骨が伸ばされるため、時間があるときに意識して行いましょう。

生活習慣 

鎖骨骨折後はリハビリ以外にも回復を促すための生活指導を受けることが一般的です。

鎖骨骨折後の生活習慣の指導には、

などが主な内容になります。

また、あらかじめ鎖骨や肩にどんな不具合が出ているのかをヒアリングし、その状態に合わせた生活習慣指導を受けることがあるでしょう。

鎖骨骨折のリハビリについての疑問

続いては、鎖骨骨折のリハビリについての疑問にお答えしていきます。

鎖骨骨折のリハビリはいつから始めるの?

鎖骨骨折のリハビリは受傷後固定をした状態で、患部に負担とならない動きからすぐに始めることが一般的です。

その理由には、

などが挙げられます。

鎖骨骨折の手術を受けた場合は、術後1ヶ月を目安にリハビリを行うことが一般的でしょう。

鎖骨骨折のリハビリ期間はいつまで?

鎖骨骨折のリハビリ期間は、

によって個人差がありますが、受傷後3ヶ月程度の期間が目安になります。

スポーツ選手や高齢者では筋力回復や可動域改善のために、もう少し期間がかかるケースもあるでしょう。

【まとめ】鎖骨骨折のリハビリについて

本記事では鎖骨骨折のリハビリについて、状態や部位に応じた内容をお伝えしてきました。

鎖骨骨折後は先生の指示を守った正しいリハビリを継続的に行って、症状の早期回復を目指していきましょう。

院長:伊藤良太
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