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公開日:2024年9月25日

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圧迫骨折はさまざまな原因でもろくなった骨に繰り返しの負荷がかかり、押しつぶされるように骨が折れる障害で、「いつの間にか骨折」と呼ばれることもあるのです。

ここでは圧迫骨折の治療法、原因や症状をお伝えしていきます。

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圧迫骨折について

圧迫骨折について、原因と症状を早速見て行きましょう。

原因

圧迫骨折は、

  • 骨粗鬆症
  • 運動不足
  • 栄養バランスの乱れ
  • 加齢によるもの

といった原因で骨がもろくなり、繰り返しかかる負荷に骨が耐え切れずに押しつぶされたように骨折する障害のことを言います。

骨がもろくなっていると転倒や重いものを持った時の負荷がかかりやすくなり、本来は凹凸のある骨が平らな状態に押しつぶされて圧迫骨折を生じてしまうのです。

圧迫骨折は骨がもろくなりやすい高齢者や、骨形成にかかわるホルモンバランスがゆらぎやすい産後の女性にたびたび見られる傾向となっています。

勢いよく座った際にも起きるため、普段から気を付ける必要もあるでしょう。

骨折には様々な種類があり、治療法も異なります。

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症状

圧迫骨折を生じると、主に以下のような症状が出やすくなります。

  • 起き上がる時、寝返りをする際に腰周辺が痛む
  • 腰や背中にこれまでには見られなかった違和感、痛みを感じる
  • じっとしていると痛まないものの動き出すと痛む
  • 患部を押すと、または叩くと痛みが出る
  • 身長が低くなる
  • 腰や背中が曲がった姿勢が常態化する

圧迫骨折はさらに、変形した骨が内臓を圧迫するため胃もたれや息切れ、息苦しさなどの症状が併発するケースも。

時には気づかずに生活をしていて、痛みがなくなっていく場合も珍しくありません。

さらに、骨折の症状で特に起きやすい症状は「腫れ」です。

腫れが起きないもの圧迫骨折の大きな特徴とも言えるでしょう。

中には腫れがなかなか引かないことも…

詳しくはこちらをご覧ください。

骨折による腫れ。腫れが引かない原因と骨折後の経過、疑問にお答えします

圧迫骨折の治療法

圧迫骨折の治療法は、軽度・重度によって治療法が異なっています。

圧迫骨折の症状別に見る治療内容を詳しく見ていきましょう。

保存療法

圧迫骨折の保存療法は、軽度・重度にかかわらず応急処置を含めた骨折後すぐに行う治療法です。

保存療法には、

  • 圧迫骨折をした部位をコルセットなどで固定する
  • 適切な安静時間を過ごす
  • 身体の動かし方に注意する

が基本になり、痛みの出方によっては消炎鎮痛剤の処方、湿布の貼付が行われるでしょう。

手術

圧迫骨折の手術は、

  • 保存療法だけでは回復が難しい
  • 長期的な安静が適していない
  • 3箇所以上の圧迫骨折が見られる

といった場合に選択されます。

圧迫骨折の手術では、つぶれてしまった骨を整復する椎体形成術や椎体固定術といった方法が選択されるでしょう。

酸素ルーム

酸素ルームは体内にたっぷりの酸素を取り込んで身体本来が持つ自然治癒力・回復力を高める効果が期待でき、圧迫骨折の軽度・重度の症状にかかわらずに有効です。

圧迫骨折で酸素ルームに入ると、

  • 血液循環を促して炎症、痛みの原因物質の除去促進
  • 血液循環促進により、新鮮な栄養と酸素の供給促進
  • 成長ホルモン分泌促進により、組織の再生力促進

という効果が期待でき、有名スポーツ選手にも採り入れられている治療法のひとつです。

酸素ルームについて詳しくはこちらをご覧ください。

酸素ボックスとは?仕組みや効果、さまざまな疑問にお答えします

超音波

接骨院をはじめ数多くの医療機関で導入されている超音波治療は、圧迫骨折などのケガの治療期間を30~40%程度早めるというエビデンスが報告されています。

超音波の圧迫骨折の治療は、

  • 微弱な電流を発する超音波を患部に1日1回、20分当てる
  • 1秒間に1,000回もの超音波を当てて血行を促す
  • 機械特有の痛み、じりじりとした刺激がほとんどない

というメリット、有効性があり早期回復を目指せる最適な治療方法です。

超音波についてはこちら。

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圧迫骨折の治療についての疑問集

続いては圧迫骨折の治療内容についての疑問集にお答えしていきます。

圧迫骨折の治療期間は?

圧迫骨折の治療期間は3ヶ月程度が目安となり、

  • コルセットでの固定
  • 最適な安静時間の維持

をしながら定期的に先生にみてもらう必要があります。

治療期間は3ヶ月が目安ですが、症状に応じて2ヶ月目からコルセットの装着が不要になることがほとんどです。

圧迫骨折が軽度の場合は、固定・安静を保ちながらも早い段階でリハビリがスタートし、治療期間の目安・3ヶ月は継続することが一般的でしょう。

酸素ルームや超音波を並行して行うと、さらに治癒期間は短くなります。

圧迫骨折の治療をしても痛みが取れないのはなぜ?

圧迫骨折の治療をしても痛みが取れないのは、以下のような原因が考えられるでしょう。

  • 正しい固定、安静時間や期間を守っていない
  • 圧迫骨折部位に負担がかかる身体の使い方、動き、座り方をしている
  • 周辺組織が固くなり、動くことで痛みが出ている

最も多い原因は周辺組織が固くなることで痛みが出やすいと現場では感じています。

その理由には固くなった筋肉を緩めるとその場で痛みが軽減するからです。

病院では筋肉への直接的なアプローチがないため、骨折部が治っても痛みが長引く例は少なくありません。

圧迫骨折の治療成果は、

  • 症状の出方
  • レントゲンでの患部の経過観察
  • 安静や固定の期間
  • リハビリの内容と期間
  • 身体の使い方

によって大きく左右されるため、先生と一緒に進めていくことが最短での治癒へのプロセスとなります。

圧迫骨折でやってはいけないこととは?

圧迫骨折を生じた後は、生活習慣や身体の使い方において以下ってはいけないことがあります。

  • 身体を捻る動き
  • 重い荷物を持つ
  • 仰向けの寝姿勢
  • 前かがみの体勢を長く続ける
  • 30分以上座りっぱなし、立ちっぱなしの体勢

圧迫骨折でやってはいけないことに気付けずにいると、回復が遅くなったりしびれや麻痺などの後遺症が残るケースもあるため注意しましょう。

圧迫骨折でやってはいけないことについて、詳しくはこちら。

圧迫骨折時の座り方とやってはいけないこと、痛み軽減のために出来ること

圧迫骨折の治療中の座り方は?

圧迫骨折の治療中の正しい座り方は、

  • 反動をつけず、ゆっくりとした動きで腰掛ける
  • 座る時に腰を曲げ過ぎない、反らし過ぎない
  • 背もたれのあるイスに深く腰掛ける

ことが、骨折部位に負担をかけないポイントになります。

こちらも参考にご覧ください。

圧迫骨折時の座り方とやってはいけないこと、痛み軽減のために出来ること

圧迫骨折の治療で入院できない理由は?

圧迫骨折の治療では、以下のような理由で入院できないケースがあります。

  • 安静時間が長いことで運動機能の低下が懸念される場合
  • 高齢者の場合は筋力、認知機能の低下が懸念されるため

圧迫骨折の治療は入院をせずとも通院による治療、一定期間のコルセット装着、リハビリなどで回復を目指せることがほとんどのケースとなるでしょう。

圧迫骨折による入院で、筋力の低下などによって日常生活に支障をきたす場合もあるため、出来るだけ日常生活は普通に送りながらのほうが、寝たきりを予防する意味でも大変需要です。

【まとめ】圧迫骨折の治療について

本記事では圧迫骨折の治療法、原因や症状などをお伝えしてきました。

日常的に腰周辺に痛みがある、転倒、座った時に腰に何か感じた、など症状は圧迫骨折の可能性が否定できないため早期に先生にみてもらうことをお勧めします。

圧迫骨折を未然に予防する栄養バランスの取れた食事、適度な運動習慣も心がけていきましょう

院長:伊藤良太
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